加速度センサーやジャイロセンサーなど、多種多様なセンサーが搭載されているスマートフォンやスマートウォッチ。
そうしたセンサーの一種に「地磁気センサー」というものがあります。
このセンサーがどんな役割を果たすものなのか、今回はご紹介します!
地磁気センサーはコンパスの機能
地磁気センサーとは、読んで字の如く、地球の持つ磁気(地磁気)を検出するためのセンサーです。
……と聞くと、「そんなもの検出してどうするの?」と思うかもしれませんが、意外と身近なものに役立つセンサーです。
磁気と言えば磁石。磁石といえばN極とS極があり……ということで、地磁気センサーは主に方位を知ることに使われるものです。
そのため「電子コンパス」と呼ばれることもあります。
iPhoneやApple Watchには「コンパス」のアプリが入っていますが、このアプリが使えるのは、地磁気センサーを搭載しているから、というわけです。
「iPhoneにコンパスのアプリが入っているけど、コンパスなんて使わないよ!」という人も多いかもしれませんが、このコンパスで使われている地磁気センサーは、地図関連のアプリでも役立っています。
スマホ以外では登山用のGPS端末などにもこのセンサーは搭載されていますし、カーナビにも搭載されています。
スマートウォッチでもアウトドアアクティビティ向けのモデルではこのセンサーが搭載されていることが多いです。
電波が入らず、スマホの従来の地図も役に立たない山中や海などでは、地磁気センサーをもとにした方角の情報が非常に役に立つからです。
なお一般的な磁気センサーはXY軸を検出する2軸タイプですが、航空機など三次元的な運動を行う乗り物については、XYZを検出できる3軸タイプが搭載されています。
実はハイテクな機器にも搭載されている重要なセンサーなわけですね。
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、編集部員は常にスマートウォッチを片腕or両腕に着用。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」にも出演。
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