iPod(アイポッド)を覚えているでしょうか?
iPhoneがこの世に出現する以前、 その原型とも呼ぶべき、一世を風靡したアップル社のデジタル式音楽プレイヤーです。その特徴ある形状とユーザーインターフェイスを使ってApple Watchを操作する。そんな新製品がこの夏に登場するそうです。
製品の名称はtinyPod。近日販売開始としか情報が開示されていませんが、そのデザインがX(ツイッター)で公開されました。
This summer. Live different pic.twitter.com/7qvu5Sm3Xv
— 𝘁𝗶𝗻𝘆𝖯𝗈𝖽 (@thetinypod) May 24, 2024
小さなiPhone? バンドのないApple Watch?
上の動画を見る限り、iPodのようなホイールを回すことで、Apple Watch のデジタルクラウンと同じような操作をするようです。
Apple WatchはiPhoneの子機のようなものだ、と言う記事を過去に書きました。電話もできますし、メールやテキストの送受信もできます。音楽だって聴けます。
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しかし、Apple Watchにはウェブブラウザはありませんし、写真も撮れませんし、載らないアプリやゲームも数多くあります。Youtubeだって見れません。
そうした機能を不要と考える人や、移動の際に軽量であることを重視する人には、tinyPodは小さなiPhoneとして魅力的に映るかもしれません。
Apple Watchを手首に巻かないということは、心拍数の計測や睡眠データの取得もできないと思いますが、こうした健康関連機能を普段から活用しない人にとっては問題にならないでしょう。
それに、Apple Watchはどんどん画面サイズが大きくなってきていますので、それを腕時計のフェイスにすることをファッショナブルではない、と感じる人もいるかもしれません。これまではバンドをカラフルにするくらいしか選択肢はありませんでしたが、tinyPodはその点でも画期的です。
ところで、世の中には似たようなアイデアが似た時期に別の場所で実現することがあるようです。tinyPodは2001年に発表されたiPodのデザインを再現しているわけですが、日本の伝説的な携帯電話、2003年発表の初代「INFOBAR」のデザインを踏襲したApple Watchケースが販売されたばかりなのです。
関連記事:初代INFOBARを忠実に再現したApple Watchケースが発売
やや遅れて現れたtinyPod。前述したように、販売に関する情報はまだベールに包まれたままですが、公式ウェブサイト(https://thetinypod.com/)で事前ユーザー登録ができるようです。興味のある方はどうぞ。
Source:𝘁𝗶𝗻𝘆𝖯𝗈𝖽
●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani