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Google Pixel Watch 2使用レビュー。Android向けスマートウォッチの最高峰モデル!

NEWS

2023.11.17

iPhone陣営のApple Watchに対抗しうる存在として、Google自らが手掛けたスマートウォッチとして2022年に発表されたGoogle Pixel Watch。

初登場時からSuica対応など、さすがの多機能ぶりで話題を呼びました。

そして2023年に発表されたのが、その第2世代モデルとなるGoogle Pixel Watch 2。

前モデルからどんな進化があったのか。課題とされていたバッテリーの持ち具合に改善はあったのかなど、レビューしていきます。

なお今回のレビューではブランド側からお借りした製品を使用していますが、広告記事ではありませんので率直に感想をお伝えいたします!

YouTubeの動画レビューもありますので、ぜひ合わせてチェックを。

レビューするモデルはこちら!

Google Pixel Watch 2

¥51,800(Bluetooth/Wi-Fiモデル)

Amazonで詳細を見る

今回の第二世代シリーズでは、カラーバリエーションは以下の形です。

分かりやすく書くと、ケースのカラーはブラック、シルバー、ゴールドの3色があり、シルバーのみバンドのカラーが2タイプ用意されています。

・マットブラック アルミケース/ Obsidian アクティブバンド
・ポリッシュド・シルバー アルミケース/ Bay アクティブバンド
・ポリッシュド・シルバー アルミケース/ Porcelain アクティブバンド
・シャンパン・ゴールド アルミケース/ Hazel アクティブバンド

女性が身につけても似合いそうなカラーが複数用意されているのが印象的。

フォーマルな服装に合わせたい男性はブラックを選ぶのが無難でしょう(今回はそのブラックカラーでレビューします)。

ケースサイズは41mmのみ。価格は安めのモデルでOK

ケースサイズは41mmのみの展開。

Apple Watchなど、ほかの同価格帯の高性能モデルは、ケースサイズが2つ用意されていることが多いので、これは珍しいことです。

41mmというのはApple Watchの通常シリーズの小さめサイズと一緒の大きさなので、男女とも問題なく着用できるサイズ感と言えるでしょう(大柄な男性の場合は少し小さめに感じるかもしれません)。

なおGoogleのスマートウォッチなので、Androidスマートフォンでは使えてもiPhoneでは使えません。

51,800円という価格については、Apple Watchの通常モデルやGalaxy Watchと近い価格帯。

単独通信可能なLTEモデルだと59,800円になりますが、スマホなしで出歩く場面はみなさん少ないと思うので、Bluetooth/Wi-Fiモデルで大多数の方はOKかと思います(なおランニングなどの運動の計測もスマホなしで可能です)。

購入検討中にライバルになるのは、Galaxy WatchやHUAWEIの高性能モデルなどになるでしょう。

搭載機能をチェック

ブランド公式の製品仕様の資料を参考にしつつ、実際に使用してみながら、このモデルに搭載されている機能をチェックしてみました(編集部調べのデータです)。

緑色の部分が搭載されている機能になります。

見ての通り、一般的なスマートウォッチに搭載されている機能はほぼ全て搭載しています。

・Suicaを含めて複数の決済機能に対応していること
・マイク&スピーカーを搭載していて、音声入力(Googleアシスタント)を利用できること
・Google Playのストアを通じてスマホのように多くのアプリを追加できること

などは高性能モデルの証といえます。

そのほか気圧・高度計やコンパス、皮膚温センサーなど、搭載しているセンサー類を見ても、非常に高性能なモデルだと分かります。

また健康系の機能も非常に充実した内容になっています。

ただ血中酸素濃度の測定に関しては、睡眠計測の測定結果などには表示されているものの、単独で表示される部分が見当たらないのも少し気になりました(このあたりは追って調査します)。

ここから使用レビュー

コチラのようなパッケージに入っていました。

右下にwith Fitbitの文字が入っていますが、FitbitはGoogle傘下の健康機能に非常に強いアメリカのスマートウォッチブランド。

今回のモデルは、その最新の心拍数測定機能や、ストレスマネジメントの機能など、最先端の健康管理機能を搭載しています。

同梱品は以下になります。

・アクティブ バンド(S / L サイズ)
・USB-C 高速充電ケーブル
・クイック スタートガイド

バンドは片側だけSサイズ、L サイズの2つを用意。

手首の長さに合わせて付け替えられる形ですね。

充電速度とバッテリーの持ち具合は?

USB-C 高速充電ケーブルは本モデル専用のもので、電源側の端子はType-Cです。

充電速度は30 分で 50% まで、43 分で 80% まで、75 分で 100% まで充電可能となっています。

ここでバッテリーの持ち具合について確認しておくと、ブランド公式のデータでは「常に表示状態のディスプレイで 24 時間使用可能」となっており、前モデルからの改善が謳われています。

筆者は睡眠計測も行うので、夜の21時ごろに充電をしていますが、実際にフル充電をした場合はギリギリ24時間持つ感じでした。

一方で、充電時間が短くて80%程度までしか充電できないと、18時や19時ごろにバッテリー残量がほぼ切れてしまう日も。

バッテリーの減り具合はワークアウトをどの程度行うかでも変わってくると思いますが、基本的には「毎日充電が必要なモデルで、1日ギリギリ持つか持たないかくらい」と考えておいたほうがいいでしょう。

また、「手首を傾けて画面をオン」をオフにしてバッテリーを節約できる「おやすみ時間モード」も設定可能ですが、このモードを使う時間をスケジュール設定できる機能もあればいいなと感じました。

見た目をチェック

ケースは41mmのラウンド型。

側面部までなだらかな曲面を描いていて、コロンと丸いフォルムが特徴です。

破損などが心配になる方もいるかと思いますが、ディスプレイ部にはカスタム3D Corning® Gorilla® Glass 5を採用しており、強度も非常に高いと言えます。

なおディスプレイより下の部分は100% リサイクルアルミニウムを使用。

アルミは金属の中でも軽い素材で、Apple Watchでも採用しているモデルがあります。

マットな質感で高級感もしっかりあるケースといえますね。

重量はケースのみだと31gとかなり軽めです。

小さめサイズのケースは見やすくスタイリッシュ

320 ppi AMOLED ディスプレイ(DCI-P3 カラー)という高精細なディスプレイを搭載しており、画面は非常に発色がよく、文字も見やすいです。

ただケースサイズ41mmはApple Watchの小さめサイズと一緒。

45mmのApple Watch(写真右)と比較すると、やはり小さめに感じます。

この点、画面の大きさを優先する人には物足りなさがあるかもしれないです。

ただ、小さくて見づらいとか操作しづらいということはないですし、コンパクトなぶん腕への収まりはよく、男性でも女性でもスタイリッシュに着こなせます。

右側面部にはApple Watchのデジタルクラウンと同様のリュウズがあり、回転することで画面操作が可能な点もApple Watchと同じ。

加えて、その上にもケースから少し出っ張ったボタンがあります。

バンドの肌触りは◎

バンドはフトタッチコーティング加工フルオロエラストマーという素材。

安物のシリコンよりも高品質なゴム製のバンドと考えればいいでしょう。

非常にサラッとした手触りで、マットな質感にも高級感があります。

基本操作を確認

ウォッチフェイスから上下左右のスワイプでスマホの通知、各種設定、「タイル」と呼ばれる自分で設定できる機能を呼び出せるのは一般的なスマートウォッチと同じ。

タイルは不要なものの削除や並び替えが可能で、カスタム性が高く、なおかつ非常に見やすく使いやすいです。

天気やタイマー、スマホの音楽再生など、よく使う機能を手前から並べておくとよいでしょう。

ウォッチフェイスからリュウズを押すとアプリ一覧を呼び出すことができ、各種操作中に押すとウォッチフェイスに戻ります。

右上のサイドボタンは最近使ったアプリを一覧で呼び出すボタンで、素早く2回押すと一番最近のアプリの画面に戻ります。

長押しすることでGoogleアシスタントを呼び出せるのも便利です。

そしてリュウズを素早く2回押すとウォレットの画面になり、Suicaや登録した決済手段が表示されます。

ウォッチフェイスはカスタム性が高い!

ウォッチフェイスは画面の長押しで変更可能。

アナログのもの、デジタルのものともバリエーションが豊富で、Googleらしく遊び心のある、ポップな見た目の印象のものが多い印象です。

写真を使ったウォッチフェイスも使用可能です。

そのほかGoogle Playストアでウォッチフェイスのアプリをダウンロードすれば、バリエーションは無限大に増えます。

デフォルトで用意されているウォッチフェイスは、色や表示項目のカスタム性も非常に高い点が魅力。

歩数や天気などの情報から、各種アプリのアイコンまで表示可能で、タップすると詳細なデータにジャンプすることもできます。

このあたりの機能の呼び出しやすさやカスタム性の高さは、5万円超えの高性能モデルならではといえるでしょう。

日常の機能をチェック

スマートウォッチの機能を「日常生活や仕事中に使う機能」「健康管理の機能」「運動を記録する機能」に分けるとしたら、Google Pixel Watch 2で最も充実しているのは「日常生活や仕事中に使う機能」です。

中でも充実しているのは決済手段です。

Suicaほか複数の決済手段に対応

SuicaはGoogleウォレットを通じて簡単に新規のカードを発行可能。

Google Payに登録したクレジットカードの「iD」や「QUICPay」、VisaやMastercardのタッチ決済の機能も利用できます。

どんな決済手段を登録できるかは、ご自身の使用しているクレジットカードによって変わってきますが、筆者はQUICPayやVisaのタッチ決済が使用可能でした。

これだけ決済手段が色々あれば、コンビニを中心としたチェーン店や自販機での買い物にも幅広く対応できます。

LINEもGmailも内容を見れて返信もできる!

スマホの通知はLINEは内容も確認可能で、スタンプでの返信や簡易的なメッセージの返信も可能。

Gmailも内容まで読めるうえ返信もできて、これが腕元でできるのは便利です。

Googleのアプリも便利に使えます!

そしてGoogleアシスタントの音声入力は反応も早くて軽快。

天気のチェックやタイマーをかけるときなどに便利に使えます。

またGoogleカレンダーの予定はタイルに大きく表示できるほか、直近の予定を常時表示できるウォッチフェイスもあります。

スマホの音楽操作はYouTube MusicでもSpotifyでも対応。どちらもタイルにも表示可能でスマートウォッチ内にデータも保存可能と、使いやすでしょう。

このあたりは自由にアプリを追加できる高性能スマートウォッチの強みです。

ほかGoogle関係のアプリだとGoogleマップも使うことはできますが、スマホの道案内の補助的な役割なので、個人的にはあまり使わない機能かなと思いました。

転倒検出や緊急SOS といった以前のモデルからある安全確認の機能も引き続き搭載されています。

健康の機能をチェック

健康関連の計測機能については、高性能モデルのため手元でも見られるデータは非常に多いです。

心拍数はリアルタイムのデータがグラフで表示。

タップするとさらに細かいデータも閲覧可能です。

睡眠のデータも手元でも睡眠ステージのグラフまで見ることができます。

画面も高精細なので、これなら手元でササッと確認するだけでも色々なことが分かりますね。

なお心拍数と睡眠データはタイルに表示可能ですが、血中酸素濃度は表示できず。

心電図も項目はありますが日本では非対応となっています。

スマホで見られるデータは非常に充実!

健康データについてはスマホではFitbitのアプリから詳細を確認できます。

睡眠計測はデータが非常に充実しており、血中酸素濃度の変動もグラフで表示してくれます。

なお就寝中の心拍数や、寝返りの回数などをチェックするには、Fitbit Premiumへの登録が必要。

月640円の費用がかかりますが、6ヶ月間は無料で利用できるので、お試し感覚で使ってみてもいいでしょう。

ザッと睡眠状態をチェックしたいだけの人なら、Premium会員にならなくても十分に使えるはずです。

そのほかアプリ上では睡眠時の呼吸数や心拍変動、皮膚温、安静時の心拍数などを確認可能となっています。

血中酸素濃度については夜間の平均数値が表示されているのは確認できましたが、詳細なデータはそれ以上は見られず。

この血中酸素濃度の表示を除けば、健康管理の機能は総じてハイレベルでした。

運動の機能をチェック

そして運動の計測はランニング、ウォーキング、サイクリングなどのほか、水泳にも対応し、ほか何十種類も運動に対応。

ランニング、サイクリングなど7 つの一般的なワークアウトについては自動検出も可能で、ワークアウトの開始および停止のリマインダーを表示してくれます。

計測中は上記写真のように画面にリアルタイムの心拍数や平均ペースなどのほか、現在の心拍ゾーンも表示。

スワイプをすると消費カロリーなどもチェック可能で、一通りの運動データは手元で確認できるモデルといえるでしょう。

スマホのFitbitのアプリでは、詳細な計測結果も見ることができます。

ここでは軽くランニングをしたときの計測結果を紹介します。

位置測位システムはGPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、Quasi-Zenith Satelliteに対応。

記録された軌跡は概ね正確で、おなじみのGoogleマップ上にルートを記録してくれます。

そのほか心拍数の変動や標高の変化、心拍ゾーンごとの割合などは見やすいグラフで表示してくれます。

一方でランニングの能力の一つの指標となる、最大酸素摂取量(Vo2MAX)の計測機能は純正アプリでは確認できませんでした。

このあたりは運動機能に特化したスマートウォッチや、Apple Watch等には劣る印象です。

ただStravaやadidasのランニングアプリなどは追加可能となっています。

本気で運動をしている人には少し物足りない部分もあるかもしれませんが、スマートウォッチ着用を機に運動習慣を作りたい……という人には十分に楽しめるモデルといえます。

Android向けスマートウォッチ随一の多機能さ!

しばらく使ってみた感想としては、やはりあらゆる機能がハイレベルだなということ。

特に支払い決済や天気やカレンダーの確認、メールやLINEのチェックと返信など、日常の機能がメチャクチャ充実していると感じました。

健康系の機能もスマートウォッチの画面上で様々なデータが見ることができ、このあたりは高性能モデルならではだと感じました。

ちなみに前モデルからの主な進化は以下のような点。

バッテリーの持ちがやや改善された以外は、微細な変化といえます。

・継続的な皮膚電気活動の検知を行うための電気センサーの搭載
・推定睡眠時皮膚温センサーの搭載
・Fitbit によるストレスのモニタリングが可能に
・心拍ゾーンを使ったトレーニングが可能に
・バッテリーの持ち具合がやや改善

ケースサイズが41mm一択というのは、大画面モデルが欲しい男性には少し不安かもしれませんが、男性の筆者が付けても特に見にくい・使いづらいと感じることもありませんでした。

一方で弱点と言えるのは、今回もバッテリーの持ち具合。

前モデルよりは多少改善されましたが、「1日18時間」と謳うApple Watch以上にバッテリー切れが早い印象で、毎日充電する場合もフル充電に近い充電を心がける必要がありそうです。

ただし、Android向けのスマートウォッチでここまでオールラウンドに高性能で、なおかつ使いやすいモデルは、Galaxy WatchやHUAWEIの一部モデルしかありません。

Androidユーザーで高性能モデルを求めている人には、購入候補としてオススメしたいモデルです。

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●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者6000人程度)でも各種レビューを行っています!

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