デジタルバイオマーカー開発を専門とする株式会社テックドクターは、スマートウォッチをはじめとするウェアラブルデバイスが医療現場でどのように活用されているか、そして今後の可能性について調査した結果を発表しました。この調査は、医師400名を対象に実施されました。
調査の主な結果:
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7割の医師がスマートウォッチの診療活用に好意的であり、31%の医師がすでに診療に取り入れており、42%は今後活用したいと考えています。
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主に活用されている診療科は内科と循環器科で、整形外科や精神科でも今後の活用が期待されています。ウェアラブルデバイスは、バイタルデータの収集と健康管理のために活用されています。
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医師の期待としては、診断支援や早期発見、健康モニタリングが挙げられました。しかし、デバイスの精度や医療現場の体制整備に関する懸念も残っています。
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未活用の医師の7割がデータの有用性に期待しており、特にデータの精度が確認されれば、診療への活用が可能だと感じています。
主な応用とメリット:
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診断支援: 心拍数や睡眠パターンなど、スマートウォッチから得られる客観的なデータは、診断に役立つ可能性があります。
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早期発見: ウェアラブルデバイスは、疾患の初期症状を早期に発見する手助けになる可能性があります。
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継続的な健康モニタリング: 定期的な健康データの収集により、フォローアップや生活習慣改善に役立つ情報を提供します。
課題と今後の方向性: 調査結果では、スマートウォッチを診療に導入する際の課題も明らかになっています。特に「データの精度検証」や「医療機関の受け入れ体制の整備」に対する懸念が多く挙げられました。
テックドクターはこれらの課題に対処するため、医学的エビデンスの構築や、医療現場で使いやすいソリューションの開発に取り組んでいます。
専門家の意見: HAEJ患者会代表の松山真樹子氏は、ウェアラブルデバイスの活用が患者の健康状態をリアルタイムで把握できる重要な手段であり、特に遺伝性血管性浮腫などの症状においては、発作の予測や症状の把握に役立つ可能性があるとコメントしています。
テックドクターのコミットメント: テックドクター代表取締役CEOの湊和修は、「医師の7割がスマートウォッチのデータ活用に前向きな姿勢を示しており、これはデジタルヘルスケアの未来を示唆しています。私たちはAIや機械学習を活用し、日常的なデータから新たな医療インサイトを創出していきます」と述べています。
テックドクターについて: テックドクターは、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスから得られるデータに医学的解釈を加えた「デジタルバイオマーカー」の開発を行っています。これらを活用した医療・ヘルスケアサービスの提供を目指し、患者と医療者双方に利益をもたらす医療の実現に取り組んでいます。
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