オーディオ機器の一種として以前から人気で、PCにも外付けする人も多いスピーカー。
これまで「高性能なスピーカー」といえば、音楽や映画、ゲームを迫力のある音で楽しめる……というものが大半でした。
そんな中で、非常に面白い存在といえるのがBenQのtreVolo U。
「学びのために生まれた声用スピーカー」というキャッチフレーズが付いているように、「声がよく聞こえること」に力を注いだ、非常に珍しいスピーカーです。
今回はBenQから提供してもらった同製品をレビューしていきます!
下記の動画レビューで、実際にスピーカーから聞こえる音声も確認できますので、ぜひ合わせてご視聴を!
レビューする製品はこちら!
BenQ treVolo U
価格は29,900円。
公式サイトのほかAmazonでも購入可能です!
ここから使用レビュー
こちらが届いた製品。
コロンとした見た目が可愛らしいスピーカーです。
一番の特徴は、音声モードを切り替えて、語学学習などのオンライン学習や、ウェブ会議に最適な音質をつくれること。
こちらのスピーカー上部のボタンで切り替えができるほか、スマホのアプリ上でも簡単に切替ができます。
以下、公式サイトの画像も参考にしながら、3つのモードを紹介しつつ、実際に聞いてみた感想もお伝えします。
3つの音声モードを解説!
●音楽モード
これがいわゆる一般的なスピーカーの音質。
動画を見たときは、人の声も、バックグラウンドで流れる音楽も、それ以外の雑音も、まんべんなく聞こえる印象でした。
こちらは動画視聴やポッドキャスト、音楽鑑賞に適した音質といえ、映画やアニメなどを見る際にも、このモードが良さそうです。
●動画学習モードとは
人の声を強化して、はっきり聞こえるようになるモードです。
こちらのモードに切り替えてみたところ、まず人の声がクリアになった印象を持ちました。
そしてバックグラウンドで流れる音楽などは、少しだけ後ろに退いた印象。
普段と聞こえ方が変わるので面白いです。
このモードは、オンライン講座、eラーニングやオーディオブックに最適とのことです。
●ライブ学習モード
驚いたのはこちらのモード。
このモードに切り替えると、音のチューニングがガラリと変わる印象で、まず人の声が最前面に出てきて、音量も大きくなります。
一方で背後で流れる音楽や雑音は音量がグッと下げられ、音のバランスが大きく変化した印象です。
実際、エコーキャンセラー技術というものがこのモードでは使用され、音声の遅延や周囲の環境音をフィルタリングしてくれるのだそう。
人の声に関しては、このモードはメチャクチャ聞き取りやすいです!
このモードは、オンライン英会話レッスンやリモート会議に適しているとのことですが、実際にリモート会議で使用したときは、人の声が明瞭に聞こえてメチャクチャ使いやすい印象でした!
マイクも搭載しています
……と、3つのモードを紹介したうえで、製品の特徴をさらに解説していきます。
「声用スピーカー」として売り出されている製品ですが、マイクもしっかり搭載しています。
スピーカー前面の左上の銀色の部分がマイクになっています。
こちらのエレクトレットコンデンサーマイクは、パラボリックデザインを採用することで、広範囲に音を収集し、音のディティールまで明瞭に再現。
マイクに関しても「声がよく聞こえること」を重視した製品なので、双方向の会話のあるウェブ会議やオンラインの語学学習にも向いているわけです。
電源に接続しないでも使用可能
また、こちらのスピーカーは電源に接続しないでも使用可能。
連続再生可能時間は、最大約12時間となっています。
タブレットやノートPCを使って、自宅のリビング等でオンライン学習やウェブ会議をしている人には非常に便利そうです。
一方で決まった場所で使う人は、USBを挿しっぱなしにして充電しながら使ってもよいと思います。
このように背面部からType-Cの端子で接続が可能です。
なおBluetooth規格はBluetooth 5.0。通信距離は障害物がない場合10mとなっています。
スマホ、タブレット、PCと複数の端末と接続可能で、優先的に接続するデバイスをアプリ上で設定することも可能です。
サイズはコンパクト。重量はしっかり
サイズ(横幅×高さ×奥行き)は174mm × 95.34mm × 81.36 mm。
重さは約740gです。
そこそこ重量がありますが、片手でも持ち運びができるサイズ感なので、家の中での移動なら苦になることはないでしょう。
よく考えられた12度の角度設計
そして細かなポイントですが、こちらのスピーカーは「12度上向き」の角度設計がされています。
そのため、このスピーカーをPCやタブレットの近くに置いて、自分に向けて音を出すと、耳のある自分の顔に向けてストレートに音が届くわけです。
一方で、スマートフォンやタブレットのスピーカーは本体の下部に付いていて、画面を見ながら音を聞こうとすると、スピーカーは自分とは違う方向を向いてしまいます。
スマートフォンやタブレットで動画学習やウェブ会議をしていて、音が聞こえづらいという人は、本製品のようなスピーカーを使って、自分に向けて音を出すようにすると、音の聞こえが抜群に良くなるはずです。
ほかにも「声用」スピーカーならではの機能がたくさん!
ちなみにこちらのスピーカーは、声専用にチューニングをされているので、発声のディテールの再現も得意。
男女の声の違いも識別し、リアルな聞こえやすい声を届けてくれます。
また、スピーカーと自分の距離や、周囲の音を感知した上で、最適な音量で音を鳴らしてくれる機能もあったりします。
そのため、「人の声」をメインで聞きたいときには本当に便利で、先述のウェブ会議のほか、You Tubeの視聴、LINEでのスピーカー通話などでも非常に便利に感じました。
世の中の大半のスピーカーは「音楽がよく聞こえること」を目標に作られていますが、今の世の中では「声がメイン」のコンテンツやサービスが非常に多いです。
そのため、こちらのスピーカーを一台持っておくと、日常生活や仕事が便利になる場面が非常に多くなりそうです!
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