Androidスマホ向けのスマートウォッチとして最高峰のモデルといえる「Galaxy Watch」シリーズ。
その最新モデルとなるのが2023年9月に発売された「Galaxy Watch6」「Galaxy Watch6 Classic」です。
FeliCa対応により、「Suica」「iD」「QUICPay」が使用可能になったことで、Android向けスマートウォッチでは最高峰のモデルになったといえるでしょう。
本記事では、スマートウォッチ専門サイトの編集部員が、「Galaxy Watch6」と「Galaxy Watch6 Classic」の違いを詳しく解説します。
なお「Galaxy Watch6」のレビューはすでに記事があるため、詳細を知りたい方は下記リンクからどうぞ。
レビュー記事はこちら:Galaxy watch 6使用レビュー。Android向けスマートウォッチの最強モデル!
上記記事で紹介されている機能はほぼ全て「Galaxy Watch6 Classic」で使えるとお考えください。
今回比較するモデルは下記になります。
Galaxy Watch6
40mm グラファイト
50160円~
Galaxy Watch6 Classic
43mm ブラック
¥62,999円~
主要な搭載機能をチェック
まず最初に、通常モデルとClassicモデルに共通する機能を、主要な搭載機能を当サイトが用意しているスマートウォッチの機能チェック表で確認していきます。
緑色の部分が搭載している機能で、Galaxy Watch6シリーズは一般的なスマートウォッチに搭載されている機能を網羅的に搭載しています。
「Suica」「iD」「QUICPay」が使用可能になったことにより、その網羅ぶりはほぼ完璧になりました。
スマホの通知受け取り、音楽操作、天気予報といった日常の機能をハイレベルにつかえるほか、健康関連の機能もしっかり対応。
睡眠中の皮膚の温度も、設定をONにすれば測定が可能です。
またマイクとスピーカーも搭載しており、Googleアシスタントの音声入力も使えます!
OSがWear OS Powered by Samsungなので、Android系のアプリを追加して機能を拡張できる点も魅力です。
こうした機能があることを把握したうえで、「では通常モデルとClassicモデルは何が違うのか」を確認していきます。
①価格が違う
まず両者の違いとして、価格がけっこう違います。
最安の小さいサイズのモデルの価格を例に出すと、通常価格は
Galaxy Watch6 Classic 66,960円~
Galaxy Watch6 50,160円~
となっています。1万5000円程度の差があるわけですね。
この価格差の要因となっているのは何なのかは、のちほど解説します。
②サイズ展開が違う
ほぼ標準体型の男性が40mmの通常モデルを着用した画像。腕にしっくり収まる大きさ
サイズ展開は以下のような違いがあります
なお、ここで言う「サイズ」というのは時計のケース(本体)部分のサイズです。
●Galaxy Watch6 Classic
「43mm」もしくは「47mm」
●Galaxy Watch6
「40mm」もしくは「44mm」
ともに小さなサイズと大きなサイズがありますが、その最小サイズも最大サイズも3mmずつ違うというわけです。
なおスマートウォッチ全般では、45mmを超えるケースサイズは「かなり大きめ」なサイズ感で、性別で言えば男性向けといえます。
サイズ感の参考に伝えると、Apple Watchの小さめサイズは40mmや41mmで、大きめサイズは44mmや45mm。
Apple Watch Ultraというアウトドアでガシガシ使えるモデルは49mmになっています。
こうした点を踏まえると、小さめサイズも43mmのGalaxy Watch6 Classicは、どちらかというと男性向けといえるでしょう。
ほぼ標準体型の男性が43mmのClassicモデルを着用した画像。Classicモデルでは小さめのサイズだが、しっかりした存在感がある
一方で40mmと44mmの展開の通常モデルは男性も女性も着用できます。
また40mmの小さめサイズも、(スマートウォッチではなく)腕時計全般で見ると決して小さなサイズではありません。
なのでコンパクトでスマートな見た目や、軽さを重視する男性は40mmの通常モデルを購入するのも全然アリだと思います。
③素材が違う
こちらは通常モデル。ケースの側面などにアルミ素材が使われている
そのほか大きな違いといえるのは、ケースに使われている金属素材。
Classicは「ステンレススチール」が使われていて、通常モデルは「アーマーアルミ」というアルミ素材が使われています。
こちらはClassicモデル。重厚感のあるステンレスが使われている
ステンレスとアルミの違いの重要なポイントといえるのは、
・ステンレスのほうが強度が高い
・でもステンレスのほうが重い
という2点です。また
・ステンレスのほうが高価な素材
という違いもあり、好みの問題もありますが
・ステンレス素材のほうが高級感がある
とも一般的に言われます。そのためClassicモデルのほうが金額も上なわけです。
なのでClassicモデルと通常モデルを選ぶ際は「Classicモデルのほうが高級感があるけど、高いし重い」という点を考慮しておきましょう。
④重さはかなり違います!
通常モデルの40mmは約28gと軽量!
重量の違いは着用感を左右するものなので、実際の数値を確認しておきましょう。
Galaxy Watch6 Classic 43mm:52.0g
Galaxy Watch6 Classic 47mm:59.0g
Galaxy Watch6 40mm:28.7g
Galaxy Watch6 44mm:33.3g
こうやって見ると、重さがかなり違うことがわかると思います。
通常モデルの40mmと、Classicの47mmでは倍以上の差があるのでビックリですよね。
Classicモデルは43mm(小さめサイズ)でも51g程度の重さがある
なお標準体型の男性の筆者が着用した感想を伝えると、通常モデルの40mmは「軽いスマートウォッチだな」と感じました。
一方のClassicは43mmのサイズでも「重さ」が腕に伝わってくる感じです(「重くてストレス」というほどではありません)、
このあたりの感覚は、みなさんの体格や、ふだん身につけている腕時計の重さによっても変わってくるでしょう。
⑤カラバリの違い
Classicのカラーは「ブラック」と「シルバー」。
通常モデルのほうは44mmが「グラファイト」と「シルバー」の2色で、40mmのほうは「グラファイト」と「ゴールド」が用意されています。
通常モデルはサイズによってカラバリが異なるというわけですね。
先述のようにClassicと通常モデルでは素材がステンレスとアルミと異なっているので、通常モデルにもClassicモデルにもある「シルバー」は、同じ名前でも色合いは微妙に違います。
なお「グラファイト」と「ブラック」は呼び方は違いますが、いずれもブラック系のカラー。
Classicの「ブラック」のほうがより黒味が強く、通常モデルの「グラファイト」は少し青みがかった黒になります。
⑥ベゼルのデザインが違う
こちらは通常モデル。画面の縁(ふち)部分に盛り上がりがなく、フラットなディスプレイになっている
またスペック上に表れない違いとしては、ディスプレイの縁(ふち)にあたる「ベゼル」の部分のデザイン、機能が大きく違います。
通常モデルのGalaxy Watchはディスプレイがフラット(真っ平ら)で、盛り上がった縁は存在しません。
そのためデザインが非常にスッキリしていて、近未来的なカッコよさもあります。
一方のClassicモデルには盛り上がった縁(ベゼル)が存在します。
いわゆる腕時計らしい見た目で、このあたりが「Classic」という名前の由来にもなっているのでしょう。
こちらがClassicモデル。画面の縁に高さがあるのが分かるかと思います
デザインとして「どちらが良い」とは言えず、結局は好みの問題になりますが、通常モデルのほうが見た目はスマートで、Classicのほうが腕時計らしい良さがある……といえるでしょう。
また、Classicモデルは縁が盛り上がっているぶん、落下や衝突などの際にディスプレイが傷つくリスクが低いというメリットもあります。
⑦ベゼルが回転して操作できる
そしてClassicモデルのベゼルは「回転することで画面の上下動などの操作ができる」という特徴もあります。
一方の通常モデルは、ディスプレイの縁をなぞることで、同様の操作をすることが一応可能です。
「どちらのほうが操作しやすいか」というと、Classicモデルのほうが操作はしやすいといえます。
⑧付属のバンドの違い
こちらが通常モデルのスポーツバンド。表側も同じようなゴム製のバンドになっている
購入時に付属するバンドも通常モデルとClassicモデルでは異なります。
通常モデルのバンドは「スポーツバンド」と呼ばれるもので、いわゆるゴム製のバンド。
「フルオロエラストマー」という高品質な素材が使われており、数百円のシリコンバンドと比べると見た目の高級感も高く、肌触りも非常によいです。
一方のClassicモデルに付属するのは「ハイブリッド・エコ・レザーバンド」と呼ばれるタイプ。
こちらの素材にもフルオロエラストマーは使われていますが、それと併せてトウモロコシなどの植物由来のレザーも使われているそう。
いわゆる本革ではなく、エコな複合素材のレザー風バンドというわけです。
こちらがハイブリッド・エコ・レザーバンド
見た目としては、腕に着用した際に表側に見える表面側はレザーっぽい質感があり、裏側や側面はゴム製の見た目になっています。
そのため腕側は汗や水に強く、なおかつ見た目はレザーっぽい……という雰囲気になっているわけです。
複合素材ですが本革に近い高級感もあるので、やはりClassicモデルのほうがバンドの高級感もあるといえます(最終的には好みの問題ですが)。
なお、いずれのバンドも単品で購入することが可能です。
逆に「Classic」も「通常モデル」も同じ部分は?
……という形で違いを解説してきましたが、けっこう色んな部分が違うことが分かりました。
逆にいえば、ここに挙げていない部分はClassicモデルも通常モデルも一緒なわけです。
バッテリーの容量は、Classicも通常モデルも同じで、各々のサイズが小さいモデルが300mAh、大きいモデルが425mAhとなっています。
防水性などの耐久性も同等ですし、ディスプレイの表面に使われている素材がサファイヤクリスタルガラスという点も同じです。
また搭載しているセンサー類にも違いはなく、そのため「スマートウォッチとしての機能」にも優劣はないということになります。
そのためどちらを選ぶかは最終的には好みの問題になるため、上記の違いを踏まえたうえでご自身にピッタリなモデルを選びましょう!
なお動画のレビューもありますので、操作感等を確認したい方は、ぜひ合わせてチェックを。
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