ファーウェイより超高級路線のスマートウォッチが発売
ファーウェイより2023年5月に発売された「HUAWEI WATCH」シリーズの最新モデル『HUAWEI WATCH Ultimate』。
定価が13万円を超える超高級路線のスマートウォッチです。
10万円を超えるスマートウォッチといえば
・Apple Watch Ultra(12万4千円)
・Garmin Fenix 7 pro(12万1千円)
といった高機能路線か、
あるいは
・TagHeuerコネクテッド(33万5千円)
・ウブロ ビッグバンe(62万円)
といった機械式高級ブランド路線がありましたが、アップルウォッチやガーミンの高機能製品に真っ向から勝負するような製品と言っていいシリーズを市場に送り出しました。
今回スマートウォッチライフ編集部でHUAWEI WATCH Ultimateを入手しましたので、使用感のレポートをお届けしようと思います。
HUAWEI WATCH Ultimate を開封して手に取ってみた感想
高級スマートウォッチだけあって、外箱から高級感が伝わってきます。
しっかりした素材の箱に「Ultimate」の金文字が。
期待感を持ちながら箱をオープンすると、大きめ文字盤のスマートウォッチがドンと入っています。
パッと見る限りでは機械式腕時計に黒いガラス保護シールが貼ってあるようにも見えます。
内容を取り出してみると
・スマートウォッチ本体
・ベルト調整コマ
・ラバーベルト(超ロングと通常サイズの2サイズ)
・専用充電器
が入っています。
プレミアムな素材と上質なデザイン性
取り出してみた最初の印象は「軽い!」という感想です。
セラミック製のベゼルは高級機械式腕時計のダイバーズっぽさがとてもかっこいいです。
カラーは「ボヤージュブルー」の1色のみの展開だそうで、やはり海をイメージしたものなのでしょう。
四隅がくり抜かれた印象的なデザインはジルコニウムをベースとしたリキッドメタルで、繋ぎ目なしで微妙な美しい曲線を作り出しています。
ジルコニウム合金はステンレス製の筐体と比較して、強度は4.5倍、硬度は2.5倍ながらも、重量は17%軽量化されているそうで、手に取ってみた時の予想以上の軽さも納得です。
ボタンは押しやすく操作性の良い3ボタンで、過酷なアウトドアでの使用時もストレスなく操作できそうです。
ディスプレイは15インチLTPO AMOLEDディスプレイで、他のスマートウォッチに比べかなり大型のディスプレイです。
耐摩耗性に優れたサファイアガラスは曲面の美しさを極限まで追求しています。
高級感のあるセラミックベゼルのカラーと相まって、腕にはめた時の存在感は他のどのスマートウォッチと比べても主張が強いですね。
ベルトはチタン合金ベルト。軽くて剛性があり、熱伝導率が低いので極感や酷暑でも快適に装着できるようです。
留め金部分も剛性がありつつ、綺麗な曲線でつくられていて腕にはめた時にぴったりフィットします。
工具を使わずにコマを追加したり減らしたりできるので、簡単にサイズ調整することができます。
こういった細部に使いやすさが現れますね。
ラバーベルトも付属していて、素材はニトリルゴム。
フッ素ゴムよりも30%軽く、マイナス40℃の環境下でもしなやかさを保つそうです。
超ロングベルトはダイビング時にウェットスーツの上からはめられるように設計されているようです。
裏蓋部分はこのようになっていて、各種センサー(加速度センサー、ジャイロセンサー、磁力計センサー、光学式心拍センサー、気圧センサー、温度センサー、水深センサー)搭載されています。
デザイン性だけでなく、機能性としても「究極」を追求しているということでしょうか。
バッテリーの持ちも優れていて、通常の使用で2週間程度、ヘビーユースでも1週間は充電なしで使えるようです。
実際に3日間かなりヘビーに使っても半分以上の電池残量が残っていますので、大袈裟な数字ではなさそうです。
HUAWEI WATCH Ultimate をペアリングして実際に使用
スマートフォンにHeawei Healthのアプリをダウンロードし、「デバイスの追加」をしてHUAWEI WATCH Ultimate とペアリングします。
豊富で美しいウォッチフェイスがたくさん
まず、なんといっても目を引くのが文字盤の美しさでしょう。
ベゼルがダイバーズのベゼルですので、青系統のウォッチフェイスが多いのですが、どれも美しいですね。
特にいいのが、常時表示にした際の「文字盤オフ時」のウォッチフェイスだと感じました。
ビジネスで使用する際に、ふと相手の腕元を見る時などがありますが、この「文字盤オフ時」の表示がかっこいいので、いい意味でスマートウォッチだと思われず、存在感をだしてくれます。
せっかく「機械式っぽい」ケースとベゼルなのでアナログ系のウォッチフェイスがしっくしり来ると思います。
デジタルと併用した、こんなウォッチフェイスもかっこいいですね。
もちろん追加のウォッチフェイスもスマートフォンアプリからダウンロードできます。
ベルトが軽くて着け心地◎
チタン合金のベルトは軽くて、腕の煩わしさを感じません。
ベルトのみの重さを測ってみると、チタンのベルトは44グラムでした。
アップルウォッチの替えベルトが88グラムですので、全くの半分!
確かに軽く感じるわけです。
ラバーベルトをしてみるとこんな感じ。
これはこれでいい!
休日やスポーツ時はラバーベルト、仕事の日やドレスアップしたい時はチタンベルトと、使い分けるのがよさそうです。
HUAWEI WATCH Ultimate 独自の機能の使用感
HUAWEI WATCH Ultimate が優れているのはデザイン性だけでなく、機能性としても独自の進化を遂げているようです。
スペックとしては下記のようになります。
ダイビング
特筆すべきはダイビングの機能ですが、ちょっとダイビングの経験もなく、どのあたりがすごいのかはレポートできません。
下記の公式動画を参照してみてください。
探検
スマートウォッチの左上のボタンは「探検」という新しいアクティビティ専用に割り当てられています。
「探検」を開始すると、心拍数や移動距離などを計測しながら、途中でマークをつけるとこができます。
「マークした地点へ戻る」などの設定ができるようになっていて、登山や見知らぬ土地での行動時に役に立ちそうです。
もっとも、今回の使用では「見知らぬ土地での探検」をしませんでしたので、その良さをレポートできそうにありません。
「マーク」した位置を直線で結んで経過ルートを表示しているので(GPSが掴みにくい場所で試したからかもしれません)、移動距離が正確なのかどうかも少し疑問が残ります。
登山時に使用するのが一番いいかもしれません。
ゴルフ
スポーツモードに「ゴルフ」が追加されています。
アップルウォッチにも「ゴルフ」というスポーツ計測モードがありますが、アップルウォッチの場合は(ゴルフというスポーツの強度)×(プレー時間)という大雑把な割り出し方をしての計測なので、消費カロリーも「予想値」の域を出ていないように感じます。
しかし、HUAWEI WATCH Ultimate の「ゴルフ」は、ゴルフ専用のスマートウォッチと同じような機能を持っています。
ゴルフ場モードを選べば実際のゴルフ場のコースを検索して、ダウンロードし、GPSを使って残りヤードを教えてくれたり、ストローク数のカウントをしてくれたりします。
また練習モードを選ぶと、スイングのテンポやスイングのスピードを計測してくれます。
もちろんスマートフォンアプリで後から確認することもできます。
ゴルフウォッチとしてもしっかりとした性能を発揮してくれます。
体温表示
HUAWEI WATCH Ultimate ではよくある「皮膚の表面温度」だけでなく「体温」を計測してくれます。
この体温は皮膚温度などから計算と予測で割り出しているようですが、実感としてはすごく正確に割り出していると感じました。
コロナでの体温測定は、以前よりは頻繁には必要なくなっていると思いますが、簡単に(数秒で)割り出してくれるので、こちらはとても便利な機能です。
まとめ
正直に言って、価格を聞いた時は「高っ!」と思いましたが、実際に腕にはめてみると、十分納得できる質感でした。
大きめの文字盤とブルーのベゼルはとても目を引くので、いろんな人に「いい時計してますね」と言ってもらいました。
もう、それだけで元を取ったようなものな気もします。
しかもゴルフやマリンスポーツを楽しむ方なら絶対に損はない製品だと思いました。
電子マネーが「アリペイ」と「Weixin Pay」というものにしか対応しておらず、日本では電子マネーが使えませんが、これでSuicaやPayPayが使えるようになれば言うことなしでしょう。
●ライター 杉本陽介
スポーツ好きアラフィフ男子。常にスマートウォッチを両腕に着け、1日12,000歩を目標にしている。
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