ちょっとお高いけど、父の日に贈ってあげたい健康機器
HUAWEIが2023年6月14日に日本発売を開始する血圧測定機能付きのスマートウォッチ「Watch D」。
この製品自体は2021年の12月には中国での販売を開始していました。
日本で医療機器認証を得るのに時間がかかったであろうこのWatch Dは、健康に気を使う日本人にはぴったりの製品でしょう。
「スマートウォッチは欲しいけど、結局何に使うのかよくわからない」というユーザーがいまだにたくさんおりますし、特に中高年の男女にはなかなか刺さらないスマートウォッチですが、このWatch Dはズバッと刺さりそうです。
血圧計としてのWatch Dは一般的な血圧計と同じようにミニポンプを時計のベルト部分に装着してあり、構造としては従来の血圧計と変わりません。
これはスマートウォッチというよりも、スマートウォッチ機能付きの「常時装着型血圧計」と呼ぶべき商品だと思いますね。
定価60,280円と決して安くはない「HUAWEI Watch D」ですが、他のスマートウォッチとは明らかに違う商品で、健康に気を使う中高年の男女なら買って損はない商品です。
なお、動画のレビューは下記からご覧ください。
開封からデザインチェック
外箱はしっかりとした質感の、いつものHUAWEIのものです。
箱を開けるとイメージよりも少し大ぶりのスマートウォッチがドーンと入っています。
内容はスマートウォッチ本体に加えてMサイズの替えバンドやエアバッグ、替えのカバーなどが入っています。
また腕周りの測定器も同梱されています。
手首にピッタリと装着しないと正しい血圧が測れないので、付属品が充実しています。
こちらがMサイズの替えバンド・エアバッグ・カバーです。
エアバッグ・カバーは外してしまって、腕に装着することもできます。(もちろんそれでは血圧の測定はできません)
通常は留め具とストラップは位置がずれないように固定されています。
エアバッグを外したり、ストラップのサイズを交換したり、また、別のユーザーが血圧計を使うときなどは留め具とストラップを外して調整します。
エアバッグは取り外し可能です。
Mサイズのストラップに付け替える時も、まずはエアバッグを外してからストラップを外します。
ストラップはワンタッチで外れる設計です。
充電は専用のケーブルを装着させます。
バッテリーの持ちはとてもよく、5日間くらいは充電なしでも使用できそうです。
外観チェック
長方形型の文字盤はHUAWEI製品でいえばWATCH FITがありますし、Apple Watchも同じく長方形型で、見慣れたデザインです。
ボタンはシンプルに2つのみ。
HOMEボタンとHEALTHボタンで、デフォルトではHEALTHボタンを押すとすぐに血圧の測定機能となります。
やはり思いっきり血圧測定器として振り切っている感じですね。
本体の厚みは、WATCH FITなどに比べるとかなり厚いです。
もっとも、それ以上にエアバッグとカバーがストラップと一体になっているのに、とても存在感を感じます。
ちなみに、同じようなデザインのアップルウォッチと大きさを比較するとこのような感じです。(Apple Watch は45mm)
ひとまわりHUAWEI WATCH Dのほうが大きく感じます。
厚みもHUAWEI WATCH Dのほうがかなり厚いですね。
もっとも、これくらいしっかりしている方が血圧計としての信頼感がありますが。
使用して性能のチェック
まずはスマートフォンアプリのHUAWEI HEALTHにWATCH Dを追加します。
すぐにインストール画面になりますが、血圧計を正しく使う上での注意事項が表示されます。
自分の腕のサイズを知るために腕周りの測定器を使います。
私はLサイズで、13の穴に留め具をつけるように計測されました。
さて、早速血圧の計測をしてみます。
表示にあるように、血圧計の位置と心臓の位置が大体同じになるようにして座って計測します。
計測中に動いてしまったり、寝そべって計測したり、なんらかの異常を感じると「計測失敗」が表示されます。
結構これが厳密で、すこし背もたれに深く寄りかかったりしているだけで失敗になってしまいます。
むしろ、正しく計測できている証拠なのですからむしろ信頼感が増しますね。
計測は30秒ほどで終わり、結果はカラーで表示されます。
もちろんこの数値はHUAWEI HEALTHに記録され、いつでも計測時間と共に確認することができます。
OMRONの他の血圧計との比較
たまたま腕にはめるタイプの血圧計を持っており、これがWATCH Dに似ているので、こちらでも計測してみます。
WATCH Dと同じように心臓部分と同じ高さに血圧計を持って行って計測します。
結果は、少しOMRONの血圧計が低く(WATCH Dが高く)出たようです。
上腕部にはめる一般的なタイプの血圧計でも試してみることにしました。
こちらはちょうど計測位置が心臓の高さと同じくらいになるので、肘をついて計測結果が出るまで待ちます
結果は、この一般的なタイプの血圧計が一番高く表示されました。
考察
複数の血圧計で試してみましたが、結果は少しバラバラになりました。
測る部位によっても違うのでしょうし、機器それぞれの判定アルゴリズムが少しずつ違うのだと思われます。
一般的に言っても、病院で測る血圧と自宅で測る血圧が違うことはよくあるそうで、機器の違い、コンディションの違い、緊張度の違いなどで数値はバラバラになるようです。
ここで大切なのは
・同じ機器で
・同じ時間に
・同じコンディションで
計測して、それが慢性的に高かったり、あるいは上昇傾向だったりといったことの記録をつけていくのがもっとも正しい計測の仕方なのだそうです。
そう言った意味では、このWATCH Dを日常で装着していて、決まった時間に同じコンディションで計測していくことがもっとも正しい血圧測定であり、その記録を取り続けることが大切なのでしょう。
HUAWEI HEALTHには血圧の「測定計画」という機能もあり、血圧の測定時間を決めておいて、リマインダーで測定を促してくれます。
それを記録していき、「朝起きた時の血圧」や「昼食直後の血圧」などを計測してグラフで確認できるので、血圧の変化にも気づくことができそうです。
例えば血圧を下げる食事として、海藻類やアボカドなんかが効果的とされているようですが、食生活の継続と血圧の関係なんかも知ることができそうです。
さらに、睡眠のリズムも(スマートウォッチですから)きっちり計測してくれますから、睡眠のリズムや深さと血圧の関係なんかも相関性を感じれるかもしれません。
ずっと腕にはめているもので、いつでも計測できて決まった時間にリマインドしてくれて、しかも自動でログをしてくれる血圧計ですから、今まで発売されてきたどの血圧計よりも優秀で効果的な商品だと言えるかもしれません。
いや、最も優秀な血圧計だと言い切ってしまいましょう!
スマートウォッチとしてのWATCH D
もちろん、 HUAWEI製のスマートウォッチでスマートフォンアプリのHUAWEI HEALTHと連動して使用しますので、スマートウォッチ単体としてももちろん優れた商品です。
通知機能はもちろん、GPSを使用したエクササイズにも、睡眠計測やSPO2計測などのライフログ計測機能も信頼が持てます。
ウォッチフェイスも豊富で、気分に合わせていろいろと楽しめます。
冒頭で触れたように「常時装着型血圧計」として優れた製品ですが、スマートウォッチとしても申し分なし。
6万円ちょっとで健康が手に入ると思えば、ちょっと安くないでしょうか。
●ライター 杉本陽介
スポーツ好きアラフィフ男子。常にスマートウォッチを両腕に着け、1日12,000歩を目標にしている。
関連記事
※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。