着せ替え可能なスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT Cyber」
ファーウェイが2023年3月に発売した、新スマートウォッチ『HUAWEI WATCH GT Cyber』。
大きな特徴は、別売のケース(ベゼル、ウォッチボディフレーム、ベルトを含む)と簡単に着せ替えできることです。
※標準セットのミッドナイトブラックカラー以外のケースは別売です
スマートウォッチ本体はすでに実用性で高い評価を得ているWATCH GTシリーズ。
税込定価が32,780円(標準セットのミッドナイトブラックカラーのケース付き)というのはこれだけでお値打ちですが、ケースの簡単な着せ替えという機能が追加された「HUAWEI WATCH GT Cyber」はスマートウォッチの一つの到達点とさえ言えるかもしれません。
これはロイヤルオーク?いいえ「HUAWEI WATCH GT Cyber」です
あなたが腕時計に求めるモノはどんなものでしょうか?
機能性?
ファッション性?
ステータス?
当然ながら「HUAWEI WATCH GT Cyber」の機能性はお墨付きです。
上記のように、おサイフ機能こそ日本未対応ですがスマートウォッチに求められるほぼ全ての機能が備わっています。
GPSの機能や各種センサー類も無名ブランドのものとは全く違い、信頼性が高いものになっています。
ファッション性やステータスに関しては感じ方は人それぞれだと思いますが、このゴールデンブラックのケースに装着された HUAWEI WATCH GT Cyber は高級時計の中でも最も高いステータスを誇る「オーデマピゲ ロイヤルオーク」と通じるところがあります。
特徴的な八角形ベゼル。無骨に打たれたビスとゴールドの金属感。少し大きめで存在感のあるケースとラバーベルトのスポーツ性。
このロイヤルオークはロレックスよりも格上の雲上ブランドとして時計愛好家にとっては憧れのブランドで定価はなんと7,480,000円です!
HUAWEI WATCH GT Cyber を200本買っても100万円近くお釣りが来るという(そんな買い方をする人はいないでしょうが)、そんなブランドを身につけているようなファッション性があるということです。
当然着せ替えができるモデルですので、ROLEXのデイトナのようなケースやG-SHOCKのようなケースもこれから発売されるかもしれません。
そんな機能性とファッション性を同時に持つことができるのがこの HUAWEI WATCH GT Cyber だと言えるでしょう。
HUAWEI WATCH GT Cyber 開封からアクティベート
それでは開封してアクティベートしていきます。
外箱はHUAWEIのいつものタイプ。
しっかりとした質感があります。
ただし、中には2つの箱が入っていて、それぞれの中に「ウォッチ本体」「ケース」が入っています。
中身を取り出すとウォッチ本体、ケース、専用充電ケーブル、リューズ取り外し工具が入っています。
ケースを手に取ってみると、かなりしっかりとした質感があり高級感があります。
ベゼル内部には感知用のセンサーのようなものがあり、ウォッチ本体がケースに収まっているかを感知する構造になっているようです。
ここから HUAWEI WATCH GT Cyber をアクティベートしていきます。
使用するスマートフォンアプリは「HUAWEI Health」です。
すでにインストールしてあるならば、メニューの中の「デバイス」から「追加」を選んで HUAWEI WATCH GT Cyber を追加します。
初めてHUAWEI 製品を使う方はウォッチ本体に表示されるQRコードを読み取ることによってアプリの追加ができます。
画面の表示通りに進むと5分程度でアクティベートが終わります。
HUAWEI WATCH GT Cyber 外観や文字盤チェック
まずは外観や質感をチェック
ウォッチ本体をケースにはめようとすると青いライトが表示されます。
はめたり外したりするのには少し強く力を入れないといけなくて大丈夫なのだろうかと思わされますが、ケースのリューズの部分に穴が空いているので場所を間違えることもなくピッタリとはまります。
ケースとウォッチ本体部分はピッタリと密着しているので、ヨコから見ても全く違和感がありません。
選択する文字盤にもよりますが、いい意味でスマートウォッチっぽくなく、ちょっとゴツいアナログウォッチに見えると思います。
横から見た感じも、リューズガードが高級感を出しています。
厚さは他のスマートウォッチに比べてやっぱり厚めだなと思います。
このメタル感は他のスマートウォッチにはない質感です。
スピーカーやマイクはもちろんウォッチ本体についていて、ケースでは隠れない場所(しかも手首では隠れない場所)についています。
裏蓋のセンサーもしっかりしていて、心拍数はもちろんのこと、SPO2、皮膚温度を測ってくれます。
ウォッチフェイス
ウォッチフェイスはプリインストールのものだけでも何種類も入っています。
デフォルトのものがこのベゼルには合っているように感じます。
常時表示も可能です。
少し稼働時間は短くなりますが、フルで使っても3〜4日は持ちますので、使用電力をセーブしなければいけないタイミングでなければ(旅行中とかでしょうか)常時表示オンにしておくといいと思います。
それぞれのウォッチフェイスに合わせた「オフ画面」になっています。
デジタルの表示もありますし、アクティビティリングを大きく使った文字盤もあります。
ケースを変えた時に、そのケースにあったウォッチフェイスに変えるのがいいでしょう。
アップルウォッチとの比較
ケースを変えられるのがHUAWEI WATCH GT Cyber の強みであると書きましたが、ケースとウォッチ本体が分離する構造についてはアップルウォッチが本家本元といっていいでしょう。
2015年に発売された初代アップルウォッチから現在に至るまで、アップルウォッチはウォッチ本体とベルトが簡単に分離する構造になっています。
もっとも、アップルの純正部品としては「ケース」は発売されておらず、あくまで「本体+ベルト」のセットでの販売になっており、「ケース」としてはサードパーティー製のものしかありませんが、ゴールデンコンセプトのようにアップルウォッチ本体よりも高額なケースが販売され、しかも人気を集めています。
ただ、ケースごと着せ替えるとこちらもいい意味で「アップルウォッチっぽくない」時計に生まれ変わることができて、こういった変化を楽しむことができるのもアップルウォッチの人気の秘密なのかもしれません。
手元にあるアップルウォッチの本体(Series 8の45mm)とHUAWEI WATCH GT Cyber を並べてみるとこんな感じです。
面積的にはアップルウォッチのほうが若干大きいように感じます。
裏面はこんな感じです。
センサーの大きさなど、同じような印象を持ちました。
ケースと並べてみるとこんな感じです。
大きさはほとんど変わらない印象です。
ただ、実際にウォッチ本体を装着して並べてみると、なんだか表示されている部分はHUAWEI WATCH GT Cyber のほうが効率が良く、大きい表示になっているようにも感じます。
アナログかデジタルかによっても違うと思いますが、単純に2つを並べてみるとケースそのものの豪華さもあり、ファッション性としてはHUAWEI WATCH GT Cyber に軍配をあげたくなります。
もっとも、アップルウォッチの方のケースは純正ではなく、アップルの意図する使い方とは違う使い方をしていますので、これをもってHUAWEI WATCH GT Cyber のほうが優れている、と言ってしまうのは少し違うかもしれません。
サードパーティー製のケースあり
まだあまりHUAWEI WATCH GT Cyber のサードパーティー製ケースはほとんど売っていませんが(純正のものはもちろんあります)、これからたくさん発売されていくかと思います。
私が見つけたものとしては、クリア素材のものなんかが早くも登場していて、これからますます発売されていくでしょう。
HUAWEI WATCH GT Cyber を実際に使ってみた感想
表示
HUAWEI WATCH GT Cyber の機能としてはWATCH GTを踏襲しており、ほとんど違いはなさそうです。
ただし、アプリケーション表示のアイコンがメタルっぽいものを選べたり、ノーマルなものを選べたりします。
選択肢としては「Claassic」「Ever Blue」「Elegant Ivory」「Sports」「Digital」「Electric」「Fantasy」の中から選べます。(表示ものは「Sports」です)
ただ、一覧表示はそのアイコンが何を表示しているのかちょっとわかりにくいなと個人的には思いました。
そんな時は「グリッド表示」と「リスト表示」を選ぶことができます。
リスト表示の方ならば一目瞭然なので、こちらのほうがおすすめです。
アクティビティ
ここから先はHUAWEI WATCH GT Cyber 独自の機能ではありませんが使ってみた感想です。
他のGTシリーズと同様に、ウォーキングやサイクリングは自動で検知してくれます。
こちらでウォーキングなどを記録しておくと、スマートフォンアプリの「HUAWEI Health」のアクティビティの記録を後で見返すことができるので、記録していくことをお勧めします。
「HUAWEI Health」の優れているところは、1日の記録だけでなく「週」「月」「年」まで通算で表示してくれるところでしょう。
1日で「アクティビティ61分」と表示されていても、多く歩いた日に多く表示されるのは当たり前ですが、「週の平均アクティビティ時間62分」と表示されれば傾向がつかめてきます。
また、雨の日などに歩く時間が少なければ、次の日に多めに歩いてみたり、土日にまとめて運動してみたりするのもいいかもしれませんし、張り合いが出てくるのではないでしょうか。
同じように「アクティブカロリー」も「日」「週」「月」「年」まで通算で表示してくれます。
「週平均で何カロリーを目指す」
「月平均で何カロリー消費したらご褒美としてケーキをドカ食いする」
みたいな目標をもつのもいいのではないでしょうか。
ランニングプラン
運動時間やカロリーの目標を持つのもいいですが、ランニングでの目標をもつのもいいのではないでしょうか。
ただ、ランニングは基本的に一人でやるものですし、コーチもいなければどんなトレーニングをしていけばいいのかわからないものでしょう。
そんな時には「HUAWEI Health」でランニングのプランを立てるといいのではないでしょうか。
私は試しに「フルマラソンプラン」というものを立ててみました。
(フルマラソンを走る計画はないのですが。。。)
そうすると、5週間かけて、週3日のランニングで目標タイム(私の場合はフルマラソンで4時間10分くらいが提示されました)をクリアするための課題が表示されました。
最初の2回はEasy Runで、心拍数124〜140に保った状態で35分のランニング。
次はAerobic Endurance Runということで、「心拍数124〜140に保った状態で45分のランニング→15秒の全力疾走&60秒の休息を4セット」
・・・・といった、「HUAWEI Health」が組んだメニューを5週間続ける、というものです。
まあ、正直に言ってこのメニューで簡単にフルマラソンが走り切れる気はしませんが、目標を持ち、ある程度の強制力を持って走るのは、3日坊主で終わらせないためにはとてもいいことかなと思います。
走っている最中でも、心拍数124〜140に保たせるために、心拍数が下がりすぎたり上がりすぎたりすると警告が出てきます。
時々時計の画面をみながら、心拍数やスピードや経過時間をチェックしながら走っているとだんだん自分のペースがつかめてくる気がします。
トップランナーの方には少し物足りないでしょうが、「ちょっとランニングが好き」くらいの人にはちょうどいい機能が備わっていると言っていいと思います。
睡眠
もちろんアクティブログだけでなく、ヘルスログもしっかり取ってくれます。
睡眠については、ある程度初期設定をしておくことができます。
使える機能としては、「睡眠時の音」を録音できる機能でしょうか。
いびきが気になる方なんかは睡眠時の音の録音を有効にしておくといいでしょう。
(私は有効にしておきましたが、録音はされていませんでした)
もちろん就寝時間と起床時間の記録だけでなく、睡眠の質もスコア付きで表示してくれます。
しかも、アクティビティと同じように「日」「週」「月」「年」まで通算で表示してくれます。
週単位や月単位で見ることによって、自分のアルゴリズムをつかむこともできるでしょうし、生活リズムの改善に繋げることもできるはずです。
この機能性とファッション性に優れたスマートウォッチ1本で本当にいろんなことができます。
着せ替えができることによって、TPOに合わせたコーディネートもできるはず。
いろんなスマートウォッチがあって1本買うのに迷ったら、このHUAWEI WATCH GT Cyber を買っておけば間違い無いかもしれません。
●ライター 杉本陽介
スポーツ好きアラフィフ男子。常にスマートウォッチを両腕に着け、1日12,000歩を目標にしている。
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