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Fitbit Versa2を約7000字で徹底使用レポート!

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2019.12.19

『Fitbit』はアクティビティトラッカーの先駆者として、非常に完成度の高いプロダクトを生み出し続けてきました。9月に発売された「Versa2」は、旧モデル「Versa」、そのマイナーチェンジモデル「Versa LITE」から、性能的に大きくジャンプした感がある最新作。今回、ウーブンベルトをまとった〈スペシャルエディション〉を手に入れたので、使用感をレポートします。

まずは開封レポート

梱包のスタイリッシュさは『アップル』レベル

『Apple』製品の梱包にまでこだわった高い美意識が、ユーザーの高いロイヤリティを維持するのに役立っているのは確か。箱まで美しいと、開封するときに、これが自分のものなる高揚感で非常に高い満足感を覚えます。その時の快感を味わいたいがためにいくつものリンゴマークを買い続けてきたことか。でもこの『Fitbit』も同じような満足感を味わえると言っていいと思います。これまで「Alta HR」「ionic」「Charge3」「Versa LITE」と4モデル使い続けてきましたが、今回買った「Versa2」に至るまで『Apple』製品のようなワクワク感を常に与えてくれました。
スライド式の外箱を開けると、非常にシンプルでクリーンにまとめられた内容物が顔を見せます。そこにはキャンペーンや会員登録案内のチラシや分厚い説明書などの野暮ったいものは皆無。すぐに時計にアクセスでき、必要なものがすぐに取り出せます。
マニアックな視点ですが、梱包のクオリティを左右するのがケーブル類のまとめ方です。ケーブルがワイヤーで結束され、無造作に箱に収められていると、ちょっとがっかりしますよね。『Fitbit』はと言うと、見事の一言。充電器のケーブルは充電器本体にタイトに丁寧に巻かれた状態でコンパクトな箱に収納され、実にスッキリ整理されているんです。しかもこのタイトな巻き具合たるや、写真を撮ろうと巻き直すも再現不可能なほど。お買い求めの際はぜひチェックしてみてください。

Fitbit Versa2 スペシャルエディション
梱包は『Apple』製品を思わせるシンプルでクォリティが高いもの。
Fitbit Versa2 スペシャルエディション
充電器のケーブルは充電器本体に巻き付けられ、コンパクトなボックスに収納されている。この巻き方が非常に丁寧だったのだが、撮影前にばらしてしまい、再現を試みるも不可能なほどだった。手作業で行っているのなら大変なコストだ。
Fitbit Versa2 スペシャルエディション
充電器を収納したボックスは内箱に備え付けられた台座に収められていた。ケーブルをワイヤータイで結束し、無造作に箱に収めることが多い国産家電メーカーに見習ってもらいたいこだわりよう。最近では中国製メーカーの梱包の方がはるかにクォリティが高い。

〈スペシャルエディション〉はシリコンバンドがセットになったお買い得品

今回〈スペシャルエディション〉を手に入れた目的は、もちろんウーブンバンド。これまで使ってきた4モデルはすべてシリコンバンドでしたが、「Versa2」のウリであるスタイリッシュさを味わうにはウーブンベルトが必要と考えたわけです。結果は大正解。正直道具としてしか見ていなかった『Fitbit』が、このウーブンバンドによって、ファッションアイテムに変身しました。これまでシリコンバンドの『Fitbit』を着けていた時は、ルックスについて何か言われたことがなかったのですが、「Versa2」に替えた途端、何人かに「その時計おしゃれ」と言われたんです。でも、買う時は少し悩みました。ランニングする時、汗がしみそうって。通常モデル用のシリコンバンドが付属することを知らなかったんです。付属のシリコンバンドは主にワークアウト時に使っていますが、オリーブカラーがキレイなので、カジュアルな格好のときは、そのまま普段使いもおすすめです。この〈スペシャルエディション〉は、ウーブンバンドだけで十分買う価値がありますが、シリコンバンドが付いてさらにお得感が増したと言えそうです。

Fitbit Versa2 スペシャルエディション
〈スペシャルエディション〉にはシリコンバンドが付属してとってもお得!
Fitbit Versa2 スペシャルエディション
シリコンバンドはワークアウト時に活躍するほか、ミリタリーカラーなのでカジュアルスタイルの挿し色としても有効だ。
Fitbit Versa2 スペシャルエディション
ウーブンバンド(シリコンも同様)はSとLサイズセットになっていて、男性も女性も使えるのがうれしい。

(写真Versa2スペシャルエディション ウーブンベルトカラーはスモークウーブンベルト、シリコンバンドはオリーブクラシックベルト、他ネイビー&ピンクウーブンベルトとネイビークラシックベルトのセットも有り)

開封とセットアップの様子は以下をチェック

ここからは基本操作&機能についてレビュー!

タッチパネルの反応は大満足のクォオリティ

これまで多くのスマートウォッチを使用してきましたが、長く使う気になるかならないか、それを決める大きな要素がパッチパネルの応答性だと感じています。とくにスマートウォッチを見る時って何かの情報をいち早く知りたいって時ですから、レスポンスは特に大切です。さくっと反応してほしいのに、タッチもしくはスワイプしてから1テンポ遅れて画面が反応したときなんて、ほんの一瞬のハズなのにもう嫌って気持ちになります。で、肝心のこの「Versa2」、タッチに対するレスポンスはまったく不満を感じさせないデキ(これは『Fitbit』の全商品について言えるのですが)。5000円以下のスマウォや少し古めのWearOSモデルよりかなりいいと断言できます。操作感で高い評価を受ける「アップルウォッチ」ユーザーが「Versa2」に乗り換えてもまったく違和感なく使えます。

ご覧のようにタッチやスワイプ操作に引っかかりは全くなし。

スマウォでよく使う基本機能は全部入り

先に言ってしまうと、アプリの数は「AppleWatch」や「WearOS」の方が豊富です。でも、タイマーや計算機、天気など、これまで「AppleWatch」や「WearOS」搭載モデルでよく使っていた機能やアプリを考えると、「Versa2」にもありますしそれで十分だと感じます。むしろ、ウォッチフェイスはサードパーティに開発が許されているので、「アップルウォッチ」より豊富ですしね。ついでに「アップルウォッチ」ともうひとつ比べると音楽を時計に保存するのが楽。何せ「アップルウォッチ」はまずiPhoneに音楽を入れて、それからiPhoneと「アップルウォッチ」を同期する必要がありますから。「Versa2」はPCのコネクトアプリに音楽データをドラッグ・アンド・ドロップすれば、すぐに時計本体に転送してくれます。もちろんブルートゥースヘッドフォンとペアリングできるので、お気に入りの曲を「Versa2」に入れて、街に繰り出せますよ。基本操作&機能は動画で紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。

日本語アプリは少ないものの、数は豊富。特にウォッチフェイスの数は「アップルウォッチ」を凌駕。自分だけの「Versa2」が楽しめる。

基本操作&機能は以下の動画でチェック

音声アシスタント「Amazonアレクサ」の使用感は?

腕元になんでも知っているアシスタントがやってきた!

「アップルウォッチ」には「Siri」、「WearOS」には「Googleアシスタント」。『Fitbit』ユーザーはこれまで、「OK、グーグル」とか、「ヘイ!シリ」と得意げにスマウォに語りかける人々に羨望の眼差しを向けてきました。ときには悔し紛れに「音声アシスタントってさ、あんまり使わなくない?」「そもそも時計に話しかけるって恥ずかしくない?」というような憎まれ口をたたきながら。それだけに「Versa2」にAmazonアレクサが搭載されたのは嬉しいニュース。新しもの好きはそれだけで買い替えの価値ありと言えます。

先程「音声アシスタントって使う?」「時計に話しかけるって恥ずかしいくない?」というような憎まれ口について書きましたが、まだスマウォを着けたことがない人も実は同じようなことを思っているのではないでしょうか。著者もそうでした。でもAlexa搭載の「Versa2」を使い始め、「アップルウォッチ」や「WearOS」端末を使っていた経験から言うと、その憎まれ口、半分その通りで、半分違います。つまり、音声アシスタントは思った以上に便利、でも人前で時計に話しかけるのはちょっと恥ずかしい、ということです。とは言え、恥ずかしさは個人の問題、恥ずかしくない人にとっては、この音声アシスタント、かなり便利です。

著者は音声アシスタントを(インドアでは)かなり便利に使っており、この機能がないスマウォはあんまり使いたくないとまで感じています。天気は毎日アレクサに訊いていますし、タイマー設定三分は週の半分ほど(何を計っているかは推して知るべし)、めっきり暗算に弱くなったので計算機としても使用しています。使い方は簡単で、9時位置のプッシュボタンを長押しすると、アレクサが立ち上がるので、質問すればそれで終わり。アレクサが質問に対する答えを表示してくれます。ただし、「Versa2」はスピーカーを内蔵していないため、音声では答えてくれません。ここは「アップルウォッチ」や「WearOS」(スピーカー内蔵モデルのみ)に及ばないところ。ただ、一日に2回3回の使用ならばそのデメリットも感じないでしょう。気になる反応スピードや精度ですが、「WearOS」と同等、「アップルウォッチ」には及ばずと言ったところ。とは言え、待ち時間にイライラするまでではありません。ただ、ケータイとのペアリングが切れ、「Alexa」を使いたいときに起動できないことが多いのも事実。これは今後のアップデートに期待です。 「Versa2」発表会にてAlexaを使用する様子を撮影。反応速度や精度も悪くない。

ライバルのスマウォに差を付ける「Alexaスキル」

「Versa2」で音声アシスタントを使っていて、もっとも便利なのが「スキル」。「スキル」を使いこなすことで、人によっては「Siri」や「Googleアシスタント」よりも便利に使えます。「Alexaスキル」って何?って人のために説明すると、「スキル」とは音声アシスタントのアプリのようなもの。多くのサードパーティや企業サービスがAlexa向けに「スキル」を用意しており、それを使うことで「Alexa」ができることが増えていきます。例えば「Yahoo!路線」というスキルを入れ「Versa2」に「山手線の遅延は?」と訊けば、山手線の運行状況を答えてくれますし、今日出すゴミの種類を教えてくれるアプリを入れ、「今日のゴミは?」と訊くことによって「燃えるゴミ」などと答えてくれます。この「スキル」を使いこなすことによって、「Alexa」が10倍便利になると言っても過言ではありません!

Fitbit Versa2 スペシャルエディション
「スキル」活用がアレクサのキモ。スマホにアプリをインストールするように、アレクサにも思い思いのスキルを入れて、音声アシスタントを有効に活用したい。

「Fitbit」の得意分野・健康管理機能はさすがの一言!

心拍、歩数、移動距離etc.アクティビティトラッカー機能は不足なし

ここからは「Fitbit」がもっとも得意とする健康管理に関してレビュー。毎日のアクティビティを記録するためにスマートウォッチを手に入れた人も多いはず。今や3000円のスマウォでも、心拍数や歩数、移動距離などを計測するセンサーを積む時代。もちろん、高級スマートウォッチである『Fitbit』「Versa2」も活動記録用のセンサーを搭載しています。とくに心拍数を計測する「PurePulse®」センサーの出来は特筆モノ。日々の心拍を記録するのは当然のこと、心肺機能のフィットネスレベル(有酸素運動、無酸素運動)なども測定でき、測定結果をトレーニングに活かすことが可能です。また、GPSは搭載しないものの、スマホと連動した位置情報の記録も可能ですし、移動距離の測定精度もかなり正確です。

活動計自体の性能もさることながら、『Fitbit』を使うメリットはアプリのクォリティにあると言っても過言ではありません。「Versa2」で測定した日々の活動はペアリングしているスマホアプリに送られ、あとから振り返ることが可能です。自動でスマホとリンクされるので、面倒な手間なく記録でき継続のモチベーションが高まるため、運動の習慣化に役立ちます。エクササイズを始めたけど3日坊主という人には、「Versa2」を使った健康管理がおすすめです。

フィットビット ヴァーサ2 スペシャルエディション
スマホのGPSとリンクすれば、ウォーキングやランニングなど移動を伴うエクササイズは位置情報をトラッキングして、地図上に記録してくれる。
フィットビット ヴァーサ2 スペシャルエディション
エクササイズ中の心拍やカロリー消費もグラフで表示。データを効果的な運動に役立てることが可能だ。

スマートウォッチの中でもっとも優れた睡眠トラッカー

格安スマウォでも睡眠記録はとれるものの、それをどう分析するかはデバイスメーカーによってマチマチ。これまで使ってきたスマウォで、もっとも信頼性が高く睡眠記録が健康管理に役立だったのが『Fitbit』の時計です。もっとも気に入っている点は、睡眠の質を点数化してくれるところ。朝起きて「Versa2」をスマホと同期すれば、即座に点数化されます。個人的にこの機能にハマってしまい、点数を上げたいがために、入浴剤を買ってみたり、寝る前にスマホを見るのを止めたりと、いろいろやるようになりました。残念ながら、今のところ努力が点数に結びついていないのですが、睡眠に対する意識が格段に高まったのは確かです。5時間しか寝られなかった日の翌日は、絶対に8時間は寝ようという気になります。曖昧な感覚ではなく、数値で寝不足の現状を突きつけられると、人間なんとかしようとするものなんです。もちろん点数の改善も諦めていません。今度は安眠枕を試してみるつもりです。

睡眠トラッカーは「Versa2」の最大の魅力と言ってもいいかもしれません。あの「アップルウォッチ」さえ、未だに睡眠トラッカーを搭載を搭載していませんし、現状、睡眠を分析できるスマウォとしては「Versa2」がベストと言っていいでしょう。

フィットビット ヴァーサ2 スペシャルエディション
アプリでは日々の睡眠時間や質、点数を一覧することができる。
フィットビット ヴァーサ2 スペシャルエディション
1日の睡眠は「浅い睡眠、レム睡眠」など、睡眠ステージに分類される。

「Versa2」の健康管理は以下の動画でチェック

通知機能もApple Watchに肉薄!

スマホで受けられる通知をそのまま「Versa2」で閲覧可能

スマートウォッチのメインたる役割の1つに、スマホと連携した通知機能があります。iPhone、Androidケータイとも、SMSや着信はもちろんのこと、さまざまなアプリで通知を行えますが、この通知を「Versa2」でも見ることができます。この通知機能は、安価なスマウォでも搭載されていることが多い、言わばスマウォの基礎機能とも言えるもの。でも、やっぱり腕元で通知を確認できるのは本当に便利。字数制限はあるもののメールは本文まで読めるので、わざわざPCやスマホを確認する手間も減りますし、スマホをバッグに入れっぱなしにしていて、大切な仕事先からの着信を放置ってこともなくなりました。この便利さに慣れてしまうと、もう普通の腕時計に戻れません。機械式時計が大好きな友人なんて、お遊びで着けたスマウォが便利すぎて手放せなくなり、今や機械式時計を左腕に、スマウォを右腕にしているほどです。

fitbit versa2
これくらいの文章量なら「Versa2」上で難なく確認できるので、PCやスマホを開く手間いらず。

音声返信が超絶便利だったのでスマホをAndroidに!

スマホはiPhone3Gからずっと使い続けているアップル党ですが、「Versa2」のメールの音声返信機能を使いたいがために、メインスマホをAndroidに乗り換えてしまいました。なぜならこの機能、Androidケータイしか使えないんです。この音声返信、「アップルウォッチ」ではよく使っていたので、「Versa2」でも違和感なく使えました。正直なところ、公共の場で使うのはまだ恥ずかしいのですが、「あとで確認しときます」ぐらいの長さなら、屋外でも腕時計に話しかけられるまでに成長しています。応答速度は「アップルウォッチ」の方がいいですが、あまり気にならない差ですし、聞き取りは「Amazonアレクサ」が行っているので、変換精度はかなり高いです。と言うか、変換に関しては「アップルウォッチ」より優れている場面も多々あります。
音声入力は日進月歩で品質が進歩している分野。これからのスマウォには必須の機能と言えそうです。

fitbit versa2
「Versa2」の音声返信が便利すぎたので、iPhone3G時代から一途に使い続けていたiPhoneからAndroidケータイユーザーに。

「Versa2」の音声返信など、「通知機能」については以下の動画でチェック

Versa2製品情報はこちら

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