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Galaxy Watch UltraとApple Watch Ultraを徹底比較レビュー!

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2025.01.15

ハードなアクティビティに取り組む人向けのApple Watchのロングバッテリー&タフネスモデル「Apple Watch Ultra」が発売されて以降、業界他社から類似モデルの発売が続いてきた昨今。

その対抗馬の真打ちと言えるモデルが、Androidスマホ向けでは最強のモデルといえるGalaxy WatchのGalaxy Watch Ultraです。

本記事ではその比較レビューをお届けします!

なおGalaxy Watch Ultraはブランド側から貸与を受けていますが、広告記事ではありませんので、感想は率直にお伝えします!

比較レビューするモデルはこちら!

Galaxy Watch Ultra

価格:¥126,940(記事執筆時点ではセールで¥114,245)
カラーバリエーション:チタニウムグレー、チタニウムホワイト、チタニウムシルバー
Amazonで詳細を見る

2024年に新登場となったGalaxy Watchのロングバッテリー&タフネスモデル。

同時発売された通常モデルのGalaxy Watch 7は「単独通信のできないBluetoothモデル」「単独通信可能なLTEモデル」の2タイプがありますが、Galaxy Watch Ultraは「LTEモデル」のみの販売。

126,940円というUltraの価格は通常のGalaxy Watch 7の40mm(57,200円)や44mm(67,200円)のBluetoothモデルの倍程度します!

カラーバリエーションはグレー、ホワイト、シルバーの3色で、今回はホワイトでレビューを行います。

Apple Watch Ultra 2

128,800円

Amazonで詳細を見る

Apple Watch Ultraシリーズの最新モデルは2023年に発売されたUltra 2。

2024年は新モデルはなくApple Watch Ultra 2が継続販売されている状態です。

なお初代(2022年発売)とUltra 2の違いはあまり多くなく、筆者は2022年発売の初代モデルを保有しているため、画像や使用感を紹介する部分については初代を使用して今回は比較レビューします(スペック等はUltra 2のものを記載しています)。

Ultraの初代と2の違いの詳細は下記の記事にまとめていますので、是非チェックを!

Apple Watch Ultra 2と初代の違い8点を専門サイトが解説!【動画レビューあり】

価格や製品バリエーションの違い

Apple公式サイトより

まずはApple Watch Ultra 2とGalaxy Watch Ultraの価格やカラバリなどを比較しておきます。

価格についてはどちらも12万円台半ばで、大きな差はありません。

カラーバリエーションは以下の通り。

Galaxy Watch Ultra:チタニウムグレー、チタニウムシルバー、チタニウムホワイト

Apple Watch Ultra 2:ナチュラル、ブラック

Galaxy Watch公式サイトより

Galaxy Watch Ultraのほうがカラバリが1色多い(ホワイト)ですが、そのほかはブラック系のカラーとシルバー~ナチュラル系のカラーを両者とも揃えており、カラバリは似ているといえます(Galaxy Watch Ultraのグレーはブラックに近い色合いです)。

組み合わせるバンドについては後述しますが、Apple Watch Ultraのほうがバリエーションが多いといえます。

搭載している主要機能の比較

当サイトが使用しているスマートウォッチの主要機能表を使い、両モデルに搭載されている機能をチェックしてみました。

緑色の部分が搭載している機能で、色のない部分が未搭載の機能です。

今回比較する2モデルは、iPhone向けで最高峰のモデルと、Android向けで最高峰のモデルなので、いずれもスマートウォッチの主要な機能は網羅的に搭載。

Galaxy Watchはリリース当初はSuicaをはじめとしたキャッシュレス決済に未対応だったりと弱い部分がありましたが、近年はApple Watchとの差がほとんどなくなりました。

どちらのモデルもスマホの通知を受け取ったり、天気予報を見たり、音声アシスタント(SiriとGoogleアシスタント)で操作をしたりと日常生活で便利に使えるモデルですし、App StoreやGoogle Playストアを通じてスマホのように多種多様なアプリを追加可能。

健康系の機能も、心拍数、血中酸素濃度、睡眠などをハイレベルで計測できますし、体表温度の計測も可能。

運動機能も各種ワークアウトを計測できるのはもちろんのこと、Ultraの名を冠した両モデルは耐水性能が非常に高く、位置測位でも高い精度を誇っているので、海や山などのハードなアクティビティでもガシガシ使うことができます。

どちらのモデルもこうした主要な機能の豊富さについては、五分五分といえるでしょう。

なおApple Watch Ultra 2もGalaxy Watch Ultraも、Ultraではない通常のモデル(Apple Watch Series 10やGalaxy Watch 7)と比較して、この主要機能に大きな違いはありません。

では、こうした主要な機能の細かな違いや、この表に記載されていない機能・性能の違いを以下で解説していきます。

バッテリーの違い

みなさんが気になるであろう、バッテリーの持ち具合についても、公式発表のデータと、実際に使用したときの減り具合の比較をお伝えします。

まずはバッテリー容量について。

Apple Watchの各モデルのバッテリー容量は公表されていませんが、中国の機関に登録された情報ではApple Watch Ultra 2は564mAhというデータがあります(おそらくその程度かな?と思える数値です)。

一方のGalaxy Watch Ultra 2は590mAhという数値が公開されており、Apple Watch Ultra 2の推定値よりやや数字が上。

ハードなアクティビティ向けの大型モデルということで、どちらも一般的な高性能スマートウォッチの倍程度の容量を備えています。

そして高速充電の機能を備えている点も両者とも一緒です。

では、どのくらいバッテリーが持つのかというと、公式のデータは以下の通り。

ちなみにApple Watch Ultra 2は常時表示がデフォルトで、低電力モードになると常時表示ではなくなります(手首を下げているときなどは画面がオフになります)。

・Galaxy Watch Ultra:画面を常時表示した場合は最大 60時間、常時表示しない場合は最大 80時間

・Apple Watch Ultra 2:通常使用時で最大36時間、低電力モードで最大72時間

この公表された数字上では、Galaxy Watch Ultraのほうがバッテリーの持ち具合は上となりますね!

では実際の使用感はどうかというと、Apple Watchの公表データはけっこう控えめで、実際に使用すると40時間程度は問題なく持つ場合が多く、低電力モードを組み合わせると2~3日は使える場合が多いです。

一方のGalaxy Watch Ultraは「常時表示で最大 60時間」というデータよりも早くバッテリーが切れることが多く、36時間(1日半)~48時間(丸2日)でバッテリーが切れる印象でした。

なので、実際のバッテリーの持ち具合は両モデルともさほど変わらない……と考えてよいと思います!

見た目・素材の違い

素材や大きさ、重量について

見た目やケースの素材がどう違うのかも確認してみましょう。

ケースの素材は両モデルとも高級素材のチタンを使用。

そのため重量も結構あり、Apple Watch Ultra 2は61.4g~61.8g(カラーにより僅かな違いあり)、Galaxy Watch Ultraは60.5gとなっています。

なので重さはほぼ一緒ですね。

一方のサイズはというと、Galaxy Watch Ultraは47.4 × 47.1 × 12.1 mm(高さ × 幅 × 厚さ, mm)。

Apple Watch Ultra 2は49mm × 44mm × 14.4mmとなっています。

Galaxy Watchが円形のケース、Apple Watchが縦長のケースなので大きさに違いがあり、厚さはApple Watch Ultra 2のほうが上となています。

着用感については後述しますが、筆者としてはGalaxy Watch Ultraのほうが良好かなと感じました。

防水等級や耐久性について

ダイビングで使用可能なApple Watch Ultraシリーズには水深計のアプリがある

耐久性については、両モデルとも高温や低温、浸漬、振動、落下などを対象とするMIL-STD-810H規格を取得済みと、非常にタフ。

10気圧防水(100mの耐水性能)を備えている点も両者とも同じです。

ただダイビングでの使用については、性能に大きな違いがあります。

Galaxy Watch Ultraは「水圧の高いアクティビティやダイビングには適していません」「プールや海での遊泳といった、水深の浅いところでのアクティビティでご利用いただけます」との記載が公式サイトにあり、深い水深でのダイビングは不可となっています。

一方のApple Watch Ultra 2は「EN13319に準拠した水深40メートルまでのレクリエーショナルスキューバダイビング(±1mの精度)」が可能。

一般的なダイビングなら問題なく使えます。

また水深計のアプリもApple Watch Ultra 2にはある一方で、Galaxy Watchは未搭載。

耐水性能のスペックは同じでも、ダイビングでの使用時の性能についてはApple Watch Ultra 2の圧勝といえるでしょう。

ディスプレイの違い

では、ディスプレイはどのように違うのでしょうか?

両者で公開されているデータの種類が異なるのですが、それぞれ以下のようなスペックが公開されています。

●Apple Watch Ultra 2

・ディスプレイの種類:LTPO2 OLED常時表示Retinaディスプレイ
・ディスプレイの素材:フラットサファイアクリスタルディスプレイ
・ディスプレイの解像度:410 × 502ピクセル 1,185平方ミリメートルの表示領域
・輝度:最大3,000ニト、最小輝度1ニト

●Galaxy Watch Ultra

・ ディスプレイの種類:Super AMOLED(有機EL)ディスプレイ
・ディスプレイのサイズ: 1.5インチ (37.3mm)
・ディスプレイの解像度:480 × 480
・メインディスプレイの色数:約1,600万色
・ディスプレイ輝度:3000ニト

両者ともハイスペックなディスプレイを持っており、表示領域や解像度も同程度。

アウトドアでの使用も想定した明るさ(最大輝度)を備えているのが特徴です。

実際に両モデルを使っても視認性は非常に高く、見やすさの部分ではレベルの違いは感じませんでした。

操作感の違い

操作感の違いを確認してみます。

Ultraの名前を冠した両モデルは、通常モデルよりも物理ボタンが1つ多いのが特徴。

Galaxy Watch Ultraはケース右側の中央にワークアウト等を呼び出せる「クイックボタン」があり、Apple Watch Ultra 2は左側に「アクションボタン」というボタンが追加されています。

それぞれ中央のオレンジ色のボタンがUltraのみに追加されたボタンとなる

この追加されたボタンをワークアウトやアウトドアでのアクティビティに便利に使える点は両者とも一緒になります。

ですが、ボタンのカスタム性には違いがあります。

Apple Watch Ultra 2は「ボイスメモ」「翻訳」「音楽を認識(Shazam)」「ショートカット」といった日常で便利な機能をこのボタンに割り振れるのが魅力となっていますが、Galaxy Watch Ultraは運動関連の機能のみしか使えないので、日常生活でこのボタンを使うにはApple Watch Ultra 2のほうが便利です。

またApple Watch Ultra 2には回転することで操作が可能なデジタルクラウンがある一方で、Galaxy Watch Ultraにはそのような機能を持ったボタンはありません。

画面周囲をなぞることで、同様の機能を代替しているのが特徴です。

そのためApple Watch Ultra 2のほうがボタン操作は便利なのですが、Ultra 2のデジタルクラウンは通常モデルとは違ってボタンの周囲がチタンケースで保護されているため、やや回しづらいのが難点です。

ディスプレイのタッチ操作はどちらのモデルも非常に滑らかですし、上下左右のスワイプで表示される画面に違いはありますが、操作のしやすさや機能の呼び出しやすさは両者ともレベルが高いので、どちらが上かは好みの問題になるでしょうか。

搭載センサーの違い

搭載しているセンサーの違いも確認してみましょう。

公式サイトに記載のデータは以下になります。

Galaxy Watch Ultra:加速度センサー、気圧センサー、生体電気インピーダンス解析センサー、電気心拍センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、赤外線温度センサー、照度センサー、光学式心拍センサー

Apple Watch Ultra 2:電気心拍センサー、第3世代の光学式心拍センサー皮膚温センサー、血中酸素ウェルネスセンサー、水深計(±1mの精度)、水温センサー、コンパス、常時計測の高度計、高重力加速度センサー、ハイダイナミックレンジジャイロスコープ、環境光センサー

呼び方に色々違いはありますが大半は同種のセンサーが搭載されています。

違いといえるのは以下になります。

・Galaxy Watch Ultraには「生体電気インピーダンス解析センサー」がある(体組成計の機能で利用)

・Apple Watch Ultra 2には水深計、水温センサーがある

健康系のセンサーではGalaxy Watch Ultraのほうが種類が豊富で、Apple Watch Ultra 2は先述のようにダイビングで使えるセンサー・機能がある点が魅力と言えます。

バンドの違い

バンドの違いも確認しておきます。

Galaxy Watch Ultraは購入時に付属してくるバンドは、水はけの良いゴム製のマリンバンド一択。

3つのカラーのケースから購入するものを選ぶと、自動的にセットのバンドも決まる形になります。

なお、Galaxy Watch Ultra向けには、丈夫でフレキシブルな「トレイルバンド」、つけ心地がよく万能に使える「ピークフォームバンド」というバンドがブランド公式で用意されていますが、こちらは別売になります。

一方のApple Watch Ultra 2は、Galaxy Watch Ultraの上記3種のバンドに相当する「オーシャンバンド」「トレイルループ」「アルパインループ」というバンドを購入時から選択可能。

そのほか、チタン製でビジネスシーンでも映える「チタニウムミラネーゼループ」も用意されています。

筆者は46mmや45mmのApple Watch向けのスポーツバンドをUltraに付けて着用している

またGalaxy Watch UltraはGalaxy Watch の通常モデルのバンドと互換性がありませんが、Apple Watch Ultra 2はApple Watchの42mm~46mm向けのバンドと互換性がある点も大きな魅力。

サードパーティ(Apple公式以外)のバンドもメチャクチャ種類が豊富なため、バンドのバリエーションはApple Watch Ultra 2が圧勝といえます。

着用感の違い

実際に着用したときの感覚の違いもレポートします。

どちらのモデルにも共通するのは、一般的なスマートウォッチと比べてデカくて重いため、日常生活で着け続けたり、睡眠計測で使ったりするには邪魔に感じる場面が多いこと。

これはバッテリー容量の大きさ、画面の見やすさ、堅牢性(丈夫さ)などの裏返しのデメリットなので、仕方のない部分ではあります。

またApple Watch Ultra 2は右側面のボタン部分が出っ張っているため、Galaxy Watch Ultraと比べると「手首の出っ張った骨部分に当たりやすい」「着替える時に袖に引っかかりやすい」という印象を持ちました。

Galaxy Watch Ultraの円形のケースのほうが腕への収まりもいいため、着用感はGalaxy Watch Ultraのほうが上だと感じました。

搭載アプリや日常の機能の違い

ウォッチフェイスについて

日常で使う機能の違いも確認しておきます。

まずはウォッチフェイスについて。

「ウォッチフェイスの種類が非常に豊富」「ウォッチフェイス上に複数のアプリや指標を表示可能で、ワンタップでジャンプが可能」といった点は両者とも同じ。

Apple Watch Ultra 2のほうがスタイリッシュなウォッチフェイスが多い印象がありますが、Apple Watchのウォッチフェイスは「ブランド公式のもの」しか使えないのが難点です。

一方のGalaxy Watch Ultraは、一般の人が作ったウォッチフェイスもウォッチフェイスのアプリからダウンロードできるので、バリエーションの数は多いです。

数は限られるけど高品質なウォッチフェイスが多いApple Watch Ultra 2 VS バリエーションがとにかく豊富なGalaxy Watch Ultra……という感じなので、甲乙つけがたい印象です。

対応するキャッシュレス決済はApple Watchのほうが豊富

Galaxy Watchシリーズは2023年発売の6からクレジットカード(VISAとMastercard)のタッチ決済に加え、「Suica」「iD」「QUICPay」に対応をスタート。

キャッシュレス決済が非常に便利になりましたが、バリエーションの豊富さでは今もApple Watchシリーズに分があります(※通常モデルでもUltraでもキャッシュレス決済の機能に違いはありません)。

ザザッと上げるだけでも、Apple Watchは以下の決済方法に対応しています。

●交通系ICカード

・Suica(登録方法や使い方はこちらをクリック!)
・PASMO(登録方法や使い方はこちら!)
・ICOCA(登録方法や使い方はこちら!)

●そのほか、クレジットカードと連携した決済

・iD(登録方法や使い方はこちら!)
・QUICKPay(登録方法や使い方はこちら!)
・Tマネー
・メルペイ
・WAON
・nanaco(登録方法や使い方はこちら!)

●QRコード、バーコード決済

・PayPay(登録方法や使い方はこちら!)
・au PAY

なおApple Watchにはカメラはないため、PayPayはバーコードやQRコードを表示して読み取ってもらう決済のみに対応と、PayPayの使用感にはやや難点があります。

一方で、ユーザーの多いWAONやnanacoに対応しているのは大きな魅力で、決済手段の多様さについては、まだまだApple Watchが勝っているといえます。

そのほかの日常機能は同レベルの便利さ

・SiriやGoogleアシスタントの音声入力が便利

・LINEやメールの閲覧のみならず、返信まで行える

・Spotifyなどの音楽サブスクを利用可能

などなどの点は両者とも甲乙付け難く便利。

強いて上げるなら、iPhone(iOS)系のアプリを利用できるApple Watch Ultra 2のほうが、Android系列のGalaxy Watch Ultraよりも対応アプリが充実している……という点くらいでしょうか。

日本ではiPhoneの勢力が強いこともあり、国産のアプリでもApple Watchには対応しているけどGalaxy Watch(Android系のWear OS)には非対応というアプリも多いです。

この点はApple Watchの優位性といえるでしょう。

運動機能の違い

運動計測の機能の違いも確認してみます。

まずGalaxy Watch Ultraのほうが優れているのは、ランニングやウォーキング、サイクリングなどを自動計測してくれる機能。

Apple Watch Ultra 2にもワークアウトを自動計測してくれる機能はありますが、Apple Watchは運動を検知したときに「計測しますか?」と通知が届く方式で、そのたびに計測開始の操作をするののが面倒なのが難点です。

一方のGalaxy Watch Ultraの運動の自動計測は操作が不要。

そして、ランニングやウォーキング中に信号で停まってもワークアウトを一時停止してくれて、運動が終わると計測も勝手に止めてくれます。

なので、操作不要で日常の歩行レベルの運動も計測できる点が素晴らしいです。

Apple Watchの場合は「自動計測開始の通知が逆にウザい」という人も結構いるので、この点はGalaxy Watchが圧勝しているといえるでしょう。

なお、以前はランニング等の運動を計測した際の項目の豊富さはApple Watchのほうが豊富でしたが、Galaxy Watchもここ1~2年で進化。

ランニングの高度な指標として、上下動や非対称性などの専門的な指標も測れるようになりました。

なおどちらのモデルも最大酸素摂取量という運動能力の目安となる指標を計測可能。

さらにSTRAVAなどのランニングアプリを追加したり、ヤマレコなどの登山アプリを入れたりして便利に使える点も同じです。

そして両モデルとも、先述のように通常モデルと比べてボタンが1つ多くなっていて、ワークアウト中の操作も非常に便利です。

自動計測の精度ではGalaxy Watch Ultraが勝っていますが、転倒検出機能や緊急SOSの機能がある点なども両者とも同じで、多くの機能では五分五分といえるでしょう。

健康計測の違い

健康計測の機能の違いも確認してみます。

Galaxy Watch Ultraにない機能で、Apple Watch Ultra 2にある機能の代表格といえば、心電図の機能。

測定結果は洞調律、心房細動、低心拍数、高心拍数、判定不能のいずれかに分類されます。

心房細動という一種の異常を実際に判定された人は多く、その結果として病院にかかって助かった……という報告も寄せられています。

このApple Watchの心電図機能を利用したクリニックの外来も日本であり、その精度はかなり信頼性がおけるといえるでしょう。

【あわせて読みたい】

Apple Watchの心電図アプリの使い方&見方を徹底解説!

Apple Watchで「不規則な心拍」の通知→検査でも異常アリ! 「Apple Watchスゲー」の声 

一方でGalaxy Watch Ultraのほうが勝っている機能は何でしょうか。

それは体組成計の機能です。

この体組成計の機能では、時計右側の2つのボタンに中指と薬指をタッチすることで、体脂肪量と体脂肪率、基礎代謝量など様々なデータが確認可能です。

計測結果は、筆者の使っているタニタの体組成計と大きく違わないものでした。

手元の計測でこうした数値が分かるのはやはり凄く、なおかつ以前のモデルより計測にかかる時間も短くなった印象がありました!

そのほか体表温度が測れたり、血中酸素濃度が測れたりと、健康データの測定機能はどちらも豊富。

Galaxy Watch Ultraのほうが「エナジースコア」や「ストレス」「AGEs指数」といった目新しい指標も測ることができる点で機能は豊富。

これらの指標は「どう見て、どのように生活に活かせばいいのか今ひとつ分からない」というのが難点ではありますが……。

心電図がある点でApple Watchにも大きな優位性はあるので、健康機能は五分五分か、Galaxy Watchのほうがやや上という程度でしょうか。

まとめ

……といった形で両者を比較してきました。

これまでGalaxy WatchとApple Watchの通常モデルを比較してきた際は、「Galaxy Watchも頑張っているけど、何だかんだでApple Watchのほうがまだまだ上だな」という印象でしたが、近年はGalaxy Watchも大幅に進化。

このUltraモデルでもGalaxy Watchのほうが優れている点(運動の自動計測、体組成計、健康機能の豊富さ)が複数あり、甲乙つけがたい感じになってきました。

ただし、心電図の機能やキャッシュレス決済の機能などは相変わらずApple Watchシリーズに優位性があり、このUltraに限っていえばダイビングの機能ではGalaxy Watch Ultraを圧倒する性能を持っていました。

なので「使い方によって、どちらが優れているかの印象は変わる」というのが結論でしょうか(つまらない話ですみません……)。

なお他ブランドからも、このUltraに相当するロングバッテリー&タフネスモデルは出ていますが、Galaxy Watch UltraやApple Watch Ultra 2に勝るような多機能&高性能モデルはありません。

なので、ロングバッテリーのタフネスモデルがほしい方には、このGalaxy Watch UltraやApple Watch Ultra 2を自身を持ってオススメします!

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

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