Xiaomi Mi Band 4(Miスマートバンド4)でできることは?
日本ではまだあまり馴染みのない「シャオミ」のブランド名。なんとなく中国製の激安メーカーという印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、実は世界規模のGlobal企業です。
スマートフォン市場では世界4位の販売台数、ウエアラブルの市場では世界第2位の販売数を誇ります。
そんなシャオミが「Xiaomi Japan」として日本に本格参入したのが2019年の12月。満を辞して発売されたスマートウォッチがXiaomi Mi Band 4で日本での商品名は「Miスマートバンド4」です。
このMiスマートバンド4でどんなことができるのか、2週間ほど使用したレビューをお届けします。
身体ログの計測
睡眠の質計測
様々なスマートウォッチ同様、Miスマートバンド4では睡眠の質をしっかりと計測できます。
アップルウォッチではサードパーティーのアプリを入れないと計測できませんが、Mi BandはMi Fitアプリで睡眠の質を計測して表示してくれます。
計測はMi Bandを着けたまま寝るだけ。例えばアップルウォッチのようにフル充電でも1~2日しか充電が持たないと、夜寝ている間に充電したくなるので、睡眠計測にはちょっとした準備が必要になりますが、Mi Band 4のように10日以上充電が持ってくれるスマートウォッチなら充電の心配なく睡眠時に装着できます。
着けたまま寝ると、アラームで起きるのにも音ではなく手首への振動で起きることができるので一石二鳥です。
計測された睡眠の質を見るには、Mi Fitアプリの「昨夜の睡眠」をタップするだけです。
「深い眠り」「浅い眠り」「覚醒時間」の3つに分類して睡眠の質を計測して、睡眠スコアを出します。
右にスワイプしていけば過去の睡眠の質を見ることもできます。
計測の正確さは、もっとハイグレードなスマートウォッチと比べても遜色ないものだと言えるでしょう。
個人的にはちょっと睡眠の質のグラフが見にくいかなと感じますので、こちらは改善に期待ですね。
心拍数の計測
心拍数の計測はスマートウォッチがもっとも得意とするところでしょう。
Mi Bandでの計測も他のスマートウォッチと比べて遜色ないデータが取れます。
Mi Fitアプリの「心拍数」の部分をタップすればこれまでの心拍数の動きを時系列で確認できます。
バンド本体の画面では現在の心拍数のみ表示されます。
エクササイズの記録
ウォーキング・ランニング・サイクリング
Miスマートバンドではウォーキング・ランニング・サイクリングのエクササイズをGPSでルートを計測しながらログを保存できます。
これによって様々な運動の分析もできますし、過去の運動をログしておいて比較したりすることができます。
3000円台のスマートウォッチですがきっちりと計測してくれて、アスリートが使用したとしてもとても参考になる数値が取れるのではないでしょうか。
過去の記録を見たい時は「ワークアウト」タブから「ウォーキング」「ランニング」「サイクリング」それぞれのボタンをタップして、上部の距離が記載してある部分をタップすると確認することができます。
エクササイズのログを計測し始めるにはバンドから「エクササイズ」をタップしてこれから行うエクササイズを指定します。
自動で計測してくれるわけではないので、計測スタートボタンを押さないと運動していると判断してくれません。
ここらへんはやっぱりアップルウォッチなどが優れているところでしょうか。
また、GPSと連動させるにも必ずエクササイズのスタートボタンを押す前にMi Fitアプリを立ち上げてGPSを同期させる必要があります。
これが私は面倒に感じました。
また、GPSの精度も少し悪いと感じました。
アップルウォッチをもう片方の腕に着けてランニングをしたりサイクリングをしたりしましたが、距離にして10%程度足りなく計測されることが続きました。
たった10%とは言え、正確に計測できないのではスマートウォッチにログを取る意味が薄れてしまいます。
計測する場所にもよるのでしょうが、少し不満が残る結果でした。
(きちんと正確に測れる場合もありました)
1Km進むごとに通知してくれるのは励みになって嬉しかったです。
少し辛口でコメントしましたが、この金額で買えるスマートウォッチにしては十分な機能が備わっていると思います。
目標の歩数設定
歩数の目標のデフォルトは8000歩。1万歩よりも8000歩の方が健康長寿を実現する「ほどほどの運動」なのだそうです。
私の場合は5000歩くらいにしておかないと3日に1日はクリアできず、少しモヤモヤした感じが残るのですが、「絶対にクリアしなければならないノルマ」よりも「これをクリアしたら嬉しい目標」のほうを目標の歩数にした方がいいかなと思います。
この「目標の歩数設定」はほとんどどのバンドディスプレイにも大きく表示されます。
この夜になってこのリングをもう少しで閉じることができる、、となると無理して歩いてしまうこともあり、これはこれで健康にプラスに働くような気がします。
目標の変更はMi Fitアプリから「プロフィール」→「目標を設定」→「アクティビティ目標」の順で選び、設定することができます。
その他の便利機能
通知機能
スマートウォッチの機能の中で最も重要で便利なのがこの通知機能ではないでしょうか。
スマートウォッチを使用する前はスマートフォンにメールやLINEが入っていないか気になって何度も画面を確認したりしていましたし、電話がかかってきても気づかずに取り逃がしてしまったことがありましたが、手首に振動がきて通知を教えてくれるようになるとすぐに気づくことができます。
Miスマートウォッチへの通知は、他のスマートウォッチと同様電話着信、メール、LINE、SNS、その他スマートフォンで通知ONにしている通知はすべて手首への振動で知らせてくれます。
一つ難点があるとすれば、Miスマートバンド4の画面が小さいために通知されたメッセージが読みづらいということでしょうか。しかも明朝体の文字が少しかっこ悪いです。
ただ、これはあくまで「メッセージが来たよ」ということを知らせてくれるだけだと割り切って、すぐにスマートフォンをチェックすればいいことです。
この機能があるということだけでも購入の価値があると言っていいでしょう。
音楽プレーヤー操作
スマートウォッチの機能の中でも需要の高い機能として「音楽プレーヤーの操作」があります。
スマートウォッチの中には、時計本体に音楽ファイルをメモリーさせてスマートウォッチの中に入っている音楽を聴くことができる機種もあるのですが、Mi Bandは(多くのスマートウォッチと同様に)「スマートフォンの音楽アプリのコントローラー」としての機能になります。
■スマートフォン ←→ Bluetoothイヤホン
通常は上記のような状態のように1対1で接続されていますが
■Mi Band ←→ スマートフォン ←→ Bluetoothイヤホン
というようにあくまで)「スマートフォンの音楽アプリのコントローラー」としてボリュームコントロールをしたり曲を飛ばしたりします。
Mi BandでBluetoothイヤホンのボリュームを直接変えているのではなく、スマートフォンアプリを操作させることによって間接的に変えているのです。
もちろんボリュームが手元で簡単に操作できることには変わりありません。
その使用感ですが、画面が小さいので少し操作がしづらいですが機能的には十分と言えます。
ただし、残念なのはエクササイズ中に音楽コントロールできないことです。
同時に2つのアプリを走らせることができないのか、ワークアウト中は音楽アプリを使えないため、走っている最中にボリュームを変えたいとか、ウォーキングの計測をしているときに曲を飛ばしたりができず、結局スマホ本体で操作するしかありません。
手元でイヤホン操作をしたいのは基本的にワークアウト中なので、結果的にMi Bandで音楽プレーヤーのコントロールはほとんど使うことはありませんでした。
ただ、この機能はMi Bandとしてもたくさん使われる機能のようで、ウォッチ画面を横にフリック操作するとすぐに音楽プレーヤーが立ち上がります。
また、「その他」→「音楽」と操作しても立ち上がります。
アラーム・タイマー・ストップウォッチ
もしかしたら、スマートウォッチで(地味にですが)一番使う機能かもしれないのがこのタイマー機能ではないでしょうか。
ちょっとした時間集中して作業したい場合とか、30分経ったら○○しようとか、後10分寝たら起きようとか、、手元にタイマーがあり、アラーム音ではなく振動で伝えてくれるので他の人の迷惑にもならないのでとても便利に使えます。
設定範囲は「1秒」から「99分59秒」まで設定できます。
ストップウォッチは0.1秒まで計測でき、LAPは20ラップまでの計測です。
「アラーム」についてはスマートフォンから時刻設定しないといけないので少し面倒です。
設定のオン/オフはMi Bandからできますが、設定時刻の変更はMi Fitアプリの「プロフィール」→「Miスマートバンド4」→「アラーム」の順に進んで設定します。
座りすぎ通知
多くのスマートウォッチで通知してくれる「座りすぎ注意通知」ですがMi Bandにもついています。
1時間座ったままだと「あまりに長い時間座っています」と通知が来るようです。
AppleWatchだと毎時50分の時点でそれまでに動きが足りないと「スタンドの時間です!」の通知が来ますし、Fitbitだとやはり毎時50分までに250歩あるいていないと通知が来ます。
Mi Bandの場合は連続して1時間座りっぱなしだと通知が来るようです。
一人で机に向かう作業が多い人などには、ハッと我に返らせてくれる機能です。
まとめ
ここまで2週間ほど使用してのレビューです。
何度も言いますが、これで3000円台で買えてしまうのは本当に破格といっていいでしょう。
必要なものはすべて揃っていますし、他の(高価な)スマートウォッチと比べて機能面で劣っているところはそんなにありません。
もっとも、筆者の場合は使い勝手の比較対象がアップルウォッチなので、Miスマートバンド4の欠点というかちょっと足りない部分が色々見えるのも事実ですね。
ただし、「スマートウォッチを使ってみたいけど、いきなり高いものを買って後悔したくない」という方が入門機として購入するのにはうってつけの機種だと断言できます。
試しに購入してみてはいかがでしょうか。
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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。