いよいよ発売となったApple Watch Ultra。
「耐久レース、探検、冒険のための」というキャッチコピーがついていることからも分かるように、本モデルはトレランや本格的な登山、ダイビングほか、アウトドアで使う人向け。
12万4800円というウルトラな価格にひるまず、購入を考えている人が結構多そうで、想像以上の人気を呼びそうです。
そして意外だったのが、「アウトドアアクティビティは特にしていないし、スポーツもしないけど、バッテリーの持ちがいいので買います」という人が結構いること。
でも待ってください。
Apple Watch Ultraは、これまでのApple Watchとは違う概念で設計されたモデルのため、ビジネスシーンを含めた普段遣いを想定しているなら、いくつか注意点があります。
本記事では、その注意点を6点述べていきます。
下記の動画でも同様の内容を解説していますので、動画で見たい方は下記をどうぞ!
49mmって、結構デカいですよ
これまでApple Watchで最大の大きさだったのは、Series 7や8の45mm。
それがApple Watch Ultraでは、4mm大きくなり、49mmになりました。
49mmというこのサイズは、少し小ぶりなG-SHOCKくらい。
またGarminのphenixシリーズという、アウトドアでもビジネスでも使えるモデルも50mm前後です。
これらの時計は、手につけると「ちょっと大きいな」と思うくらいのサイズ感。
大柄な男性なら違和感なく身に着けられるでしょうし、アウトドアやスポーツのシーン、あと日常のファッションではカッコよく決まるでしょうが、フォーマルな服装と合わせると少し目立つサイズかもしれません。
小柄な女性が身につけたら、かなり大きく見えるサイズ感です。
Apple Watchは睡眠計測もできるスマートウォッチですが、寝る時につけているとじゃまに感じる人もいるかもしれません。
シャツの袖に引っかかる可能性も考慮を
これは、大振りな腕時計をつけたことのある人なら経験があると思うのですが、ケースが大きな時計は、洋服を脱いだり着たりするときに、袖が引っかかります。
特にゴツゴツしたデザインのアウトドアウォッチだと、長袖シャツの袖が引っかかって通りにくいとか、ボタンが閉まりづらいとか、ジャケットを脱ぎ帰する時に引っかかって気になるとか、そういうトラブルが起こりやすくなります。
また冬場も、袖の先が絞られたデザインのダウンジャケット等を着ると、大きな時計は脱ぐたびに腕がひっかかります。
僕は結構これがストレスに感じるので、この点は注意が必要だと思います。
デザインもアウトドア向きです
これまでのApple Watchは、デジタルクラウンの出っ張り部分以外は、ツルンとした曲面のシンプルなフォルムが特徴でした。
一方でApple Watch Ultraは、デジタルクラウンとサイトボタンの部分が、土台から1段盛り上がっています。
そしてディスプレイ部分も1段盛り上がった形状になっています。
この点は堅牢性を意識したデザインのためでしょうが、よりゴツゴツしたアウトドアウォッチっぽいフォルムになりました。
またデジタルクラウン部分に入る線や、新たに搭載されたアクションボタンにもオレンジ色がデフォルトで入っています。
以前はデジタルクラウンに入る色は赤色でしたが、これがオレンジになったことで、よりアウトドア感が増したといえるでしょう。
バンドも現状はスポーツ、アウトドア向きのもののみ
トレイルループ、アルパインループ、オーシャンバンドという3種の純正バンドは、いずれもシリコンやナイロン製のバンド。
これらのバンドはフォーマルな服装には向きません。
グレー系やブラックに近い色はありますが、レザーやステンレススチールの純正バンドは出ていません。
なお、Apple Watch Ultraは、過去にリリースされた42mm、44mm、45mmのバンドと互換性があるという話もありますが、見た目がどこまでマッチするかは未知数。
別のバンドと合わせたいという人は、ちょっと様子見をしたほうが良いかも
バッテリー36時間持続でも、1日半に1回充電が必要=実質的に毎日充電することに
毎日充電するのが面倒でApple Watch Ultraを購入するという人は多いと思いますが、少し冷静に考えてください。
バッテリー持続36時間というのは、言い換えると1日と12時間(1日半)のバッテリー持続です。
つまり夜に充電した場合、1日半後の日中にはバッテリーが切れてしまいます。
この場合、いつ充電することになるでしょうか?
仕事で外出している人は、12時前後に充電するのが難しい環境の人もいるかもしれません。
となれば、充電のタイミングを逃してバッテリー切れになってしまう可能性もあります。
また、これまでのようにバッテリー持続が18時間だったときは、みなさん毎日決まった時間に充電をしていたはずで、それが生活リズムの一部に組み込まれていたでしょう。
それが、1日半ごとの充電となったら、今日は夜に充電、明後日は昼に充電、その二日後はまた夜に充電……と充電時間が不規則になってしまいます。
それを回避するにはどうすべきか。
実は、毎日充電するしかないのです。
これがバッテリー持続48時間(2日)くらいまで伸びると、2日に1回、夜に充電すればいいので気が楽になるのですが、36時間というのは実はけっこう中途半端な気がします。
低電力モード(最大60時間持続)を使えば2日半はバッテリーが持つようになるので、充電が手間な人はこのモードを使うことが多くなるでしょう。
低電力モードはSeries 4以降のApple WatchやSEでも使えるので、使い勝手を事前にチェックしておいてもいいと思います。
価格、やっぱり高いですよね
12万4800円~という価格は、やっぱり結構高いです。
Apple Watch SEなら3本買ってもお釣りがくる価格です。
SEを含めた他のApple Watchでも、36時間持続の低電力モードが導入されたこともあるので、バッテリーの持ちを気にする人も、とりあえずは安いApple Watchを買ってみるという選択肢もアリだと思います!
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、編集部員は常にスマートウォッチを片腕or両腕に着用。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」にも出演。
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