ハイテク素材を使ったiPhoneケースやApple Watchバンドでガジェット好きから人気のブランド・PITAKA。
今回は、同ブランドの「Weaving+(ウィービング プラス)シリーズ」の新モデルで、「風花雪月」をテーマとした新作のレビューを行います。
なお筆者はPITAKAの別カラーのバンドを日常用に愛用していますが、こちらもオシャレなだけでなく普段遣いに最高の快適なバンドでした!
なお素材の質感等については下記の動画レビューも参考にどうぞ。
※本記事の製品はブランド側から提供を受けていますが、感想は率直にお伝えいたします!
Poetry of Things ChromaCarbon Band for Apple Watch(風/月)
販売価格:¥15,999円(税込)
対応モデル:AppleWatch Ultra/SE2/8-1/SE
対応サイズ:42/44/45/49mm & 38/40/41mm
風、花、雪、月をテーマにしたApple Watchバンドのシリーズ。
「風花雪月」というのは日本では耳慣れない言葉かもしれませんが、四季の自然や風景を鑑賞して楽しんだり、詩を詠んだりする風雅な暮らしのことを意味する中国の四字熟語。
日本語の花鳥風月に相当するものと考えればいいでしょう。
今回は四つのテーマの中から、先行して「月 Moon」と「風 Wind」の2種類が販売となり、「花Flower」と「雪Snow」についても後日の発売が予定されています。
ここから開封レビュー
こちらが製品のパッケージ。
PITAKAはカーボンファイバーやアラミド繊維など、ハイテク素材を使ったガジェット好きにはおなじみのブランド。
パッケージも未来的でクールな雰囲気のものが多かったですが、今回は非常に風流な雰囲気です。
手に持つとこんな感じの大きさです。
では「月 Moon」のほうを開封していきます(付属品などはどちらも一緒です)。
まず開けると、こんな形で「月 Moon」のモチーフになった詩が書かれたシートが登場します。
「月 Moon」は中国最古の詩集『詩経』に登場した『鄭風 野有蔓草』という詩がモチーフになっています(のちほど製品外観とあわせて紹介します)。
こちらが「月 Moon」のバンド。
深い青の発色が美しいですね。
バンドの下側の小さな箱には付属品が入っています。
付属品の内容は以下。
調整用のピン:1個
予備のバンドアダプター:2個(38/40/41mm対応のものと42/44/45/49mm対応のもの)
予備のコマ:1個
取り扱い説明書:1冊
こちらのバンドアダプターを使うことで、このバンドは現行モデルのあらゆるApple Watchに対応します(2023年時点)。
もとの状態のバンドはかなり長めなので、長さが足りなくなることはないと思いますが、予備のコマも1つあり。
付け外しは調整用のピンで簡単に行なえます。
バンドの長さは筆者の体感だと「指が1本スッと入るくらい」の余裕を持つのがオススメ。
それ以上長くなると手首での装着感が安定しなくなり、短くなると締め付けがキツくなります。
このあたりはしばらく使いつつ、コマの微調整をして自分に最適なサイズ感を見つけると良いでしょう。
なお取扱説明書というのは下記のもの。
こちらにバンドのコマの付け外しの方法も書いてあるので、調整する前にチェックしておきましょう。
バンドの素材をチェック!
ではバンドの見た目をチェックしていきます。
コマで構成されるバンドの素材は、アラミド繊維とカーボンファイバー(炭素繊維)を組み合わせたChromaCarbon(クロマカーボン)。
2つの素材を高温・高圧で一体成形した、高強度の複合素材となっています。
それぞれの素材は以下のような特徴を持っています。
・カーボンファイバー:
航空宇宙分野で使⽤される⾼強度な炭素繊維素材。軽くて⾼い強靭性を持つ。
本モデルでは1K(1000 フィラメント)の「リサイクルカーボンファイバー」という贅沢なエコロジー素材が採用されています。
・アラミド繊維:
ボディアーマー、スーパーカー、⾶⾏機、宇宙船などにも利⽤される素材。軽量、極薄、擦り傷防⽌、⾊褪せ防⽌、信号⼲渉防⽌等の特徴がある。
このバンドは、この2つのハイテク素材を組み合わせることで、高い耐久性と強靭さを実現しているわけです。
2つの素材をどう組み合わせているのかを表したのが上記の図。
内部がカーボンファイバーの層になっていて、コマ表面の模様にはアラミド繊維を使用しているというわけですね。
そして浮織という複雑の織り方を採用することで、この細かなテクスチャが生まれています。
接続部分はマグネット式。
特許を取得した強力なネオジム磁石が使用されており、吸着後はしっかりロックされるので、少しの衝撃で外れることはありません。
バンドの重量は32gと非常に軽量。
高級感のある素材ながら重量はステンレス製の約半分のため、日常使用ではストレスなく快適に装着可能です。
「風」「月」のバンドをチェック!
では「月」のバンドからApple Watchに装着してみます。
こちらはSeries 9に装着し、文字盤の色もバンドに合わせてみました。
このバンドのデザインは「煌々と湖を照らす満月」を表現しているそうです。
モチーフになっている『陳風月出』という詩は以下のものです。
月亮出來多明亮,美人儀容真漂亮。身姿窈窕步輕盈,讓我思念心煩憂。
月亮出來多潔白,美人儀容真姣好。身姿窈窕步舒緩,讓我思念心憂愁。
月亮出來光普照,美人儀容真美好。身姿窈窕步優美,讓我思念心煩躁
PITAKAの公式サイトでは下記のように翻訳されていました(おそらく1行目の部分の翻訳でしょうか)。
月が煌々と夜空を照らす、あの人の姿を鮮やかに照らし出す
その穏やかで、たおやかな姿 わが心は切なさに締め付けられる
カラーは深めの青が中心で、まさに闇夜に月に照らされる湖のような雰囲気。
非常に上品な美しさと落ち着きを感じます。
今回はシルバーのケースと合わせていますが、バンドにも白系カラーのラインが入っているので、見た目の調和もバッチリです。
もちろんブラック系のケースにも合うと思います。
ちなみに、クロマカーボン製のバンドは軽いだけでなく非常に付け心地もよく、腕へのストレスがほとんどなかった点も記載しておきます。
「風 Wind」のバンドもチェック
次は「風」のバンドも見ていきます。
こちらのデザインコンセプトは「笹が風になびく情景」。
日本ではあまり見ない、深めの青と緑の組み合わせに、なんとも言えない美しさを感じます。
Apple Watchバンドでもなかなか見ないカラーですよね。
『鄭風 野有蔓草』という以下のような詩がモチーフとなっています。
野有蔓草 零露漙兮 (やゆうまんそう れいろたんけい)
有美一人 清揚婉兮 (ゆうびいちじん せいようえんけい)
翻訳すると下記のような意味だそうです。
野辺のツタクサ、露で湿る
美しき人は清く、しなやか
こちらは上写真の右のようにApple Watch Ultraに合わせてみました。
Ultraはサイドのボタン部分がオレンジ色になっているので、補色の関係となる緑とは相性が抜群です。
文字盤も緑系で統一をすると、落ち着きのある非常にオシャレな見た目になります。
アウトドアテイストのApple Watch Ultraが、タウンユースでも映える腕時計になりました。
普段遣いに非常にオススメ!
……という感じでザザッと2つのカラーの特徴をチェックしました。
その後も着用をしばらく続けていますが、PITAKAのバンドはとにかく軽く、装着時のストレスがないので、自然と普段遣いのバンドになっていきます。
なお、クロマカーボン製のバンドは耐久性が高く、色褪せにくいのも特徴。
毛羽立ちなども起こらないので、1本買えば非常に長持ちします。
日常使いの少し良いバンドを探していた方は、ぜひ購入候補として検討してみてください!
今回紹介したバンドのどちらを選ぶかは好みの問題となりますが、PITAKAの同種のバンドには発売済みの別カラーもあるので、そちらも含めて検討してみてもよいでしょう。
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