老若男女が楽しめるスポーツとしてすっかり人気が定着した「ゴルフ」。さまざまなゴルフ用グッズが登場している中、今注目を集めているのがゴルフ向けスマートウォッチです。今回SmartWatchLife編集部では、人気、話題性、実力からセレクトした主要ゴルフウォッチ4モデルを実際にプロに使ってもらいその使い勝手を検証してみました。5回に分けてお届けする特集第3回は、「ガーミン アプローチ S62」を徹底解説します。
『ガーミン』「アプローチS62」ってどんな時計?
コースに持ち込んで実践レポートをお届けする前に、まずは『ガーミン』と「アプローチS62」についてよく知っておきましょう。
GPSのトップブランドが作ったゴルフウォッチ
『ガーミン』は1989年に創立され、今ではGPS機器のトップメーカーとして君臨しています。古くは湾岸戦争時にアメリカ軍が『ガーミン』のGPS機器を使用していたり、現在では自動車メーカー『ホンダ』が製造している小型飛行機「Hondajet」のナビゲーションシステムに『ガーミン』が採用されたりと、信頼性の高さは折り紙付き。もともとは過酷な現場で使われるプロフェッショナル用途のブランドというイメージが強かったのですが、最近は自転車用サイクルコンピュータや今回紹介するスマートウォッチなど、コンシュマー製品の分野でもぐんぐん成長中です。
「アプローチ S62」は、そんなガーミンが作ったゴルフ用ウォッチのフラッグシップモデル。世界約4万1000以上のゴルフコースを収録、高解像度の1.3インチ半透過型フルカラーMIPを採用し、ゴルフモードでは最大20時間、スマートウォッチモードでは最大14日間のバッテリーライフを誇ります。ストロングポイントであるGPSはもちろんのこと、光学式心拍センサー、コンパス、ジャイロ、加速度計など、高級スマートウォッチに必要とされるセンサーも全部入りで、ゴルフ以外のワークアウトでも活躍してくれそうです。時計の”顔”とも言えるベゼルには高級感あるセラミックを採用しているので、オンスタイルにも対応しますし、Suicaによるキャッシュレス決済が可能なのでゴルフ以外でも活躍の場は無限大です。
いよいよ「ガーミン アプローチS62」をコースで試用!
それでは「ガーミン アプローチS62」を着用した多田愛プロがコースで実践インプレッション!
必要な情報が分かりやすく配置された基本画面
世界4万1000以上ものコースを収録している「ガーミン アプローチS62」。日本のほとんどのコースも網羅しており、ゴルフモードを起動すると、精度の高いGPSで、イン/アウトまで判定し、プレイするホールを表示してくれます。基本画面は2Dマップと、グリーンまでの距離表示、コース情報がデフォルト。もちろん、風速/風向きやピンポインター表示などを確認したいときにボタン操作ですぐに切り替えが可能です。
ショットを自動で判定してくれて超便利!
『ガーミン』のゴルフウォッチのストロングポイントがショットの自動検出。他のゴルフウォッチは一打ごとにボタン操作が必要ですが、この「アプローチS62」はプレイヤーが操作することなく、打数をカウントしてくれるのです。さらに。クラブトラッキングセンターCT10を使うと、使用クラブも自動的に記録できます(CT10はこちら)。グリーンに近づくと、自動的にスコア入力画面へ。パット数などを打ち込み、次のコースに移動すると、自動でホールが切り替わります。
プレイが楽しくなるサポート機能も充実
さまざなサポート機能が充実しているのも「S62」の特徴です。まずは、バーチャルキャディ機能。この機能は、5ラウンド以上のラウンドデータが必要となりますが、S62がプレイヤーの傾向から、風速や風向きを考慮し、推奨クラブや打つべき距離を表示してくれます。また、風速/風向き表示や高低差情報、ピンの位置を示す「ピンポインター」など、初心者にも優しい機能が満載です。
スコア管理が楽ちんになる自動ショット判別機能がすごい!
実際にコースで使ってみると、『ガーミン』のショット自動判定は非常に便利です。一打ごとに時計操作を行わなくていいのは非常にラクで、人気が急上昇しているのもうなずけます。また、GPSメーカーだけあって、位置情報の正確さは特筆モノ。普段使いでの利便性を向上させるSuicaにも対応し、ますます注目される存在になりそうです。
Garmin Approach S62(ガーミン アプローチ S62)
多田 愛プロフィール
多田 愛(ただ めぐみ)。東京都出身。16歳からプロゴルファーの父多田泰善氏の薫陶を受け、現在JLPGAティーチングプロフェッショナル受講中。多田泰善氏が主宰する「ティーズスクエアゴルフスクール」でもレッスン活動を行っている。弾ける笑顔と166㎝の長身から繰り出されるダイナミックなショットが魅力。
撮影協力
新君津ベルグリーンカントリー倶楽部
千葉房総の豊かな自然の中に広がる丘陵コースは、マウンドが組み合わされた個性的なコースが特徴。フェアウェイも広く、ドライバーショットも心地よい。13Hは池に囲まれた景観のよい名物コースで、これを目当てに来るゴルファーも多い。280ヤードの打ちっ放しが開放感抜群の練習場や、地元の食材を楽しめるランチなど、満足度の高いコースだ。また、今回時計インプレッションを担当してくれた多田 愛選手の父である多田泰善プロが本コースでレッスン中。多田プロが提唱する関節可動域を最大限に活用するスイングを学び、さらなるスコアアップを目指そう。(レッスンのお申し込み・お問い合わせ:ティーズスクエア03-6868-6700)
新君津ベルグリーンカントリー倶楽部
●住所:千葉県君津市東猪原12番地
●電話番号:0439-70-5130
https://newkimitsu.com
Photo/HIROAKI KAWATA
過去の連載記事はこちらから
●第1回「ゴルフウォッチって何ができるの?」
https://www.smartwatchlife.jp/15622/
●第2回「タグ・ホイヤー コネクテッド ゴルフ エディション編」
https://www.smartwatchlife.jp/15919/