Amazfit T-Rex Ultra の究極の耐久性と堅牢性
圧倒的なコストパフォーマンスと、高性能が特徴のスマートウォッチブランドAmazfit。
そのAmazfitが究極のアウトドアGPSスマートウォッチとしてリリースしたのが「Amazfit T-Rex Ultra」です。
アップルウォッチがUltraモデルを発表し、ファーウェイもUltimateモデルを発表したのに続いてAmazfitも究極モデルを市場に送り出してきました。
特徴は「大自然への過酷な挑戦」というキャッチフレーズが似合う耐久性と堅牢性でしょう。
最も摩耗しやすいベゼル、ボトムケース、ブリッジガードにはステンレスの中で最も腐食しにくいサージカルステンレス(316L)を採用。泥や砂にも強くハードな環境下で使えます。
耐久性はマイナス40度の極限の寒さから70℃の極限の暑さにも耐えうる軍事グレード仕様。
寒冷モードを備えており、雪山登山などの限界に挑戦できます。
ダイビング用アクセサリーの国際規格であるEN13319とISO6245の認証取得をしており、水中での使用もハードに行えます。
このように、極寒でも酷暑でも、雪山にも深い海にも対応できる究極のスマートウォッチが「Amazfit T-Rex Ultra」です。
動画でのレビューも行いましたので、そちらもぜひ御覧ください。
実用性にも優れた一本
もちろん、このような過酷な状況でなく、普段の生活の中でも実用性は高いといえます。
ディスプレイサイズは1.39インチで、解像度は454×454ピクセルのAMOLEDディスプレイ。
1000nitの明るい画面、昼間の屋外でもみやすい仕様になっています。
6つの衛星測位システムでGPSの精度もトップクラス。エクササイズにも登山などにも活用できます。
バッテリーの持ちもかなりの長寿命。一般的な使用なら20日間、ハードに使っても9日間の使用が可能です。
今回編集部でAmazfit T-Rex Ultraを使用する機会を得ましたので、レビューしていこうと思います。
開封からインストール
まずは外観ですが、新しいスローガンの「Brave Your Adventure」がしっかり書かれていて、アウトドア用スマートウォッチとしての迫力がひしひしと伝わってきます。
箱を開けるとやはり「Brave Your Adventure」の文字と「高い山を征服し、未知の海を探検する。Conquer the highest mountains, and explore the uncharted seas.」のフレーズが書かれており、ここにもポリシーを感じます。
ウォッチを取り出してみると、結構ずっしりと重量を感じます。
ベゼルの金属の感じはやっぱり耐久性の高さを感じますね。
ボタンは全部で4つ。
タッチスクリーンでほとんど全てのことができますが、やっぱりアウトドアウォッチということで、グローブをはめながらとか、水中での操作などを考えるとボタン操作でも全てのことができる必要があります。
右側ボタンは決定ボタンと戻るボタン。
左側ボタンは項目UPと項目DOWNです。
いずれのボタンもグローブをしていても押しやすい形状です。
ベルトの接合部分も耐久性が高そう。
アウトドアウォッチのベルトの根元がちぎれてしまうことが結構ありますが、このウォッチはちょっとのことではちぎれなさそうです。
ベゼルもとても頑丈そう。
サージカルステンレス(316L)という素材ですが、少し重量を感じますがとても安心感(と高級感)があります。
見た目は前作のAmazfit T-rex2とほぼ同じ形状ですが、素材感が大分違う印象です。
裏蓋を見ても耐久性が高そうな感じが見て取れます。
本体とベルトの接合部分がとても丈夫そうで、市販のものとの交換はしにくそうですが、その必要もないほどベルトがしっかりしています。
ちなみに、充電はこんな感じです。
1週間ほど使用しましたが、1回フル充電すれば7日間充電せずに使うことができました。
尾錠部分も堅牢なステンレス製でしっかりしています。
ベゼル、ケース、ガラス、ベルトなど、素材感がいい意味でスマートウォッチっぽくなく、それでいて高級感もありますね。
スマートフォンとのペアリング
スマートフォンとのペアリングはZeppアプリで行います。
プロフィール→マイデバイス→追加
と進めば5分ほどでペアリングできるでしょう。
なお、「Amazfit T-Rex Ultra」のスペックとしては下記の表のようになります。
おサイフ機能が使えないのと、マイク・スピーカーが未搭載ですが、センサー類がかなり高性能だと感じました。
Amazfit T-Rex Ultra の使用感
まずは文字盤の確認です。
1.39インチ、解像度454×454ピクセルのAMOLEDディスプレイということでとても高精度なディスプレイです。
ウォッチフェイスの種類も豊富ですが、そのデザインやアニメーションなどはどんどん洗練されていっています。
コンパス表示のウォッチフェイスもあり、感度もかなり良く感じました。
これは山道などで効果を発揮しそうなウォッチフェイスです。
アニメーションがきれいなウォッチフェイスもあります。
静止画では少し伝わりにくいのですが、常に変化する文字盤は眺めているだけで時間が過ぎてしまいそう。
デジタルのマルチ表示が普段使いには一番実用性があるかもしれません。
細かい数字もはっきりと見えるので、いろんな画面をスクロールする必要がありません。
追加アプリインストール
Zeppアプリから、ウォッチに追加アプリのインストールをすることもできます。
ゲームなんかもありまして、一つは「ブラックジャック」。
こちらが子になって、親と勝負します。
単純ですが、ちょっとした時間に楽しめるかもしれません。
Cube Stackというアプリは結構楽しめました。
左右からくるブロックをちょうどいいタイミングで止めると、次のブロックがまた登場してきます。
ぴったりの場所で止めればブロックの横幅はそのままなのですが、タイミングがずれてしまうと横幅が削れてしまいます。
これを繰り返して何段ブロックを積み上げられるか、という単純なゲームなのですが、まあまあ楽しめました。
ちょっとした隙間で、スマートフォンを取り出すほどでもないようなエレベーター待ちの時間とかにさっとやってみるといいかもしれません。
トレーニング
アウトドアスマートウォッチということで、トレーニングにもしっかり使えるようになっています。
Zeppアプリの中の「Zeppコーチ」というメニューから、自分独自のメニューを作成して、計画的にレベルアップすることもできます。
短い使用期間でしたのでZeppコーチの指導から体力的にレベルアップしたということはないのですが、数ヶ月間継続的に取り組んだら、かなりの効果が出ると思います。
(なかなか従おうという気力が持たないかもしれませんが)
Zeppコーチを使わずとも、たくさんのスポーツモードが搭載されています。
個人的に思うのは、トレーニングログの正確性は「心拍計測の精度」と「GPSの精度」の掛け合わせだということです。
いくら心拍数を正確にログしてくれても、距離を10%も間違えていたら全く意味のないログになってしまいます。
逆に、心拍センサーが信用できないと、やっぱりログを取る意味も薄れてしまいます。
この「Amazfit T-Rex Ultra」の6つの衛星測位システムからの正確な測定は、とても安心感があります。
腕元で過去のアクティビティをさっと確認できるのも便利なところです。
マップのインストール
「Amazfit T-Rex Ultra」の特徴の一つが「ダウンロードしたマップをウォッチ上に表示できる」という点でしょう。
まずはZeppアプリのプロフィール→マイデバイスのT-Rex Ultra→アプリの設定→マップ、と進んで、まずはダウンロードしたいエリアを指定します。
その操作をした後で、ウォッチにマップをダウンロードすることになります。
ウォッチにダウンロードするときにはwifi接続をする必要があるので、wifi環境下で試してみてください。
マップをダウンロードしておけば、ランニング中やウォーキング中に地図を確認することができます。
来たルートを戻ったり、これから進む道を決めたりするのに便利です。
スマートフォンで後で確認するマップと同じマップがスマートウォッチ内にあるのは意外と便利です。
特に見知らぬ土地で歩く際なんかは、スマートフォンをいちいち取り出すよりも、時計でみた方がみやすいケースもあると思います。
モーニングレポート
毎朝、起床した後にモーニングレポートを届けてくれる機能もあります。
今日の天気や、昨晩の睡眠時間など、朝に知っておきたいことがまとめて表示されるので、意外と役に立つかもしれません。
ライフログ
もちろん心拍センサーやSPO2の測定、ストレスの測定をしてくれる機能も備わっています。
究極の冒険をできるようなスマートウォッチですが、そんな冒険は毎日するわけではないでしょう。
何気ない1日の積み重ねを記録していくことで、健康を保つことができ、結果的に過酷なチャレンジもできるようになる、と考えればライフログを毎日取り続けることが大切なのでしょう。
新しいZepp OS 2.0では体調や環境などに応じた、様々なアラートを発信することもできます。
スマートウォッチの機能としては各メーカーのモデルで甲乙つけ難く、どのモデルにも良さを感じます。
この「Amazfit T-Rex Ultra」はやっぱりアウトドアでの耐久性や操作性などに特化されていて、「ここまでの堅牢さはいらないよ」というユーザーもいるかもしれません。
ただ、こういったライフスタイルが好きな人にとっては唯一無二のスマートウォッチかもしれません。
まずは手に取ってみて、その質感やかっこよさを実感してみてください。
●ライター 杉本陽介
スポーツ好きアラフィフ男子。常にスマートウォッチを両腕に着け、1日12,000歩を目標にしている。
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