以前から「睡眠計測アプリの貧弱さ」がネックと言われてきたApple Watch。
計測はできていても、表示されるデータが少ないため、本格的に睡眠計測をしたいユーザーは、AutoSleepなどのアプリを使う必要がありました。
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そんなApple Watchですが、6月6日の開発者向けイベント「WWDC 2022」で発表された次期OS「watchOS 9」から睡眠計測が強化されることが明らかに。
watchOS 9では睡眠記録に睡眠ステージが加わり、ユーザーがレム睡眠、コア睡眠、深い睡眠の状態にあることを検知してくれるようになります。
ただし、このOSが正式リリースされるのは2022年の秋(パブリックベータ版は7月から提供)。
Apple Watchで本格的な睡眠計測ができるのは、もう少し先になりそうなわけです。
そこでオススメしたい無料の睡眠計測アプリが、国産の睡眠記録・分析・改善アプリ「セルフバンク」です。
本記事では、このアプリで何ができるのかを、実際に使用している編集部員がざっくりレビューします!
基本的には「Apple Watchで計測してiPhoneで見るアプリ」
セルフバンクは、基本的には「Apple Watchで計測してiPhoneで見るアプリ」です。
Apple Watch上では睡眠時間等のシンプルなデータが表示されるのみで、詳細なデータはiPhoneのアプリから見る形になります。
なおApple Watchは画面がやはり小さく、睡眠の詳細なデータはどのアプリでもiPhoneで見ることが多いため、セルフバンクも一般的な睡眠記録アプリと同じといえます。
レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠、覚醒の時間を計測!
そして本アプリでは、睡眠について「深い睡眠」「浅い睡眠」「レム睡眠」「覚醒」の時間をそれぞれ計測。
心拍数と合わせてグラフで表示してくれますし、睡眠をスコア化もしてくれます。
このあたりのデータはApple Watchの「ヘルスケア」で見る睡眠データよりも見やすく詳細だと感じます。
そして一週間や一ヶ月などの単位でもデータは閲覧可能。
自分の睡眠を継続的に把握して、睡眠週間を改善するのに非常に役立つはずです。
また睡眠スコアをアップさせるためのコツを記した記事や、「寝付きに課題がある人」「中途覚醒に課題がある人」「寝起きに課題がある人」向けに質問項目を用意し、その回答に応じてアドバイスを送ってくれる機能もあります。
基礎代謝量も含めた消費カロリー、摂取カロリー目安の表示機能も!
こうした睡眠計測機能だけでも「セルフバンク」は使えるアプリなのですが、実は運動の機能もけっこう便利。
いいなと思うのは、基礎代謝も含めた1日の消費カロリーを表示してくれる点。
通常、Apple Watchで表示されるのは基礎代謝を抜いた消費カロリーなので、消費カロリーの全体像を掴みたい人には便利な機能と言えそうです。
なお基礎代謝量は登録された身長・体重や「身体活動レベル」をもとに算出。
ザックリとした数値ですが、「自分はこのくらいのカロリーを毎日動かないでも消費しているのか」と把握する目安にはなるでしょう。
また、その消費カロリー等をもとにした摂取カロリーの目安を表示してくれる機能もあります。
その摂取カロリーの目安も、ダイエットをしたいのか、筋肉をつけたいのかなど、設定した目標をもとに変動します。
こちらも大まかな目安を知るうえで便利な機能と言えるでしょう。
このようにセルフバンクは、Apple Watchの睡眠計測やiPhoneの「ヘルスケア」アプリでは手が届かない部分に手が届く便利なアプリなので、健康維持全般に興味がある人には非常にオススメです!
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、編集部員は常にスマートウォッチを片腕or両腕に着用。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」にも出演。
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