検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. NEWS
  3. WHOOPがクロスフィットとのパートナーシップ解消へ。新たな名称「ボックス・フィットネス」でトラッキング

WHOOPがクロスフィットとのパートナーシップ解消へ。新たな名称「ボックス・フィットネス」でトラッキング

NEWS

2022.05.10

米国で人気急上昇中のフィットネストラッカーであるWHOOPがクロスフィットとのパートナー関係を解消した模様です。

WHOOPの公式ホームページではアクティビティのリスト(*1)からクロスフィットの文字が消え、クロスフィットの公式ホームページ(*2)ではパートナーやスポンサーになっている企業のリストからWHOOPの名前が消えました。

僅か1年余りで終了してしまった複数年契約

WHOOPがクロスフィットの「公式ウェアラブル」サプライヤーとして、両者の間にパートナー契約が締結されたのは2021年3月のことでした。WHOOPのプレスリリース(*3)では、「複数年契約」が締結されたとしていましたが、それから僅か1年余りで過パートナー関係が終了してしまったようです。

その1年間の間に、WHOOPは多くのクロスフィット・アスリートたちのスポンサーとなり、アスリートたちは自らの貴重なデータを提供して、互いにウィンウィンの関係が築かれていたようでした。そのいくつかの例をこちらでも紹介したことがあります。

あわせて読みたい

WHOOPが進める筋トレのトラッキング改革。大注目のトレーニング法・VBTを扱う企業の買収、クロスフィットとのタッグ結成も

WHOOPとクロスフィット:米国のレジェンドがワークアウト中の心拍数を公開

今後、WHOOPのユーザーはワークアウトの種類を選択する際に「クロスフィット」の代わりに「ボックス・フィットネス」を選択することが勧められています。クロスフィットではその専用ジムのことを「ボックス」と呼ぶことから出来た名称のようです。

ユーザーからすると、データさえ把握できれば、ワークアウトの名称がどうであれ、特に気にはならないでしょう。しかし、クロスフィット組織からすると、ブランド価値にかかわる重大な問題になることは容易に想像がつきます。

WHOOPのサポートページ(*4)の説明の筆者訳は以下の通りです。

「クロスフィットに似たエクササイズを提供しているジムやボックスは数多くあります。我々はクロスフィットのアクティビティをボックス・フィットネスにアップグレードすることによって、より広義のファンクショナル・フィットネスとしてのカテゴリーを新たに作成しました。

メンバーの皆さんはかつてクロスフィットとして定義されていたアクティビティのデータを失うことはありません。それらは新たなボックス・フィットネスの名で提供されます。我々は今後もクロスフィットのコミュニティを支援します。メンバーの皆さんは今後も似たアクティビティに取り組み、すべてのアスリートはWHOOPのデータをトレーニング、睡眠、そして回復に役立てることができます。」

もはやスタートアップ企業ではないWHOOP


WHOOPは2012年にハーバート大学在学中だったウィル・アーメド氏によって創業されました。第1号の製品であるWHOOP1.0の販売が始まったのは2015年のことです。

今ではPGA Tourのパートナー企業であり、スポンサーしているアスリートの名前にはレブロン・ジェームズ、ケビン・デュラント、パトリック・マホームズ、ロリー・マキロイと世界的に有名なアスリートたちが並んでいます。
今年はアメリカで最も広告料が高いと言われるスーパーボウルのコマーシャルにまで登場しました。

現在のところ、WHOOPもクロスフィットも関係解消の理由を公式に発表していません。クロスフィット関係者の端くれとしては大変に残念ではあるのですが、どうやら急速にメジャー化したWHOOPからはクロスフィットにはかつてのような広告効果がないと判断されたように思えます。

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani

*1. List of WHOOP Activities
 https://support.whoop.com/hc/en-us/articles/1260804902609-List-of-WHOOP-Activities  
*2. クロスフィット・ゲームズ公式サイト
 https://games.crossfit.com/ 
*3. WHOOP Becomes Official Wearable of CrossFit
 https://www.whoop.com/thelocker/official-wearable-crossfit-partnership/
*4. Activity Update
https://support.whoop.com/hc/en-us/articles/5667794954651  

あわせて読みたい


自宅トレーニングの最新系「ミラー型トレーニングデバイス」とは? 世界で新サービスが続々登場中

Oura Ringの累積販売数が100万個を突破。2013年の創業から急成長のワケ

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


RANKING

  1. Haylouのスマートウォッチ「IRON N1」を日本発売。過酷な環境にも耐えるタフネスモデル

  2. 血圧モニタリング機能の搭載も? Apple Watch Series 11の有力な噂まとめ

  3. 日本で購入可能なスマートリング徹底比較(2025年版)【使用レビューあり】

  4. Apple Watchが女性のがんを早期発見、命を救う

  5. 土屋鞄「ATTITU」から新型Apple Watchバンド登場 – 高品質レザー素材を使用したエレガントな新アイテム

  6. 1日300kcalだけで平気なの?Apple Watchの「ムーブ」のカロリーは何の数値か

  7. Apple Watchの緊急SOS機能、1マイル沖合まで流された男性の命を救う

  8. 2024年 国内ウェアラブルデバイス出荷台数が1,241万台に:Appleが各カテゴリで首位、リング型デバイスに注目集まる

  9. Apple、大量在庫確保で関税対策—価格維持へ緊急輸送

  10. スマートウォッチとスマートリングの違いを徹底比較!

NEW CONTENTS

  1. Apple Watch Series 6はサポート対象外に? 次期「watchOS 12」対応モデル予測

  2. 全国のauショップで「EVERING」スマートリング販売開始、タッチ決済で財布不要

  3. 村上隆とCASETiFYが贈る「MURAKAMI WORLD」コレクション、世界同時発売

  4. Apple Watch購入時のバンドの選び方を徹底解説!スポーツバンド、ステンレス、ソロループ……各々の魅力と弱点は?

  5. Apple Watchが女性のがんを早期発見、命を救う

  6. Xiaomi、Redmi Watch Moveスマートウォッチをインド市場向けの4月21日に発表予定

  7. Apple Watchの誤作動による緊急通報事例と対策

  8. Apple Watchの緊急SOS機能、1マイル沖合まで流された男性の命を救う

  9. トランプ大統領のiPhone製造米国移転提案、専門家は実現不可能と指摘

  10. Nothing、デザイン・カメラ・パフォーマンスのすべてがパワーアップした「Phone (3a)」を発表

TAG

タグをさらに表示