近年はiPhoneなどでも採用され、幅広く使われるようになったワイヤレス充電。
そのワイヤレス充電の規格である「Qi」については、Amazonなどの通販サイトで目にしたことがある人が多いと思います。
さて、この「Qi」の読み方、みなさん知っていますか?
筆者はYou Tubeの動画で得意げに「キュー・アイ」と読んでいて、視聴者から誤りを指摘される赤っ恥体験をしました…。
こちら、正しくは「チー」と読むのです。
なんでQとiで「チー」になるんだよ!!と思ったので、由来を調べてみました。
Qi(チー)は中国語で「気」を意味する
まず、「Qi」を「チー」と読むのは、由来が中国語の「気(チー)」にあるから。
マンガ『ドラゴンボール』で体内のパワーのことを「気」と呼んだりしますが、それと同じ「気」です。
この「気」という言葉には「見えない力」という意味があります。
ワイヤレス充電というのは、まるで見えない力で充電がされているような状態なので、「気(チー)」と呼ぶわけですね。
Qi(チー)はいつ生まれた?
なおワイヤレス充電の技術は古くから研究開発が行われていましたが、独自開発の物が多く、異企業間での機器の相互利用が出来ない状態が続いており、問題となっていました。
そこで2008年にWireless Power Consortium (WPC) という組織が立ち上げられ、同組織が定めた国際標準規格が『Qi』だったわけです。
そして2010年代後半には大容量電力送信の規格書が策定され、急速充電の問題が解消されたことや、SamsungのGalaxyシリーズとAppleのiPhoneシリーズが本規格を採用したこともあり、対応機器が一気に増加。
世の中に広く普及したわけです。
Qi(チー)の進化
2023年1月には、Wireless Power Consortium(WPC)は「Qi」の後継規格として「Qi2」(チーツー)を発表。
この「Qi2」はAppleの「MagSafe」技術をベースにしているそうです。
MagSafe対応のiPhoneを使っている方なら分かると思いますが、磁力で吸着するMagSafeの充電は非常に便利。
以前のワイヤレス充電は、充電エリアに置いても反応しなかったり、速度が遅かったりする問題がありましたが、その問題も解消されつつあります。
MagSafeの充電は、対応デバイスと充電器が適切な位置関係となることで、充電効率が向上し、充電速度も高まる効果も得られているそうです。
実際にMagSafeの充電は有線ケーブルの充電速度に近づいてきていますし、今後はMagSafeをベースとした「Qi2」対応のデバイスが増えていくものと思われます!
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者6000人程度)でも各種レビューを行っています!
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