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Apple Watchでもついに「睡眠記録」機能が追加決定! スマートウォッチの睡眠トラッキングで健康管理を

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2020.08.22

多くのスマートウォッチではスリープトラッキング(睡眠記録)が基本の機能として備わっています。特にその機能が充実しているのはFitbitのスマートウォッチでしょうか。一方でスマートウォッチ界の巨人・Apple Watchには、現在のところスリープトラッキングの純正アプリはナシ。サードパーティー製のアプリを使って睡眠を記録することはできましたが、Apple Watchは1回の充電での稼働時間が短いこともあり、「夜に寝る時間は充電している」という人も多かったはずです。

それが2020年秋にアップデート予定の「WatchOS7」では、スリープトラッキング機能の追加が決定。現在配布されているベータ版を早くも使用して、睡眠機能を試している人も増えてきているようです。そこで今回はあらためて、スマートウォッチにはの「スリープトラッキング」機能の有用性を考察してみます。

そもそも睡眠アプリにはどんな機能があるの?

 

昨晩の睡眠時間だけでなく、週平均、月平均の睡眠時間も分かる!

スリープトラッキングの機能では、まず「自分が何時間睡眠をしたか」を知ることができます。

もちろん朝起きたときは、「昨晩は11時30分に寝て、今朝は7時に起きたから、7時間半くらい寝たな」と自分で分かる人が多いでしょうが、中には「何時に眠ったか覚えていない」という人もいるでしょう。また、昨晩~今朝までの睡眠時間は分かっても、1日前や2日前、1周間前などになると、記憶が曖昧な人が増えるはずです。

それがスマートウォッチのスリープトラッキングの機能を使っていれば、昨晩~今朝の睡眠時間はもちろん、過去の日の睡眠時間も振り返ることが可能。「ここ1週間やここ1ヶ月の平均睡眠時間はどのくらいか」というデータも一瞬で分かってしまいます。

睡眠の質をタイムラインで把握できる

またスマートウォッチのスリープトラッキング機能では、睡眠の時間だけでなく「睡眠の質」も把握できます。

人間の睡眠には、浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」の2つの種類があり、一晩の睡眠中にはその2つの睡眠が一定周期で入れ替わっていることが知られています。詳細を説明すると長くなるのですが、話を単純化してザックリまとめてしまうと、「ノンレム睡眠の時間が短い人は、いくら全体の睡眠時間が長くても熟睡した感覚がない・疲れがとれた感覚がない」といえるわけです。

Photo by Annie Spratt on Unsplash

朝起きた時に「今日はぐっすり眠れたな」「眠りが浅くて疲れが取れなかったな」という感覚が分かる人は多いでしょうが、スマートウォッチのスリープトラッキングでは、その睡眠の質を可視化。多くのスリープトラッキングのアプリでは「深い睡眠」「浅い睡眠」「覚醒時間」の3種類で睡眠時間を分類し、表示してくれるので、睡眠の質が一目瞭然なわけです。睡眠の質を「睡眠スコア」として点数化して表示してくれるスマートウォッチもあります。

Apple Watchのサードパーティー製アプリ「SleepWatch」を紹介

睡眠の深さと心拍数を連動して確認できる

なお編集部の私は、Apple Watchのサードパーティ製アプリ「SleepWatch」を使用して、睡眠のトラッキングをしています。このアプリは基本機能を使うだけなら無料。有料化してアップグレードすると睡眠の質をより深く分析してくれますが、基本機能だけでもかなりのことが分かるので、私は無料のまま使い続けています。

Sleep Watch by Bodymatter

Sleep Watch by Bodymatter
無料
posted withアプリーチ

このアプリのいいところは、タイムライン上に出る睡眠の深さと連動した「心拍数」も表示してくれるところ。深い睡眠の時間帯の時に心拍数が下がり、浅い睡眠の時に心拍数が上がるかというと、意外とそこはリンクしていないのですが、一晩を通して心拍数が低めのときは「深い睡眠」の時間帯が長く、実際にぐっすり眠れている感覚があります。

ちなみに、考え事などをしていて寝付けなかった晩の睡眠データを確認してみると、「寝付けないなぁ」と思っていた時間帯も「浅い睡眠」とトラッキングされてしまっていることがあります(笑)。心拍数以外にどのようなデータを腕から読み取り、「睡眠をしているのか・していないのか」を判断しているのかは興味深いですね。なお、考え事をしている時間の心拍数は、起きているときと同程度~それ以上だったりするのも興味深いです。

睡眠のアドバイスもしてくれる!

Photo by Sanah Suvarna on Unsplash

SlppeWatchのアプリでは、全て英語表記ではありますが自分の睡眠についてアドバイスも送ってくれます。私が受け取ったことがあるのは、「あなたは1:00くらいに入眠した日には睡眠の質が良くなります。1:00までにはベッドに入るように努力しましょう」「昨日は運動してカロリー消費が多かったので睡眠時の心拍数が低くなりました。この調子て運動しましょう」といったものです。

それに全て従っているわけではないのですが、参考になるアドバイスも多いので、こういった客観的なアドバイスをもらえるのもスリープトラッキング機能のメリットの一つでしょう。

睡眠時無呼吸症候群も検知してくれる?

「SleepWatch」のアプリでは、睡眠の質と心拍数をタイムライン上で表示してくれるので、心拍数が異常な具合に上がっている時間を発見することもあります。上は私の睡眠データですが、赤で印をつけた部分は、深い睡眠中なのに心拍数が50前後から急に90くらいまで上がっていました。
個人的な推測ですが、このタイミングでは「睡眠時無呼吸症候群」のような現象が起きていて、急に息が止まって呼吸が荒くなっているのかもしれません。こういった現象が毎日続くようなら、診療して改善を図るべきなのかもしれませんし、もしかしたらスマートウォッチのおかげで命も助かった……ということも起こり得るかもしれません。

Apple純正の睡眠アプリに期待

Photo by Chris Abney on Unsplash

「WatchOS7」で追加される純正の睡眠記録アプリでは、「浅い眠り」「深い眠り」といった睡眠の質の表示はなく、他のスマートウォッチにあるような「睡眠スコア」の表示もない模様。Appleが注力したのは、「睡眠を記録すること」というよりも「いい睡眠ができるような習慣づけをすること」のようです。

また睡眠記録アプリには、「睡眠リマインダー機能」「めざましアラーム機能」といった機能も付いています。「睡眠リマインダー機能」では、自分で設定した就寝時間の30分前に通知が届き、就寝までのあいだに着替えやリラックスできる音楽の再生、ストレッチなどの「就寝前のルーティーン」を行うことを勧めてくれます。Appleは細かな睡眠の質を記録すること自体よりも、「睡眠の質を高めること」にユーザーニーズである考えているのでしょうね。

バッテリー持続は18時間。充電はいつすべき?

Photo by Julian O’hayon on Unsplash

Apple Watchはフル充電の状態でもバッテリーの持続可能時間は約18時間。画面が常時表示でGPSも搭載と、多機能・高性能で使い勝手が段違いに高いぶん、バッテリーの持ちが悪いのが1つの難点です。そのため「眠っている間に充電を」という人が多かったと思いますが、睡眠記録のアプリを使うようになれば、「じゃあいつ充電するの?」という問題が出てきますす。

なお個人的な感覚では、私が使用しているApple WatchのSeries 5は電池残量30%からフル充電するのに1時間以上かかるので、私は就寝の2時間前くらいから充電をはじめて、就寝するときに装着するようにしています。ただ、その充電の仕方だと、「睡眠リマインダー」からの通知は受けられないので、充電器を複数用意してオフィスでもこまめに充電をしようかな……と考えています。

睡眠記録のアプリの使用が広まれば、充電の時間や習慣も変わっていくはず。Apple Watchユーザーのみなさんも、ご自身が心地よいルーティーンを見つけていただければと思います。

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