ファーウェイ・ジャパンが新発売したスマートウォッチ『HUAWEI WATCH GT 4』。
美しいデザインと最先端の機能を両立させたモデルで、カロリー管理、睡眠中呼吸乱れ検知など新しい機能も満載。
豊富な健康管理機能を中心に、スポーツモニタリング、各種アシスタント機能も十全に備えながら、46mmシリーズで約2週間というロングバッテリーを誇っています。
ケースサイズやバンドのバリエーションも豊富で、スタイルやニーズに合わせて、自分にピッタリの1台を選べるのも魅力です。
当サイトでは、ブランド側から本モデルを借用する機会を得たので、本記事で使用レビューをお届けします。
なお広告記事ではありませんので感想は率直にお伝えします!
YouTubeの動画レビューもありますので、ぜひ合わせてチェックを。
価格やラインナップを確認
今回のHUAWEI WATCH GT 4シリーズは46mmケースと41mmケースをラインナップ。
46mmはかなり大きめなので主に男性向けで、41mmは女性向けといえます。
ケースのデザインも41mmはジュエリーからインスパイアされた繊細な形状。
公式のリリースにも「金や銀のブレスレットと重ね付けすれば、フォーマルな装いにもカジュアルな装いにもマッチします」と書かれているので、女性向けのデザインといえるでしょう。
カラーバリエーションは46mmも41mmも3色ずつ。
上の写真に左3つが46mm、右3つが41mmです。
カラーごとにバンドの組み合わせは決まっていて、バンドの素材もゴム、レザー、ステンレスとそれぞれ異なります。
なので「色を選ぶときは同時にバンドの素材も選ぶ」と考えたほうが良いでしょう。
46mmは以下のラインナップと定価になります。
ブラック:フルオロエラストマーベルト 33,880円
ブラウン:レザーベルト 36,080円
グレー:ステンレスベルト 54,780円
ブラックのバンドの「フルオロエラストマー」は、見た目はシリコンのようですが手触りが滑らかで、シリコンのようなベトつき感もない高品質素材。
スポーツにも向いたバンドなので、運動メインで使う方は、こちらのブラックを選んだほうがいいでしょう(他の2色はレザーとステンレスのベルトになるので、運動には不向きです)。
そして41mmは以下のラインナップと価格になります。
ブラック:フルオロエラストマー 32,780円
ホワイト:レザー 34,980円
シルバー:ステンレス 54,780円
こちらもステンレスのみ価格が2万円以上高くなっています。
価格とカラー、素材を考慮して、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
なお今回は46mmのステンレスベルト(54,780円)のモデルを使ってレビューします。
主要機能をチェック!
それでは当サイトの機能チェック表を使って、本モデルに搭載されている機能をチェックしてみます。
緑色の部分が搭載している機能です。
見ての通り、一般的なスマートウォッチに搭載されている機能は、ほぼ網羅的に搭載しています。
最近流行の体表温度の測定機能も搭載しており、アウトドア向けのモデルのみに搭載されることが多い気圧センサーまで搭載。
非常に多機能でハイレベルなスマートウォッチだと分かります。
一方で「Suicaを含めたキャッシュレス決済に日本では未対応のこと」「Apple WatchやWear OS by Googleのスマートウォッチのように自在にアプリを追加できないこと」が、弱点といえるでしょうか。
またマイクとスピーカーは搭載しているものの、GoogleアシスタントやAmazon Alexaなどの音声アシスタントには非対応。
AndroidともiPhoneともペアリングできますが、iPhoneの場合はスマホの音楽再生の機能が使えないなど、ごく一部だけ機能に制限があるようです。
ここから開封レビュー
こちらがパッケージ。
ブラックを基調としたデザインに高級感があり、5万円超えのハイエンドなモデルだということが伝わってきます。
付属品は充電ケーブルと説明書。
充電ケーブルは専用のもので、電源側はUSB Type-Aとなっています。
なお本モデルはワイヤレス充電にも対応しているので、ワイヤレス充電対応の他の充電器でも充電が可能です。
見た目や素材をチェック
では時計の本体をチェックしていきます。
今回のHUAWEI WATCH GT 4シリーズは「Fashion Forward」をキャッチコピーとしています。
一目見たところではスマートウォッチに見えないファッショナブルな外観が大きな魅力と言えるでしょう。
46mmモデルのケースは高級時計のデザイン理念を受け継ぐ八角形ケースデザイン。
ベースは丸みを帯びたラウンド型ですが、側面のボタン周辺などはエッジの効いたデザインになっていて、安物の時計にはない美しさと高級感があります。
特にステンレスベルトと合わせたグレーカラーの本モデルはビジネス時計としての美しさが抜群。
スーツとの相性もバッチリで、フォーマルなパーティなどにも付けていくこともできそうです。
重量はケースのみだと約48 gで、ベルトと一緒に計ると127gでした。
ケースサイズも大きめなので、高級感に相まった重量感があります。
ディスプレイは約1,43 インチのAMOLEDカラースクリーン。
AMOLEDディスプレイも安物のスマートウォッチには採用されないもので、高性能モデルの証といえます。
解像度は466 × 466ピクセルでPPI 326。非常に高精細な画面を持っています。
ケースサイズは約46 mm × 約46 mm × 約10,9 mm。
直径46mmというのはスマートウォッチとしては大きめの部類ですが、多機能かつロングバッテリーのモデルとしては薄型に作られている点が見事です。
またベゼルが狭く、ディスプレイの表示面積が非常に大きいため、視認性が高い点も魅力ですね。
操作法をチェック
本モデルは右側面に2つのボタンを搭載しており、そちらとタッチディスプレイを併用して操作する形になります。
右上のボタンはApple Watchのデジタルクラウンと同様のもので、回転することで拡大縮小や上下動などの操作が可能です。
一方で右下の機能ボタンはワークアウトを呼び出すボタンとなっていますが、設定から違う機能を割り当てることもできます。
タッチ操作で表示できる内容は以下になります。
上から下にスワイプ→各種設定
下から上にスワイプ→通知のチェック
右から左にスワイプ→天気や音楽操作などを表示する「スマートアシスト」の画面
左から右にスワイプ→1日の運動の進捗を表示するリング、天気、各種健康データなどを表示できる「カスタムカード」の画面
カスタムカードの画面は名前の通り、自分の表示したい項目を選んで並び順もカスタムすることが可能。
必要な項目だけ手前から表示するようにして、不要なものは削除すると使い勝手が良くなるはずです。
またこのカスタムカードには、1画面にカレンダーやタイマーなどを一挙に表示できるものもあり、これを一番手前に持ってきておくと、使い勝手が非常に良くなると感じました。
「スマートアシスト」の画面はApple Watchに最近登場した「スマートスタック」の画面にメチャクチャ似ていて、完コピぶりが素晴らしいと感じました(笑)。
日常の機能をチェック
ウォッチフェイスは25,000種類以上を利用可能。
アナログ時計風のもの、表示項目が非常に多いもの、ビジュアル重視のものなど様々なバリエーションがあります。
また表示項目の多いウォッチフェイスは、表示するデータ等をカスタムすることも可能なものもアリ。
一部のウォッチフェイスはタイマーなどのアプリも表示可能で、タップするとアプリにジャンプできるので非常に便利です。
また画面の常時表示にも対応。
常時表示中は画面がブラックベースでシンプルになるものが多いですが、アナログ時計風の文字盤には常時表示になってもカッコイイものが多いです。
バッテリーの持ち時間は?
なお常時表示にするとバッテリーの減りは早くなります。
以下が公式サイトに記載されていたバッテリーの持ち時間です。
・通常使用でのバッテリー持続時間は約14日間
・ヘビーユースでのバッテリー持続時間は約8日間
・常時点灯機能を有効にした場合のバッテリー持続時間は約4日間
実際に使ってみたところ、常時表示にせずに使っているときは、1日でバッテリーが10%減るか減らないか……という程度でした。
なので常時表示にしなければ10日は持ちそうです。
これだけ多機能かつ高精細なディスプレイを持っていて、10日程度もバッテリーが持つのは素晴らしいです。
そして常時表示にした場合は、1日25%~30%程度減るような印象だったので、やはり持ちは4日程度といえそう。
Apple WatchやGoogle Pixel Watch、Galaxy Watchなどはバッテリーは1~2日程度しか持たないものが多いので、ロングバッテリーのハイエンドモデルを探している人には、本モデルは非常におすすめといえます。
また本モデルはワイヤレス充電にも対応。
さまざまな充電器で充電できる点も魅力です。
そのほかの日常の機能
日常生活やビジネスシーンで使えるアプリには、アラーム、タイマー、リモートシャッター、スマホを鳴らして探すなど、一般的なものを網羅的に搭載。
マイクとスピーカーを搭載しており、スマホで受けた電話を手元で通話することも可能です(先述のように音声アシスタントは非搭載)。
カレンダーのアプリはスマホと連携可能で、予定を手元でさっと見られる点も非常に良いと思いました。
天気なども大画面で非常に見やすく、通知はどのアプリからどんな通知が届いたのかしっかり分かります(ただ、LINEの内容などは読めません)。
よく使うアプリをウォッチフェイスに表示できたり、カスタムカードの一番手前に表示して一発で呼び出せたりするので、家での生活や仕事中の使い勝手も非常に良いモデルといえます。
なおAndroidスマートフォンとペアリングしている場合は、メッセージのクイック返信の機能もあります。
またスマホの音楽の再生操作や、スマートフォンから音楽をインポートする機能などもAndroidのみ可能となっています。
こうした点を踏まえると、日常の機能はAndroidのほうが使い勝手が上といえます。
健康系の機能をチェック
健康系の機能としては、スマートウォッチの画面上でも心拍数、血中酸素濃度、睡眠などのデータをグラフで見やすく表示可能。
心拍数モニタリングは、予め設定した閾値を超えたときのアラート機能にも対応。
24時間にわたって血中酸素濃度、ストレスレベル、体表面温度を定期的に計測する機能も持っています。
こうした健康機能の充実度と、スマートウォッチ本体で見られる指標の多さ、その表示の見やすさは、スマートウォッチ業界でも最高レベルといえるものです。
睡眠計測の機能もハイレベル
睡眠計測の機能も非常にハイレベル。
睡眠中の呼吸の中断やその頻度を知るのに役立つ、「睡眠中呼吸乱れ検知」機能が新たに搭載されています。
筆者は「正常」の結果しか表示されませんでしたが、睡眠時無呼吸症候群の心配がある人などは、そのチェックにも役立てられそうです(医療機器ではないので参考程度に、ですが)。
そして睡眠ステージを4段階に分けてグラフ表示する機能や、毎日の睡眠をスコアで採点してくれる機能もあり。
夜中に少しだけ起床した時間なども正確に記録されていて、この精度も非常に高いと感じました。
血中酸素濃度も90を下回るようなおかしな数字は出ておらず、かなり正確な印象を受けました。
本モデルは最新の心拍数モニタリングアルゴリズムを搭載したことで、血中酸素レベルの測定速度が前モデルと比べて約30%向上しているそうです。
多くのブランドのスマートウォッチは血中酸素濃度の計測が不正確なものが多いので、この点も非常にポイントが高いです。
カロリー管理の機能も面白い!
またカロリー管理をするためのボディメイカー機能も新しく搭載。
こちらは毎食の摂取カロリーを手動で記録すれば、一日のカロリー収支が分かるという面白い機能。
手動の記録は手間ですが、もとからスマホで食事の記録をしている方なら、この機能は非常に面白いといえそうです。
また女性のための健康機能として、夜間睡眠時の心拍数、体表面温度、呼吸特徴などのデータを、生理周期内の特徴に照らし合わせ、生理開始日を予測して事前にリマインドを送る機能が追加。
妊娠可能期間の予測も可能となっています。
そのほか、Apple Watchのように一日の運動時間や立っていた時間をリング状で表示してくれる機能なども揃っており、健康管理についてはスマートウォッチ界随一のハイレベルなモデルだと感じました。
運動の機能をチェック
本モデルはウォーキング、サイクリング、プール水泳、スキー、スノーボード、登山など、20種類のワークアウトモードで詳細なモニタリングデータを取得可能。
カスタムワークアウトモードを合わせて合計100種類以上のワークアウトに対応しています。
筆者はランニングを計測してみました。
HUAWEIのスマートウォッチは運動中の計測画面が非常に見やすいのが特徴。
本モデルは大画面かつ高精細なので、一画面に多くの情報が非常に見やすく表示されるのが良いと感じました。
またランニング中に1kmごとにペース等の状況をレポートしてくれる機能もあり。
音量がかなり大きくてビックリすると思うので(笑)、音量を下げるか、不要な人はオフにしておくといいでしょう。
詳細な計測結果はアプリから確認可能。
位置情報の記録もかなり正確な印象でした。
心拍数もグラフで分かりやすく表示してくれます。
本モデルは先述の心拍数モニタリングアルゴリズムのアップグレードにより、激しく動いているときの心拍数測定精度が向上しているそうで、精度も流石という印象ですです。
ランニングの能力の目安と言えるVO2Maxも表示してくれて、ランニングを記録するには非常に優れたスマートウォッチだとえいえます。
またランニングについては、ランニングと速歩きを組み合わせた「ラン&ウォーク」や「脂肪燃焼ラン」など各種のメニューが事前に用意されているので、これから本格的に運動をしたい人にもピッタリ。
またウォーキングやランニングなどを自動検出してくれる機能もあります。
なお今回レビューしたステンレスベルトのモデルは、やはりランニングなどの運動中はズレやすく重さも感じるので、ランニングをメインに使う人はブラックカラーのモデルにすると良いでしょう。
見た目の良さも機能も超ハイレベルなモデルでした
しばらく使用して感じたのは、見た目の良さと多機能さが両立しており、どちらも非常にハイレベルなモデルだということ。
・タイマーやカレンダー、天気などの日常で使う機能は見やすく、なおかつ呼び出しやすい。
・健康系の機能は非常に多様でハイレベル。
・ランニングの計測も非常にハイレベル。
・しかもバッテリーの持ちもいい
……という感じで、搭載している機能は弱点ナシといえるくらいレベルが高かったです!
Suicaなどの決済が使えない点と、音声アシスタントがない以外は、完璧に近いと言えるモデルといえます。
価格は3万円台~とそれなりにしますが、Apple WatchやGalaxy Watch、Google Pixel Watchに匹敵する多機能モデルと言えますし、そうした有名モデルと比較対象になるモデルともいえます。
特にApple Watchが使えないAndroidスマートフォンの人にはコスパ面でも非常にいいモデルといえるので、高性能なスマートウォッチを探していた方は候補に入れることをオススメします!
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者6000人程度)でも各種レビューを行っています!
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