温暖化の影響もあり、ここ日本でも40℃に迫るような暑い日が増えてきた昨今。
ハンディファン(手持ちの扇風機)やネッククーラーなどを持ち歩く人も目立つようになってきました。
今回は、ネッククーラーのなかでも超高性能で、スマートウォッチのような機能も多く備えた次世代 AIネッククーラー、RANVOO AICE3の使用レビューをお届けします(ちなみに「ランボー アイス スリー」と読みます)。
なお本製品はブランド側からの製品提供を受けていますが、感想は率直にお伝えします。
しばらく使ってみましたが、夏場の暑さ対策に確実に役立つ製品ですよ!
レビューする製品はこちら!
スマートネッククーラー RANVOO AICE3
税込
テレビ朝日の番組で「猛暑を乗り切る酷暑対策の最新グッズ」として紹介された製品。
「涼やかな冷風」と「首の左右に接する部分の冷却サーマルパッド(最低16℃)」の組み合わせで、夏場もしっかり涼しさを感じられるアイテムです。
ちなみに冬場はサーマルパッドに熱を持たせて(最高50℃!)、「首付近を温める暖房アイテム」として使えます。
スマホにアプリをダウンロードして、ペアリングすることで便利に使いますが、iOS/Androidr両方のスマホに対応しています。
ちなみにRANVOOは2012年に中国で設立されたブランド。2020年に業界初の首掛け扇風機を発売した、この手の製品のリーディングブランド。
今回のモデルRANVOO AICE3は、そこからアップデートを重ねた最新モデルとなり、前モデルから様々な改良がなされています!
なお動画でのレビューは下記をチェック!
ネッククーラー以外の機能も色々ある!
最初に「ネッククーラー以外にどんな機能があるのか」を、当サイトがスマートウォッチの機能チェックに使っている一覧表でザッとチェックしておきましょう。
緑色の部分が搭載している機能です。
まず、こちらのモデルは6つのセンサーが内蔵されていて、首の後ろに接する部分のセンサーから心拍数、血中酸素濃度、体表温度などを計測可能。
また首につけた状態で移動すると歩数や消費カロリーなども割り出してくれます。
またマイクとスピーカーも内蔵しており、スマホの音楽を首元で聞くスピーカーとして使ったり、スマホを手放して通話したりもできます。
このようなスマートウォッチのような多機能ぶりを見ると、本製品が「スマートネッククーラー」と名付けられている理由も分かるでしょう。
各機能の細かな使い勝手は、後ほど詳しくレビューしていきます。
製品を開封
ではパッケージの内容も確認していきましょう。
こちらが届いた製品。大きさの参考になるように、横にスマホを置いています。
ネッククーラーのリーディングブランドの最新製品というだけあり、高級感のあるパッケージです。
製品本体以外の同梱物は、クイックガイド、製品の魅力をまとめたパンフレット、製品を入れられる袋など。
クイックガイドは操作の参考になり、QRコードからスマホでの操作に使うアプリもダウンロードできるので、こちらはしっかり目を通しましょう。
アプリをダウンロード後は、手順通りに進めばペアリングは簡単に行えました。
製品本体はこんな形で入っていました。
中央に見えるのは机などに置いて充電するときに便利な専用のスタンドです。
製品本体のカラーは「メタルブラック」と「ピュアホワイト」の2種類がありますが、今回はピュアホワイトをレビューします。
あとUSB-C 充電ケーブルも入っていました。
操作方法もチェック!
操作方法については公式の画像が非常にわかりやすいので、そちらを用いて説明しましょう。
まず首の上側についているのが電源ボタン。ここで電源をオン・オフします。
片側の側面部(上の写真の場合は右側)には3Dタッチスクリーンと、冷却モード/AIモード/暖房モードを切り替えるメイン操作ボタンがあります。
メイン操作ボタンは、モードが変わるごとに色が変わるインジケーターランプの役割も果たします。
このメイン操作ボタン=インジケーターランプが顔側(表側)で、その反対側(裏側)が首周辺に接する向きで着用するのが、正しい着用の仕方のようです。
操作は3Dタッチスクリーンでも行えますが、装着時は自分の目では見えない位置にあります。
なので装着時にはスマホアプリやメイン操作ボタンで操作することになります。
実際に見た目をチェック
では実際の本体を見ていきます。
本体寸法は197mm×166.5mm×51.7mm。
縦幅が20cmくらい、厚さが5cmくらいあるので、ハンディファンなどよりはさすがに大きめです。
本体重量は558g。
首に着用しても、そこそこの重さを感じますが、短時間の着用で肩が凝るような重さではありません。
首の中央~裏側に接する左右の内側の面に付いているのが、冷却サーマルパッド。
冷却モードでは、温度は16℃~34℃まで設定可能で、MAXまで下げると、何しろこのパッドが相当冷たいです。
空気の吹出口は表側(顔側)の左右に大きなものが2つあります。
ここから顔に向けて吹く風が最も強いです。
そのほか、先端部に近い内側面にも2個所、また背中側の裏側にも小さめの吹出口があります。
左右2個所ずつ、合計4つのファンを内蔵しているので、色々な場所から色々な方向に冷風が吹いて、周辺全体を冷やしてくれるわけですね。
冷たくなる仕組みは?
また「どうやってサーマルパッドや風を冷やしているの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、使われているのは「ペルチェ素子」というもの。
「ペルチェ素子」とは、電流を利用して片側を冷却し、もう片側を加熱する技術を持つ板状の半導体熱電素子のこと。
国産の冷却プレート付きネッククーラーもこの仕組みを使っていることが多く、コンピュータのCPU冷却、車などに乗せる小型冷温庫などにも使われている技術です。
このアイテムの場合は、この仕組みを使って内部から発生する風も最低10℃まで冷却し、上下7つの送風口からで全身をカバーするため、いつでもどこでもエアコンの効いた部屋にいるように感じます。
「首の裏側が熱くなる」という問題も
そして首の裏側に接する部分に各種センサーが搭載されているのですが、ここに一つ問題が。
実はこのセンサー部分が少やんわり熱を持ってしまう(熱くなってしまう)のです。
冷却サーマルパッドと送風の涼しさが損なわれるほどの熱さではないのですが、この点は改善を望みたいです。
そして先端部分にはマイク&スピーカーが付いていて、本体をスマホにBluetooth接続すると音楽再生や通話は簡単に行えます。
なお、クーラーをガンガン付けた状態だと、音楽を再生してもあまり音は聞こえないのは難点です(仕方ないですね…)。
機能豊富なタッチスクリーン搭載
こちらが大きくて操作しやすい1.9インチのタッチスクリーン。
左右や上下のスワイプで画面の表示が変わり、冷却モードの温度の調節、風量の調節も可能。
心拍数や歩数なんかのデータも見れますが、外して画面を操作する場面は少なめなので、ここで数値をみることはあまりないでしょう。
またこのディスプレイ全体をカチッと押し込むと温度調節、風量調節が可能な画面に。
「上方向にスワイプすると風を強める」「画面の上のほうを押すと温度を上げる」(ともに弱める、下げる場合は逆)といった操作も可能です。
慣れれば首にかけた状態でも、ノールックで操作ができるかもしれません。
メイン操作ボタンでの各種操作も可能
こちらがメイン操作ボタン=インジケーターランプです。
このボタンは、短く押すと電源のオンオフができるが、長押しをすると「冷却モード」「暖房モード」「AIモード」が切り替わります。
そしてインジケーターランプは、冷却モードのときは青色、暖房モードのときには赤色、AIで自動調節するAIモードのときは緑がかった白色に点灯します。
各モードの違いは、まず「LEDランプの色」で判断できますが、首に装着した状態だとLEDランプはギリギリ視界に入りそうな程度の見づらい位置。
なお、長押しをしたときに暖房モードだと「プン」という小さな音が鳴り、AIモードだと「パン!」という高くて大きめの音が鳴り、冷房モードだと両者の中くらいの音で「ポン」と音が鳴ります。
慣れてくればその音を頼りに操作ができるかもしれません。
自社開発OSを搭載した日本語対応専用アプリ
またアプリでの操作方法も確認してみます。
左側のバーが温度調節。右側のバーが風量調節で、その部分を押したまま上下に動かすと数値を変更できます。
冷却モード、AIモード、暖房モードの切替も下の3つのアイコンのタップで行えますし、その右上には電源のオンオフボタンもあります。
また画面を長押しすると、静音モードや冷却優先モード、座りすぎ対策の通知の有無などなども設定ができます。
このあたりの機能はかなり豊富な印象です。
そして心拍数や血中酸素濃度、さらに歩数や消費カロリー、歩いた距離などのグラフも表示可能。
天気も表示されていますが、まあ、このアプリで天気は見なくても良い気がします(笑)。
ちなみに血中酸素濃度と心拍数は、タップするとリアルタイム測定が可能。
医療機器レベルのものではなく、参考程度に見る数字ですが、わりかしキチンとした数値が出ている用に感じました。
着用して使ってみた
実際に着用してみました。
先に説明したように、メイン操作ボタンが表側(顔の左側の)に見える形で着用します。
なお、上の公式画像のように、細くなっている先端部分は広げることができ、首にスポッとはめた後は、キュッと内側に閉めることで密着感を高められます。
90~145mmのサイズ調節機能があるので、首が太めな人や細めの人でも問題なく着用できるでしょう。
筆者の場合は髪が巻き込まれたり、引っかかったりすることもありませんでした。
まずは風の強さを50(100がMAX)、温度を23℃と、中くらいの程度で室内で使ってみました。
このレベルでも、首に当たる冷却サーマルパッドは結構冷たいです。
送風も涼やかな微風が吹いている感じで、「エアコンの効きが悪く、顔周辺にも熱さを感じる部屋」などなら、これでも十分涼しくなるでしょう。
そして、この程度の風量だと風の音もさほど気にならずに使えるのも良いところ。
このあたりは静音技術の高さも感じます。
そして、温度を最低の16℃まで下げて、風をのレベルを100にしてみました。
MAXの風はやはり相当強く、ブオーンという風の音もそれなりに耳に響きます。
筆者の場合、家の仕事部屋でこの製品を付けながら仕事をしていたところ、家のチャイムが鳴ったことに気づけませんでした(笑)。
ただ、そのぶん風は非常に強く、かなりの涼しさを感じることができます。
「そこそこの強さの扇風機が首に乗っている」くらいのイメージです。
音楽を聞いたりすることは困難になりますが、このレベルの冷たさと風量にしておけば、家の中ならバッチリ涼しさを感じられるはずです。
バッテリーの持ち時間は?
ちなみに本製品は7000mAhのバッテリーを搭載しており、「ファン(風)モードで最大12時間、冷却モードで5~8時間、加熱モードで6.5時間の連続駆動が可能」との公式データがあります。
ただ、温度も風もマックスの冷却モードで使うと、30分で25%ほどバッテリーが減る感じだったので、ガッツリ使うと2時間くらいのバッテリーの持ち具合という感じでしょうか。
充電については22Wの急速充電対応で、2.5時間でフル充電できます。
外で使うとどうなのか
では肝心の、外で使うとどれだけ涼しいのかも確認してみましょう。
33℃の暑い日に試してみましたが、まず立ち止まっているシチュエーションでMAXレベルで使うと、かなり涼しさを感じられます。
顔付近はほとんど汗ばまなくなりますし、炎天下だとしても、いくらか体感温度は下がるイメージです。
一方で、屋外で歩きながら使うと、少し風を感じにくくなります。
体が前進している状態だと、ネッククーラーから出る風がまっすぐ身体に当たらなくなるでしょう。
一方で、冷却サーマルパッドの部分は変わらず涼しいです。
やっぱり「あるとないとは大違い」で、30℃超えの日に屋外で歩いたときの辛さは2~3割は軽減される感覚がありました。
感想まとめ&お勧めの使用シチュエーション
そして、色んな場面で使ってみて、「こういう場面だと便利に快適に使えるな」と思ったのは以下のシチュエーションです。
ベランダで洗濯物を干すとき
ベランダも陽が差していると熱く、エアコンも扇風機も届かないので一瞬で汗ばんでしまいます。
そんなとき、このネッククーラーは熱さを和らげるアイテムとして非常に便利。
洗濯物を干すときの辛さが幾分和らぎました。
そのほか玄関先だったり物置だったりと、家の周辺では便利に使える場面が多そうです。
ちょっと近所に買い物にいくとき
このネッククーラーはそれなりの大きさと重さがあるので、何時間も遠出して、付けたり外したりする使い方にはそこまで向かないでしょう。
一方で、近所のコンビニやスーパーに買物に行ったり、駅や保育園、学校まで子供を迎えに行ったりといった、短距離の移動ではメチャクチャ便利。
夏の熱さを確実に軽減してくれます。
夏フェス、スポーツ観戦、運動会などの屋外イベント
夏フェスや夏のスポーツ観戦、運動会など、「ずっと屋外にいなければいけないイベント」の場合は、ハンディファンなどでは暑さ対策に限界があります。
そんなときは、このくらいパワーの強いネッククーラーがあると非常に心強いです。
周囲の人たちが暑さでへたっていくなかでも、体力を削らずに外で過ごせるはずです。
キャンプなどのアウトドア・アクティビティでも便利に使えそうですね。
冷房が効かない室内や車内
冷房の効きが悪いオフィスで働いている人や、自宅で日差しが強く暑い部屋がある……という人にもこのネッククーラーは便利。
またエアコンの効きが悪い自動車の中でも便利に使えるはずです。
エアコン+扇風機では対応しづらいような暑さや、それが効かない場所でも活躍してくれる製品なわけです。
夏場の色んな場面で大活躍します!
……といった形で、「スマートネッククーラー RANVOO AICE3」は様々な場所で便利に使えそうです。
夏場の屋外・屋内で気軽に使える暑さ対策グッズをお探しの方には、ぜひともお勧めします!
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