Androidスマホ向けのスマートウォッチとして最高峰のモデルといえる「Galaxy Watch」シリーズ。
その最新モデルとなる「Galaxy Watch6」「Galaxy Watch6 Classic」が2023年9月15日(金)に販売スタート。
FeliCa対応により、「Suica」「iD」「QUICPay」が使用可能になることも話題になりました。
スマートウォッチライフでは、レビュー用の製品をいち早くお借りすることができたので、今回はその使用レビューをお届けします!
レビューするモデルは下記になります。
Galaxy Watch6
40mm グラファイト
50160円
Galaxy Watch6シリーズには
・Galaxy Watch6の40mmモデルと44mmモデル
・Galaxy Watch6 Classicの43mmモデルと47mmモデル
が用意されています。
カラーはGalaxy watch 6の40mmモデルが「ゴールド」と「グラファイト(黒系のカラー)」、44mmモデルが「シルバー」と「グラファイト」、Galaxy Watch6 Classicは「ブラック」「シルバー」を用意。
今回レビューするのはGalaxy watch 6の40mm、グラファイトカラーになります。
なお以下の写真中央2点が「Galaxy Watch6 Classic」で、両サイドが「Galaxy Watch6」です。
Galaxy Watch6 Classicのほうが、サイズ的にもカラー的にも男性向けモデルという印象ですね。
Galaxy Watch 6は小ぶりな40mmサイズもあるため、男女ともオシャレに使えるモデルといえそうです。
価格や性能の違いは?
価格はGalaxy Watch6 ClassicよりもGalaxy watch 6のほうが安いです。
また両モデルとも、それぞれサイズが小さい方が価格が安くなります。
通常モデルとGalaxy Watch6 Classicの違いは、まず見た目のデザインや素材が違います(Classicのほうがステンレススチールで、通常モデルはアーマーアルミ)。
素材の違いに伴い重量やバッテリー容量も変わってきますが、基本的な性能は同じ。
なので性能面については、いずれのモデルについても、下記のレビューを参考にしていただいて問題ないと思います!
なおGalaxy Watch6通常モデルとClassicモデルとの詳しい違いは、下記の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はこちらもご参照ください。
主要な搭載機能をチェック
ではまず、主要な搭載機能を当サイトが用意しているスマートウォッチの機能チェック表で確認していきます。
まずザッと見て分かるように、Galaxy Watch6は一般的なスマートウォッチに搭載されている機能を網羅的に搭載しています。
「Suica」「iD」「QUICPay」が使用可能になったことにより、その網羅ぶりはほぼ完璧になりました。
スマホの通知受け取り、音楽操作、天気予報といった日常の機能をハイレベルにつかえるほか、健康関連の機能もしっかり対応。
睡眠中の皮膚の温度も、設定をONにすれば測定が可能です。
またマイクとスピーカーも搭載しており、Googleアシスタントの音声入力も使えます!
OSがWear OS Powered by Samsungなので、Android系のアプリを追加して機能を拡張できる点も魅力です。
なお当サイトが本モデルを試用した期間はまだ「Suica」「iD」「QUICPay」への対応の発表前(発売前の試用だったためか、実際に使うこともできませんでした)。
以下のレビューでも、上記の電子マネーの使用感には触れられていない点はご了承ください。
ただ、ほかのWear OSスマートウォッチと同じく、Visaのタッチ決済は使用可能なことは確認しています(こちらは前モデルのGalaxy Watch5もすでに対応済みです)。
見た目をチェック
では見た目をチェックしていきます。
Galaxy Watchシリーズは洗練されたデザインが一つの魅力。
今回の6もスタイリッシュさと快適さが一体となった、スリムでスマートなフォルムになっています。
ディスプレイはフラットで、バンドにつながる接続部分は、なめらかな曲面でシームレスに処理。
腕時計の形から余分な要素を取り除いた、非常に美しいデザインになっています。
それでいてケースはクラシカルな円形。
Apple Watchのような近未来的なガジェット感はありません。
これは好みの分かれる部分もあるでしょうが、「腕時計らしい美しさ」ではApple WatchよりGalaxy Watchのほうが上といえるでしょう。
ディスプレイの美しさはApple Watchと同等レベル
ディスプレイは非常に高精細なSuper AMOLEDディスプレイを採用。
少し操作した印象では「画面の表示がメチャクチャ綺麗だな!」というのが第一印象でした。
この表示の美しさはApple Watchと同等レベルに感じました。
前シリーズよりディスプレイが最大20%大きくなり、黒い縁も最大30%スリムになったことで、画面上で見られる情報量も増えています。
なお表面には耐久性の非常に高いサファイアクリスタルガラスを採用。
防塵性・防水性の面でもIP68と5ATM(5気圧防水)にも準拠しており、水泳のワークアウトにも対応しているので、日常の水濡れなどは全く気にせず使うことができます。
サイズや重さは?
筆者の着用レビューしているGalaxy Watch6の40mmモデルの場合、重量は約28g。
後述のようにバンドの着用感も非常によいので、重さは全く気になりません。
なおGalaxy Watch6はアルミ素材を使用していて軽量ですが、Galaxy Watch6 Classicはステンレススチールを採用しており、サイズも大きくなるため重量も重くなります。
ケースサイズについては、この40mmモデルは38.8 x 40.4 x 9.0 mm(高さ x 幅 x 厚さ)。
小さめサイズなので、腕の細い女性はこちらを選んだほうが良さそうです。
また40mm程度の大きさなら、一般的な腕時計と比べても大きすぎず、腕への収まりもよいため、見た目もスタイリッシュになります。
そのため男性でも40mmを選ぶのは大いにアリだと思います。
バンドのレベルも非常に高いです!
バンドは汗に強いフッ素エラストマー素材で、極上のサラサラ加減。
数百円のApple Watchバンド(非純正)などと比べると、圧倒的な高級感があります。
裏側の中央部分にはエアポケットと呼ばれるくぼみがあり、多少の汗をかいてもベタつくことはありません。
ケースとバンドがシームレスにつながったデザインは、美しいだけでなく着用感も素晴らしいです。
各種センサーが搭載されたケースの裏部分は適度に腕に接しつつ、サラサラのバンドは一定のゆとりを保ちながら腕にしっかりフィットしてくれます。
そのため装着中のストレスがほとんどありません。
2つのサイドボタンも大きく出っ張っているわけではないので、腕に接して気になることもありません。
この装着感もスマートウォッチ界随一のレベルだなと感じました。
特に小さめサイズで軽量な40mmサイズは、非常に着用感が良いと言えると思います。
なおバンドの付替えは、裏側のクイックリリースボタンを押しながら動かすことでワンタッチで可能。
この付替えの簡単さもスマートウォッチ界随一で、無理に爪を立てたりしないでも、簡単に付け替えられます。
なお換えバンドについては、Galaxy公式ではレザー調の合成素材のものや繊維素材のバンドなどが各色用意されています。
基本操作と操作感
基本操作と操作感もチェックしてみました。
操作は特に難しいことはありません。
・右にスワイプすると通知
・左にスワイプするとタイル(自分が設定した項目を自分が決めた順番で表示できる画面のこと)を表示
・上にスワイプするとアプリ一覧
・下にスワイプすると各種設定(上の写真の画面)
そして右側の2つのボタンは
・上が「ホーム」ボタン(押すとウォッチフェイスに戻る)
・下が「戻る」ボタン(押すと一つ前の画面に戻る)
という形になっています。
ベゼルをスワイプしてスクロールする機能も非常に便利です。
なおボタンは「2回押す」「長押しする」などで呼び出せる機能もあり、呼び出す機能はカスタム可能。
筆者は上のボタンの長押しでGoogleアシスタントが出てくるように設定しました(タイマーをよく使うため)。
なお上下のボタンを同時に押すと画面のキャプチャもできたりもします。
そして画面操作のサクサク感にも驚かされました。
Galaxy Watch 6はプロセッサーをアップグレードしたことで先行モデルより18%高速化。
アプリの起動速度も改善されているそうです。
ここまで高精細な画面がサクサク動くスマートウォッチというと、やはりApple Watch以外はなく、このGalaxy Watch 6が最高峰のモデルだということが触っていて分かりました。
気になるバッテリーの持ち具合は?
そしてスマートウォッチを購入する人が気にするポイントの一つ、バッテリーの持ち具合もレポートします。
このモデルは「1回のフル充電で最大40時間使用可能」と公式サイトでは発表されていますが、その時間は使用状況により大幅に変わります。
筆者が画面を常時表示にした設定で使った場合は、夜に100%まで充電→睡眠計測もした上で翌日も引き続き使用……という使い方で、18時頃にはバッテリー切れが近くなり、省電力モードにする形となりました。
つまり、バッテリーを食う設定にすると、1日持つか持たないか……という感じだったわけです。
ただし、常時表示をオフにした場合は1日問題なくバッテリーが持ちました。
公式発表の40時間まではいかなくとも、30時間以上は持ちそうな雰囲気ですね。
また常時表示にした場合も、夜の睡眠計測時に「就寝モード」に設定すると、寝ている間は画面がオフになるため、問題なく24時間使うことができました。
バッテリーを長持ちさせたい場合は、このあたりの設定を工夫する必要がありそうです。
Apple Watchもバッテリーの持ち具合は同等のレベルですし、高性能で画面も高精細なモデルを常時表示で使った場合、バッテリーの容量的にも1日前後が限界……というのが、現在のスマートウォッチ業界ということなのでしょう。
ちなみにGalaxy Watchは時計のサイズごとにバッテリーの容量が変わります。
40mmモデルは300mAhですが、クラシックの47mmモデルになると425mAhまで大きくなります。
いずれも持続時間は40時間という表記ですが、容量が大きいため、実際のバッテリーの持ち具合は大きいサイズのほうが良くなる可能性はありそうです。
なお充電器の形状はApple Watchと同じような磁気式のもの。
端子はType-Cでした。このあたりもApple Watchの最新の高速充電器と一緒です。
日常の機能をチェック!
では日常の機能もチェックしていくます。
ウォッチフェイスは上記のようなビジュアルがカッコいいもののほか、表示項目が多いタイプのものもあります。
表示項目は細かくカスタムが可能になっており、設定はお気に入り保存ができます。
このあたりもApple Watchと似ていますね。
また好きな写真を取り込んで、タップするたびに写真を変える「アルバム表示」という機能もあります。
時刻のフォントや色、周辺に表示項目を設定するか、しないかなどを細かくカスタムできます。
ウォッチフェイスアプリを利用すれば、その他のバリエーションのものも膨大に用意されているので、カスタムの自在性が高い点は大きな魅力です。
Google Playから自由にアプリをダウンロード可能
そして日常の機能ということでいうと、このスマートウォッチはGoogle Playストアからスマホのように各種のアプリをダウンロード可能。
いま述べたウォッチフェイスのアプリやGoogle系のアプリほか、SpotifyやAmazon Musicのような音楽アプリ、ランニング系のアプリなど、使い方に応じて各種のアプリを便利に使えます!
また天気、タイマーなどの一般的なアプリもしっかり使えます。
天気は画面をスワイプすることで細かな情報を確認可能です。
メールは内容も読める!LINEは返信まで可能
スマホの通知はアプリごとに受け取りの設定ができ、メールは内容も細かく閲覧可能。
LINEも内容を読めるだけでなく、スタンプや定型文での返信が可能です。
手元でサッと返信するには非常に便利だと思います!
電子マネー対応の拡大は嬉しい!
先述のように、筆者が試用したのは「Suica」「iD」「QUICPay」への対応が発表される前で、その使用感は確認できておりません。
なおSuicaの発行手順は下記リンク先で解説されており、この通りの方法で使用できるはずです。
最新スマートウォッチ「Galaxy Watch6」│「Galaxy Watch6 Classic」2023年9月15日発売|Samsungのプレスリリース
これまで通りVisaのタッチ決済などは入れられて、使うことはできました!
Googleアシスタントにも対応!
マイクとスピーカーを搭載している本モデルは、Googleアシスタントにも対応。
手元でサッとタイマーをかけたりするときに非常に便利です。
筆者の場合は右上のホームボタンの長押しで、Googleアシスタントを呼び出せる設定にしてあります。
そのほか日常の機能だと、転倒検出機能、手元での通話機能などなど便利な機能がまだまだ多数(紹介しきれません…笑)。
Galaxyのスマホを使用している場合は、スマートウォッチからGalaxy Z Flip5の写真をリモート撮影する機能などもあります。
健康機能をチェック!
健康系の機能もハイレベルな本モデル。
一番の特徴にして、Apple Watchも未搭載の機能としては、体組成計の機能があること。
時計右側の2つのボタンに中指と薬指をタッチすることで、体脂肪量と体脂肪率、基礎代謝量など様々なデータが確認可能です。
計測結果は、筆者の使っているタニタの体組成計と大きく違わないものでした。
手元の計測でこうした数値が分かるのはやはり凄く、なおかつ以前のモデルより計測にかかる時間も短くなった印象がありました!
スマートウォッチ、進化してますね~!
睡眠計測のデータも非常に詳細
本モデルは睡眠計測のデータも非常に詳細。
睡眠中の血中酸素濃度も分かりますし、睡眠ステージごとの分類もしてくれます。
計測精度はかなり高いと感じました。
解説も充実しており、「深い睡眠のときの体力が回復して、レム睡眠のときに学習、記憶、感情が整理されて精神状態が回復するんだな」ということが解説を読むと理解できます。
さらに本モデルはいびきの検出も可能。
いびきの検出をするには、いびきの検出を「常に」に設定して、スマホの下側(マイク側)を自分に向けて置いて寝る必要があるようです。
バッテリーの減りも早くなると記載があったので、そこまで興味のない人はオフにしておいても良いかもしれません。
そのほか、ストレス計測などの機能もあるので、健康管理にスマートウォッチを使いたい人にも楽しいモデルだと思います。
運動の機能をチェック
運動の機能もザザッとチェックします。
本モデルでは90以上のワークアウトをトラッキング可能で、ランニング、ウォーキング、サイクリングなどは、スマートウォッチがワークアウトを自動で認識して記録してくれます。
この自動記録がかなり正確で、自転車で移動していると自動で計測が始まり、自転車を降りて座ったりすると、自動で計測が止まります。
この自動計測の精度は以前のモデルでも非常に高くてビックリしたのですが、今回の新作についてもApple Watchより上(つまり業界最高レベル)だと感じました。
ランニング中は上記のような画面でリアルタイムで各種指標を確認可能(スワイプすると他の項目も出てきます)。
計測できるデータも多く、運動メインで使いたい人にも非常にお勧めできるスマートウォッチだと感じました。
下記がランニングの計測結果の画面の一部です。
上記のようにランニング中の心拍ゾーンを分類してくれるほか、非対称性、接触時間、滞空時間、上下動など、高度な指標のチェックも可能。
運動能力の目安となる最大酸素摂取量も確認ができます。
そのほか心拍数の変化などはグラフ表示してくれますし、運動計測もやはりレベルが高いです
Android向けスマートウォッチの最上級モデル!
ザザッと各種機能を使ってみましたが、やはり「Androidで使えるスマートウォッチとしては最上級のモデルだな」という印象を持ちました。
デザイン性、画面の美しさ、日常の機能、健康関連の機能、運動関連の機能、どれをとってもハイレベルです。
課題はバッテリーの持ち具合といえそうですが、この点は同じく最上級のスマートウォッチであるApple Watchと同等のレベル。
また昨年発表のGoogle Pixel Watchよりはバッテリーの持ちが良いので、Androidスマホの利用者で、高性能なオールラウンドモデルを探している人には、こちらのGalaxy Watch6シリーズが今は一番オススメと言えそうです!
なお動画のレビューもありますので、操作感等を確認したい方は、ぜひ合わせてチェックを。
またGalaxy Watchに関連するレビュー記事は以下の「あわせて読みたい」からぜひチェックを!
あわせて読みたい
Galaxy Watch6で最初に確認・変更したい設定項目10選
Galaxy Watch 6とApple Watchを徹底比較してみた!
※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。