2020年10月1日に発売された「Amazfit Band 5」。本体重量が12gと超軽量でコンパクトな設計でありながら、Amazon Alexaの音声アシスタント機能、血中酸素濃度(SpO2)測定機能を搭載し、しかも最大25日間使用可能なロングバッテリー製品。これだけの高機能ながら価格はなんと6,980円と圧倒的なコスパです! 編集部ではこの「Amazfit Band5」を使用する機会を得ましたので実際の使用感をお伝えします。
「Amazfit」とはどんなブランド?
「Amazfit」は2020年上半期の世界スマートウォッチ市場ではシェア6位(前年比51%増)と、急成長を遂げたスマートウォッチブランドです。ファッショナブルな丸型ウォッチタイプのAmazfit GTR、スクエアタイプのAmazfit Bipなど豊富なラインナップを揃えています。そして、そのどれもが高機能でハイコストパフォーマンス。今大注目のスマートウォッチブランドといえます。
日本で発売するにあたり正規代理店となっているのが「株式会社アースリボーン」。ネットストアでの販売となっています。
■ufufu (アースリボーン運営 ECサイト)
https://shop.earth-reborn.co.jp/su170022/
※他に楽天やYahooでの購入も可能。
「Amazfit Band 5」の機能
機能はとてもこの価格帯としては本当に豊富で、特に、「SpO2測定機能」「Amazon Alexa」に注目です。
●24時間心拍モニタリング
●24時間睡眠モニタリング
●深浅睡眠パターン・レム睡眠・昼寝仮眠モード搭載
●SpO2測定で体調を管理
●Amazon Alexa対応(アップデート必須、日本語非対応※11/6時点)
●15日間のロングバッテリー
●ストレスモニタリング
●呼吸エクササイズ
●PAI~健康評価システム
●女性の月経周期と排卵期を記録管理
●11種類のスポーツモード
●5気圧防水で水泳トラッキング対応
詳細スペックに関しては以下をご覧ください
装着感は軽やかでつけ心地も◎
Amazfit Band 5の本体部分(バンドを除く画面と機械部分)はとてもコンパクト。素材はポリカーボネートで、画面には指紋防止コーティングが施されています。バンドは熱可塑性ポリウレタン(TPU)素材が使われており、シリコン製のモノより耐久性、耐摩耗性が優れています。ただし、熱には弱いので料理中に油を飛ばさないように注意が必要でしょう。
重量に関してはとても軽く、つけていてほとんど違和感がありません。女性の私は普段からジョギングをしたりダンスをしますが、手首につけていても邪魔になる感じはほとんどありませんでした。また、元々肌がとても敏感なのですが、このAmazfit Band 5を長時間着けていても蒸れて痒くなることも全くありませんでした。製品の大きさも主張しすぎないサイズなのでコーデもしやすく、どんなスタイルの服装でも合わせられる気がします。
消費カロリーや歩数ももちろん計測可能
歩数カウントや消費カロリー、睡眠や心拍の計測など、一般的なスマートウォッチで計測できることのほとんどが、このAmazfit Band 5でも計測できます。
「Amazfit Band 5」で計測した数値は、専用アプリ「Zepp」で詳しく閲覧可能。同アプリはもちろんiOSにもAndroidにも対応しています。下記が実際に計測したログをアプリで表示した内容です。
スマートフォンアプリZeppを開いた画面
歩数、消費カロリー、睡眠、心拍、ストレス、PAIなどが見れます。生理期間は手動で入力すれば周期を表示してくれます。なお「Amazfit Smart Scale」という同社が発売している体組成計と同期させると、体重や体脂肪率、筋肉量、体水分率、タンパク質率など更に細かいデータが取得でき、健康改善の指標データが取得できます。
歩数計測機能も見やすい
アプリでは歩数以外にも合計距離や総時間数、消費カロリーなども見れます。数値は概ね性格な印象ですし、先週や先月のデータとも比較してくれるので、他メーカーのスマートウォッチと比較してもかなり見やすいアプリです。
消費カロリー計測
消費カロリーは以下のように記録されます。毎日の歩く速度や運動を自動計測してくれていちいちボタンを押さずにログを取ってくれます。この価格帯のスマートウォッチで運動の自動計測ができるとは驚きです。
もちろんエクササイズモードにすると、より正確に記録することもできます。ただ、ちょっと駅まで歩くだけのウォーキングをいちいちエクササイズモードにして計測開始させる動作はちょっと手間。面倒くさがりの私にとってこの自動計測はかなり便利な機能でした。
睡眠計測
個人的に一番驚いたのが睡眠のログです。ほとんどのスマートウォッチは睡眠時間や睡眠の質を3段階程度で表示する形ですが、この「Amazfit Band 5」はデータがより詳細。以下のように「呼吸の質」「深い眠り、浅い眠り、レム睡眠の比率」などを記録して表示してくれます。また手動での作業にはなりますが、睡眠前の自分の行動や体感的な睡眠後の気分の記録を取ることもできるので、体調の変化をしっかりと把握できます。
心拍の計測
心拍に関しても細かい部分まで計測してくれます。最大、最小心拍数以外に、リラックス時、ライト、インテンシブ、有酸素、無酸素、最大酸素摂取量時の分数まで計測できます。
ストレスモニタリングの使用感
近年、他メーカーのスマートウォッチでもストレスのモニタリング機能が増えてきました。「Amazfit band 5」でもこのストレス測定ができます。測定は主に心拍の値からストレス値を測定しています。以下が測定された結果です。自分の心身の疲労度の目安として大いに参考になりそうです。
Amazon AlexaとSpO2測定
注目ポイントなのが「Amazon Alexa」と「血中酸素飽和度(SpO2)」の測定機能です。どちらの機能も、「1万円を切る価格帯のスマートウォッチでここまでできるのか!」と感心してしまいます。
Amazon Alexaはデバイスに話しかけるだけで操作ができる機能ですが、しっかり聞き取って応答してくれました。試しに「元気ですか?(How are you today?)」と聞くと「あまり気分がよくない」と返ってきました。これは暇な時や飲み会で遊べますね! タイマーをスタートさるときなどに便利に使うことができます。
Amazon Alexaの設定方法
Alexaへの対応には、まず最初にZeppアプリからプロフィール→Amazon Alexaのアカウントを追加する必要があります。この時、ログインするためにAmazonのアカウントは必要ですが、スマホにAmazon Alexaアプリをインストールする必要はありません。なお非常に残念ながらこの機能は2020年11月6日現在は英語対応のみ。日本語対応が待たれます!
SpO2測定に関して
血中酸素飽和度(SpO2)は少し難しい名称ですが、血液の状態変化をセンサーで把握してくれます。これは「診察したカルテ」よりも詳しい「自動カルテ」と言えるかもしれません。将来的には病院での診察や検査入院などの多くをスマートウォッチが担ってくれるようになるかもしれません。
血中酸素飽和度SpO2測定方法を動画でご紹介
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「Zepp」アプリも使いやすい!
スマートウォッチの満足度に大きな影響を及ぼすのが、スマートフォンアプリの使い勝手です。Amazfitシリーズでは共通のアプリ「Zepp」を使用します。他のスマートウォッチと同じくAmazfit Band 5も時計単体では使用するのではなく、スマートフォンで専用アプリであるZeppをダウンロードして、ペアリングすることで初めてスマートウォッチとして使うことができます。
Zeppアプリは、元々「Amazfit」というアプリ名でしたが2020.8月のアップデートに合わせて名前が変わりました。使用感としてはとにかく細かくデータを取得できるのでそれだけでも満足でしたが、アプリの見やすさも優れています。計測されたデータを棒グラフや線グラフで単純に表示させるのみではなく、過去との比較のデータを効果的に表示してくれます。
「Amazfit Band 5」と「Zepp」アプリの接続方法
ZeppアプリへのAmazfit Band 5の追加は、プロフィール→デバイス+追加からペアリングするデバイスを選び、Bluetooth接続して行います。最初の接続には多少時間が掛かるかもしれませんが、Amazfit Band 5をスマートフォンに近づけてしばらく待つと気づいた時には終わっています。
まだまだあります良いところ!大満足な充電のもち
スマーウォッチの宿命は充電をしなければいけないということ。最近では太陽光での充電が可能なデバイスも発売されていますが、まだまだ完全ではありません。「Amazfit Band 5」ももちろん充電は必須ですが機能をフルに使っていても1週間は充電が持ちます。
「最大25日間バッテリー持続」との表記があり、今回はいろんな機能を試しましたが、1週間経ってもまだ電池残量が残っています。大人気のApple Watchの最大の弱点はフル充電でも1日前後程度しか持たないこと。「Amazfit Band 5」はApple Watchのような毎日の充電のてまもなく、着けていてもは充電のことはほとんど気にする必要はありません。なお充電は下の写真のような形で行います。
スマートウォッチの入門に最適な1本!
機能が豊富で使用感も良好だったAmazfit Band 5。とにかくスマートウォッチを使ってみたいという方には、コストパフォーマンスに優れるこの製品は安心してお勧めできます。形状もよく似たシャオミのMi Band 5と比較しても、Amazon Alexaへの対応やSpO2測定などは「Amazfit Band 5」にしかない特徴で、すでに日本語に対応したバージョンも発売もしています。スマートウォッチをこれから購入しようと思っている方はぜひ検討を!
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