コロナ禍の在宅ワークでは運動不足に陥っている人が多いでしょう。そして雨の多い梅雨の時期は、出歩くのも億劫になり、運動不足がさらに加速しがちです。
そんな時期にオススメなのが、家の階段の昇り降り。特にマンション住まいの方は、非常階段を最上階まで昇って降りるだけで、けっこうな運動になるはずです。
そこで今回の記事では、Apple Watchを着用してマンションの階段を50階分昇り降り。消費カロリーを計測した結果をご紹介します。
階段昇降ではどのくらいのカロリーを消費できる?
Apple Watchでの計測結果をご紹介する前に、「一般的には10分の階段昇降で何kcal消費できるとされているのか」をご紹介します。
正確な消費カロリーを計測するには、さまざまな数値の計測や計算が必要ですが、簡易的な消費カロリー(Kcal)の計算は「1.05×エクササイズ(メッツ×時間)×体重(kg)」という数式で導き出すことが可能です。
メッツ値は、運動によるエネルギー消費量が安静時の何倍にあたるかを示す値で……と説明すると長くなるのですが、その計算をすごく簡単に行ってくれるウェブサイトやサービスが今は沢山あります。
たとえば「高精度計算サイト」というウェブサイトで、体重65kgの編集部員(30代・男性)が10分の階段昇降を行う場合のカロリー消費は以下のように表示されました。
・下りる 40 kcal 3.5 メッツ
・上る(ゆっくり) 46 kcal 4 メッツ
・上る(速く) 100 kcal 8.8 メッツ
10分間、速いペースで階段を昇り続ければ100kcalもカロリーを消費できるわけです!
タワマンに住んでいる方は実践してみてもいいかもしれません(膝を壊さないようにご注意ください)。
では、Apple Watchで計測した結果は?
では実際に筆者が自宅マンションで50階分の昇り降りをしてみました(昇り25階、降り25階)。
なお14階建てのマンションで実践したので、昇り降りの数を合わせるために、途中で3階分だけエレベーターで下まで降りています。
その10数秒のあいだだけ計測を中断している旨、ご了承ください。
結果はというと、10分間の昇り降りで合計71kcalを消費していました。
短時間でこれだけのカロリーを消費できるのは、かなり効率のいい運動といえるでしょう!
運動効率を上げたければ「昇り」を増やすべし!
なお心拍数のグラフを詳しく見てみると、降りている時間は心拍数が上がらず、昇っている時間に心拍数が上がっていることが分かります(今回は最上階から降りる形でスタートしました)。
運動効率をより上げたい人は、「昇り」を増やすといいかもしれません。
ただ、それなりに息切れもしますし、膝にも負担がかかるので、自分の体力に合わせて行うことをオススメします。
またマンションの階段の昇り降りでも、やはり靴は運動靴にして、動きやすい服装に着替えるのがベター。10分の昇り降りでも、それなりに汗をかきました。
また雨の日は滑っての転倒にもご注意を!
ところで「アクティブカロリー」って何?
なお、Apple Watchの「アクティブカロリー」とは、「立ち上がったり体を動かしたりしたときに消費されるカロリー」のこと。つまりは運動による消費カロリーのことです。そして合計カロリーは、動かないでも消費される基礎代謝を含めたカロリーのことです。
Apple Watchはどうやってカロリーを計測しているの?
では、Apple Watchはどのようにして消費カロリーを計測しているのでしょうか。まずApple Watchが計測する各種ワークアウト(運動)の消費カロリーは、事前に入力された身長、体重、性別、年齢などの個人情報も考慮されて導かれています。
そしてApple Watchは、日常の消費カロリーは「腕の動きと加速度センサー」をもとに計測していますが、ワークアウトを計測するときは、加速度センサーに加えて「心拍センサー」、「GPS」も計測基準に含んでいるとのこと。だからこそ、ある程度は正確な消費カロリーを導けるわけですね。なお、Apple Watchの画面の表示するワークアウトの各種指標は、上記動画のようにカスタマイズが可能。また、計測の精度をさらに高める方法は下記の記事を参考にしてください。
消費カロリーを計測できればダイエットもより効果的に!
よくダイエットの世界では「消費カロリー(日常の動きや運動で消費したカロリー)が摂取カロリー(飲食で摂取したカロリー)を上回れば絶対に痩せる」と言われます。だからこそ多くの人がダイエットのために運動をしたり、食事制限をしたりするわけですが、食事の消費カロリーをこまめに記録・制限しても痩せられない人は、自分の消費カロリーを正確に把握できていないことが原因かもしれません。
その点、Apple Watchなどのスマートウォッチは、正確な消費カロリーの記録の手助けになってくれること間違いなし。ダイエットに励みたい人は、ぜひ購入を検討してください!
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