検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. NEWS
  3. 「アメリカ人の4分の1はスマートウォッチを使用中」との調査結果

「アメリカ人の4分の1はスマートウォッチを使用中」との調査結果

NEWS

2023.11.03

アメリカに住む成人の約4分の1(21%)が日常的にスマートウォッチ(Apple Watchなど)、あるいはウェアラブルのフィットネストラッカー(Fitbitなど)を使用している。

そんな研究レポート(*1)をシンクタンク「ピュー研究所」が発表しています。

2019年6月3-17日に実施した調査を元にしたものです。少し古いデータになりますが、逆に言えば新型コロナウイルスのパンデミックによる「巣ごもり需要」の影響は受けていません。

*1. About one-in-five Americans use a smart watch or fitness tracker.

https://www.pewresearch.org/short-reads/2020/01/09/about-one-in-five-americans-use-a-smart-watch-or-fitness-tracker/

全米から4,272人がオンラインでこの調査に参加しました。米国社会の実情をなるべく正確に反映するため、データのサンプリングは慎重に行われたとのこと。性別、人種、民族、所属党派、教育、その他のカテゴリーごとに、回答者の分布を実際の比率に近づける試みがなされました。その結果、興味深い分析結果がいくつか報告されています。

性別、人種、年代別で意外な結果も

スマートウォッチやフィットネストラッカーはけっして安いモノではありません。当然のことながら、収入は大きな要素になります。世帯収入が75,000ドル以上のアメリカ人の31%が日常的にスマートウォッチかフィットネストラッカーを使用していると回答しています。

当時の為替レートは1ドル約110円でしたので、約825万円以上という計算になります。世帯収入が30,000ドル(約330万円以下)になると使用者の割合は12%まで落ちます。全世帯を平均すると、前述した21%という数字になるというわけです。

収入と密接に関連していると思われますが、学歴もまたスマートウォッチやフィットネストラッカー使用者の割合に影響する要素のひとつです。

大学院卒以上が27%、大学卒が25%、そして高校卒が15%と、学歴が高くなるほど、使用者の割合が大きくなります。

ここまでは誰もが予想できる結果だったと思います。しかし、アメリカ社会の人口分布とスマートウォッチやフィットネストラッカーの使用割合との関連を様々な切り口から見ていくと、意外な結果もいくつか明らかになりました。以下、主なものを箇条書きで列挙します。

●女性の方が男性より使用率が高い(女性25%、男性18%)
●有色人種の方が白人より使用率が高い(ヒスパニック系26%、黒人23%、白人20%)
●若い世代の方が高齢世代より使用率が高い(18-49歳25%、50歳以上17%)
●郊外に住む人は都会生活者より使用率が高い(郊外24%、都会20%、田舎18%)

一般的には、アメリカで富裕層と言えば、郊外に住む高齢の白人男性が連想されます。しかしながら、このステレオタイプ的発想はスマートウォッチやフィットネストラッカーの普及度を予測するためには必ずしも有効ではないようです。

レポートは別の側面からもうひとつ興味深い分析結果を報告しています。「フィットネストラッカーのデータを心臓病の研究に役立てることを了承しますか?」という質問への回答です。これが上の分析結果と相似した傾向を示したのです。

「了承します」と回答した人は有色人種の方が白人より多く、18-49歳の方が50歳以上より多かったということです。

経済的余裕があることに加えて、新しいテクノロジーへの恐れや抵抗感が比較的小さい層がスマートウォッチやフィットネストラッカーに関しては主流ユーザーになるのかな、とこれは個人的な感想です。

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookはhttps://www.facebook.com/WriterKakutani

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


RANKING

  1. Haylouのスマートウォッチ「IRON N1」を日本発売。過酷な環境にも耐えるタフネスモデル

  2. 血圧モニタリング機能の搭載も? Apple Watch Series 11の有力な噂まとめ

  3. 日本で購入可能なスマートリング徹底比較(2025年版)【使用レビューあり】

  4. Apple Watchが女性のがんを早期発見、命を救う

  5. 土屋鞄「ATTITU」から新型Apple Watchバンド登場 – 高品質レザー素材を使用したエレガントな新アイテム

  6. 1日300kcalだけで平気なの?Apple Watchの「ムーブ」のカロリーは何の数値か

  7. Apple Watchの緊急SOS機能、1マイル沖合まで流された男性の命を救う

  8. 2024年 国内ウェアラブルデバイス出荷台数が1,241万台に:Appleが各カテゴリで首位、リング型デバイスに注目集まる

  9. Apple、大量在庫確保で関税対策—価格維持へ緊急輸送

  10. スマートウォッチとスマートリングの違いを徹底比較!

NEW CONTENTS

  1. Apple Watch Series 6はサポート対象外に? 次期「watchOS 12」対応モデル予測

  2. 全国のauショップで「EVERING」スマートリング販売開始、タッチ決済で財布不要

  3. 村上隆とCASETiFYが贈る「MURAKAMI WORLD」コレクション、世界同時発売

  4. Apple Watch購入時のバンドの選び方を徹底解説!スポーツバンド、ステンレス、ソロループ……各々の魅力と弱点は?

  5. Apple Watchが女性のがんを早期発見、命を救う

  6. Xiaomi、Redmi Watch Moveスマートウォッチをインド市場向けの4月21日に発表予定

  7. Apple Watchの誤作動による緊急通報事例と対策

  8. Apple Watchの緊急SOS機能、1マイル沖合まで流された男性の命を救う

  9. トランプ大統領のiPhone製造米国移転提案、専門家は実現不可能と指摘

  10. Nothing、デザイン・カメラ・パフォーマンスのすべてがパワーアップした「Phone (3a)」を発表

TAG

タグをさらに表示