検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. NEWS
  3. Fitbitウェアラブルデバイスでの糖尿病管理で血糖値やHbA1Cが大幅に改善することをHealth2Syncが台湾での臨床研究で証明

Fitbitウェアラブルデバイスでの糖尿病管理で血糖値やHbA1Cが大幅に改善することをHealth2Syncが台湾での臨床研究で証明

NEWS

2020.12.03

台湾と日本でナンバーワンの糖尿病管理アプリ『Health2Sync』は、FitbitウェアラブルデバイスとHealth2Sync患者管理プラットフォームを組み合わせることで、ユーザーが2型糖尿病(T2DM)の症状をより適切に管理できることを実証する台湾での臨床研究の結果を発表しました。

主要指標の平均値が大幅に改善


台湾を代表する4つの糖尿病クリニックで実施された研究(注1)で、参加者は、HbA1C、空腹時血糖、LDL-Cの低下、血糖測定頻度の上昇など主要指標の平均値が大幅に改善したとのことで、これは糖尿病管理プロトコルとソリューションを搭載したFitbitウェアラブル使用の貴重な概念実証となります。

『Fitbit Inspire HR』をHealth2Syncアプリに自発的に接続することで、臨床研究参加者は、医師がHealth2Sync患者管理プラットフォームで患者情報をシームレスに監視し、必要に応じてリモートで相談に対する助言ができるようにしました。

臨床研究の経緯とその結果

今回の研究での結果はこちら。

・平均糖化ヘモグロビン(HbA1C)が0.33%減少、週に少なくとも150分の中強度から高強度の活動をした患者では平均HbA1C(注2)が0.66%減少
・平均空腹時血糖(BG)は10.92 mg/dL減少
・平均低密度リポタンパクコレステロール(LDL-C)は11.55 mg/dL減少
・一部の患者で体重が最大2キログラム減少
・一部の患者で中強度から高強度の活動の頻度が週に7.03回に増加

今回の試験は、患者の同意を得てNeng-Chun Diabetes Clinic、Da-Ya Chang-An Clinic、Yier Clinic、Banqiao Da-Jun Clinicと共同で2020年7月までの3カ月間にわたり実施。患者の担当医師はT2DMの参加者95人の進捗状況と、ライフスタイルの変化の追跡をすることが可能になりました。なお、臨床研究開始に先立ち、4つのクリニックの医師は、開始時の血糖値検査に基づき参加する全患者のベンチマークを設定、臨床研究期間中は毎週、自己監視が行われました。

なお、各参加者には『Fitbit Inspire HR』が提供され、FitbitウェアラブルデータをHealth2Sync糖尿病管理アプリに接続してプログラム全体の進捗状況を追跡することに自発的に同意。それぞれのFitbitデバイスで作成された身体活動データは、HbA1c、BG、コレステロールレベルなど患者の他の健康指標が保存されているHealth2Syncアプリに集約。これで医師は、Health2Sync患者管理プラットフォームで患者の情報をシームレスに監視し、必要に応じてリモートで相談に対する助言ができるようになりました。

「結果が全てを物語っている。大幅な健康改善につながった」

台湾のDa-Ya Chang-An ClinicのKuo-Liang Lu医師は「結果が全てを物語っている。一部の患者は体重が平均2キロ減少し、Da-Ya Chang-An clinicでの臨床研究参加者の空腹時BG値は3カ月で11.10 mg/dL 低下(注3)、大幅な健康改善につながった」と語りました。

また、Neng-Chun Diabetes ClinicのNeng-Chu Yu医師は「2型糖尿病は、服薬の順守、活動の増加、食事の改善などライフスタイルを正すことで、血糖値管理を大幅に改善することができる。Health2SyncにFitbitデータが集約されたことで、患者の活動や自己監視データを簡単に表示でき、必要な忠告をしたり、患者のさらなる改善に役立つ指導を行うことができた」と語りました。

糖尿病は台湾の主要非感染性疾患の中で、2番目に多い若年死の原因

Photo by Jisu Han on Unsplash

糖尿病は慢性疾患で、管理を怠れば失明、腎不全、心臓発作、脳卒中、下肢切断などの合併症を引き起こす恐れがあります(注4)。台湾の主要非感染性疾患の中で、がんに次いで2番目に多い若年死の原因で(注5)、その有病率は個人や医療保険の支出増や労働生産性の低下といった経済的負担をもたらしています(注6)。

T2DMの総合的管理には、服薬の順守、運動、適切な食事などライフスタイルを変える必要があります。Fitbitウェアラブルデバイスや活動データとの一体化は、より健康的な行動を促し、参加者の健康転帰を改善する鍵となるでしょう。今回、参加者はHealth2Syncアプリを介して毎週、エクササイズの注意喚起メッセージを受け取ることで、中強度から高強度の活動の頻度が週に7.03回に増え、活動レベルの上昇は、患者の健康状態の改善に呼応していたそうです。

「糖尿病に対する世界的な取り組みで重要な役割を果たすと信じている」

Health2SyncのEd Deng最高経営責任者(CEO)は、「臨床研究でこのような楽観的結果が得られたのはうれしい。FitbitウェアラブルデバイスとFitbitヘルスソリューションのイノベーションは、糖尿病の発症を減らすのか、患者が症状管理をしやすくするのかにかかわらず、糖尿病に対する世界的な取り組みで重要な役割を果たすと信じている。Fitbitとのパートナーシップのさらなる拡大を楽しみにしている」と語りました。

また、FitbitのSteve Morley国際健康ソリューション担当副社長兼アジア太平洋地域事業部長は、「研究参加者が示した行動の変化で、Fitbitがより健康的な習慣を採用するという人間が本来持っている意欲を増幅するというわれわれの信念は強まった。これは、ライフスタイル要因が非常に大きな役割を果たす2型糖尿病のような症状に対処する際、大きな違いを生む可能性がある。Health2Syncが患者や医療提供者に重要指標追跡のために提供するシームレス体験と組み合わせることで、2型糖尿病のような症状の管理をより簡単かつ便利にする強力なソリューションが生まれた」と語りました。

Fitbitユーザーはオプションが付いたアプリ内ダッシュボードへのアクセスが可能に

FitbitとHealth2Syncは、昨年9月に(ユーザーの同意を得た上で)Fitbitの健康、睡眠、フィットネス・ウェアラブルデータのHealth2Syncアプリへの集約で協力、日本と台湾のHealth2Syncユーザー52万人をサポートし、2型糖尿病などの症状をより適切に管理できるようにしました。この新たなプラットフォームにより、Fitbitアカウントを持つユーザーは、心拍数、睡眠、身体活動や、最新の血糖値が正常範囲の上、範囲内、下かを示すHealth2Syncの測定値など、Fitbitデバイス(注7)のウェアラブルデータの共有に同意するオプションが付いたアプリ内ダッシュボードにアクセスすることができます。

Health2Syncについて

Health2Syncは、糖尿病患者向けモバイルアプリ、クラウドベース分析、医療提供者向けクラウドプラットフォームで構成されるデジタルエンゲージメントプラットフォームを提供することにより、糖尿病管理を拡大。スマート分析アルゴリズムが、記録された生体測定および行動データに基づき、個別の教育、指導をユーザーに提供。クラウドプラットフォームにより、医療提供者は分析データを通じて患者の症状を容易に管理できます。

また、(中国を除く)アジアで最大の糖尿病管理プラットフォームで、ユーザーの転帰改善に役立つことが証明されています。製薬会社、民間の支払者、公的支払者などのパートナーをサポートし、糖尿病患者に革新的サービスを提供。2017、2018、2019年には、Healthlineによって世界のトップ10糖尿病アプリに選ばれました。

(注1)研究は、18-60歳の95人の参加者を対象に行われた
(注2)HbA1cとは糖化ヘモグロビンのことである。HbA1c値が高い糖尿病患者は、糖尿病関連の合併症を発症するリスクが高くなる
(注3)Da-Ya Chang-An clinicの研究参加者の平均空腹時血糖値は11.10 mg/dL減少、研究平均は10.92 mg/dLだった
(注4)”Diabetes” World Health Organization, 2020. https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/diabetes
(注5)IC Chen., Yu NC. “A Decade of Diabetes Care in Taiwan.” Diabetes research and clinical practice. U.S. National Library of Medicine, 2014. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25550058/
(注6)Wong LC., Tsai CY., Chou HK., Tsai MT., Tsai WH., Chou.P., and Shen ST. “Healthcare costs associated with progressive diabetic retinopathy among National Health Insurance enrollees in Taiwan, 2000-2004.” BMC Health Services Research, May 26, 2010. https://bmchealthservres.biomedcentral.com/articles/10.1186/1472-6963-10-136
(注7)Fitbit Sense、Fitbit Versa 3、Fitbit Charge 4、Fitbit Inspire 2などを含む

 

【関連記事】
Fitbit スマートウォッチ 完全ブランドガイド【2021年版】

全モデル使って分かった! 健康No.1スマートウォッチ『Fitbit』おすすめランキング

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


RANKING

  1. 羽生結弦、二宮和也、齋藤飛鳥……。Apple Watchを使っている有名人50人を動画・画像付きで紹介します!

  2. Apple Watchのバンドで血圧や心電図が計測可能に? Apple社が38の特許を新たに取得

  3. 「Xiaomi Smart Band 9 Pro」「Xiaomi Smart Band 9 Active」が新発売

  4. Google Pixel Watch 3とGalaxy Watch7を専門サイトが徹底比較! 勝つのはどっち?

  5. 【2024年版】Apple Watch Series 10の色選びを7000字で専門サイトが解説!

  6. Apple Watchの天気アプリで分かる「UV指数」って何?

  7. Galaxy Watch7使用レビュー。Android向け最強スマートウォッチの最新モデル最新作

  8. Galaxy Watch FEをGalaxy Watch7と徹底比較レビュー! どっちを買うべき?

  9. Google Pixel Watch 3徹底使用レビュー。バッテリーが大幅改善!!【スマートウォッチ専門メディア】

  10. Amazfit T-Rex 3使用レビュー。登山向けスマートウォッチでコスパ最高!

NEW CONTENTS

  1. 「Xiaomi Smart Band 9 Pro」「Xiaomi Smart Band 9 Active」が新発売

  2. Apple Watchのバンドで血圧や心電図が計測可能に? Apple社が38の特許を新たに取得

  3. Amazfit T-Rex 3使用レビュー。登山向けスマートウォッチでコスパ最高!

  4. サブスク不要の高機能スマートリング 『Amazfit Helio Ring』 2024年10月10日(木)から新発売

  5. 新作スマートウォッチ「Redmi Watch 5 Lite」「Redmi Watch 5 Active」販売スタート

  6. SwitchBot気化式加湿器はスマホ操作&自動調湿機能が超便利!【使用レビュー】

  7. 『HUAWEI WATCH Ultimate』にプレミアムなゴルフ機能が追加!新色グリーン10月9日(水)より発売

  8. 大好評のゴルフナビ機能搭載!前モデルより進化した『HUAWEI WATCH GT 5』を10月9日(水)より発売

  9. GTシリーズのプロモデル『HUAWEI WATCH GT 5 Pro』スマートウォッチ を10月9日(水)より発売。

  10. Apple Watchの「GPS」「セルラー」の違いを徹底解説! 【2024年版】

TAG

タグをさらに表示