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Apple Watchに睡眠時無呼吸の通知機能が新登場! 詳細と対応モデルは?

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公開日: 最終更新日:

 

Appleは新型のiPhoneやApple Watch、AirPodsの発売に合わせて、Apple Watchに睡眠時無呼吸の通知機能が新登場したことを発表しました。

この機能は米国食品医薬品局(FDA)や各国の世界的な保健機関から近日中に製造販売承認を受ける見込み……とのことで、国の公的機関がお墨付きを与える、しっかりした精度の機能になりそうです。

本記事では、この機能の詳細と、対応モデルについてまとめます!

睡眠時無呼吸の通知機能が使えるモデルは?

こちらの新機能、今年発売のApple Watchでしか使えないのかな?と思っていたら、違いました。

・この機能は、Apple Watch Series 9、Apple Watch Series 10、Apple Watch Ultra 2で利用できます。

との記載があったので、昨年発売のSeries 9と、去年発売のApple Watch Ultra 2でも利用できるわけです。

一方で、それ以前のモデルの場合は、OSのアップデート等をしても使えるようにはならないのでご注意を。

睡眠時無呼吸の通知機能の詳細

まず睡眠時無呼吸症候群とは?

まず睡眠時無呼吸についてAppleのプレスリリースの言葉を借りて説明しておきます。

以下のような説明でした。

・睡眠時無呼吸は、睡眠中に一時的に呼吸が止まり、身体が十分な酸素を取り入れられなくなる、一般的な疾患です。この症状は世界中で10億を超える人々に影響を及ぼすと推定されていて、ほとんどの場合は診断に至らずにいます。治療をしないままでいると、高血圧、2型糖尿病、心疾患のリスクが高まるなど、時間の経過とともに重大な健康への影響をもたらす可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群は、身近な人でも割といる疾患ですが、「この症状は世界中で10億を超える人々に影響を及ぼすと推定されている」という数字は驚きですね。

つまり、自分で気づいていないだけで、この記事を読んでいるあなたも、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるわけです。

ちなみにApple Watchは心電図の機能でも、多くの人の心房細動(脈が不規則になる病気)の発見に役立ち、人の命を救う役割も果たしてきたので、この睡眠時無呼吸の通知機能にも、同様の効果を期待したいところです。

どうやって睡眠時無呼吸を検知するのか

では、どうやって睡眠時無呼吸を検知するのでしょうか。

まずApple Watchでは、加速度センサーを使って、睡眠中の正常な呼吸パターンの中断に関連する手首のわずかな動きを検出。

これが「呼吸の乱れ」という指標として分析されるそうです。

そしてApple Watchは、30日ごとに呼吸の乱れのデータを分析。

中等度から重度の睡眠時無呼吸の一貫した兆候が見られる場合には、ユーザーに通知します。

これによりユーザーは、今後の診断や治療の可能性を含め、次のステップについて医師に相談できる……というわけです。

臨床研究でも成果を発揮!

Appleは、この睡眠時無呼吸の通知のアルゴリズムは、先進的な機械学習と、臨床レベルの睡眠時無呼吸検査の大規模なデータセットを使用して開発。

その後、睡眠時無呼吸のテクノロジーとしては前例のない規模で行われた臨床研究によって検証されました。

この臨床検証研究では、そのアルゴリズムで特定された参加者全員が軽度以上の睡眠時無呼吸だった……とのことなので、睡眠時無呼吸を正しく判定する機能を持っているといえそうです。

呼吸の乱れの影響や原因も分析

そしてApple Watchは呼吸の乱れの影響や原因分析にも役立ちます。

まずApple Watchは呼吸の乱れを検知しつつ、「睡眠で休息が取れている度合い」もしっかり評価してくれます。

そして「夜間の呼吸の乱れ」のデータはヘルスケアアプリで確認可能。

呼吸の乱れは「高い」か「高くないか」に分類され、1か月、6か月、または1年の期間で表示できます。

呼吸の乱れは、アルコール、服薬、睡眠時の姿勢などの影響を受ける場合があるそうなので、上記の期間のデータと照らし合わせれば、原因究明にも大いに役立つでしょう。

そしてApple Watchユーザーは、「睡眠時無呼吸が発生した可能性がある時点」「3か月分の呼吸の乱れのデータ」および追加情報を含むPDFを書き出して、より多くの情報をもとに医療機関との会話を進めることが可能になっています。

他のスマートウォッチでも「呼吸数」を計測してくれるモデルはありましたが、ここまで睡眠時無呼吸に特化した機能を持ったモデルは見当たらなかったので、大いに期待したいところですね。

またユーザーが睡眠時無呼吸について詳しく知るために役立つ学習記事も、ヘルスケアアプリの中に用意されています。

10月中には利用可能になる見込み!

睡眠時無呼吸の通知は、FDAおよびその他の世界的な保健機関から近日中に製造販売承認を受ける見込みで、米国、EU、日本を含む150を超える国や地域で今月中に利用可能になる予定とのこと。

Apple Watch Series 9、Apple Watch Ultra 2をすでに持っている方や、Apple Watch Series 10、Apple Watch Ultra 2を購入予定の人は楽しみに待ちましょう!

なお今年発売のApple Watch Ultra 2の新しいポイントや、合わせて提供がスタートするwatchOS 11の新機能については、下記の記事を御覧ください。

あわせて読みたい

9月16日(月)から提供開始のwatchOS 11の新機能&対応のApple Watchモデルまとめ

2024年発売のApple Watch Ultra 2の進化点まとめ。実質は新OSの進化が大半? 

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