指輪型のウェアラブルとして最も有名なOuraリングがApple Watch向けアプリの機能を大幅にアップデートしました(*1)。
Oura社公式ウェブサイトの説明: https://support.ouraring.com/hc/en-us/articles/12741671118739-How-to-Use-Oura-s-Apple-Watch-Complications-Companion-App
Ouraリングはユーザーの指先から様々な健康関連データを取得します。睡眠、血中酸素レベル、カロリー消費量、心拍数、運動量など、その分野はApple Watchを始めとしたスマートウォッチが提供するデータと多くの部分で重なり合いますが、Ouraリングの正確性にはかねてから定評があります。
OuraリングはこれまでもiPhone上のアプリを提供してきました。ユーザーは指輪から取得されたデータをスマホで確認してきたわけです。ところが、今回のアップデートは主にApple Watchとの連携を大幅に強化するものです。どうやらOuraリングとApple Watchはウェアラブル機器同士で競合するのではなく、共存の方向に転換したようです。
Ouraリングの「コンパニオン」アプリを使用することによって、ユーザーはOuraリングが取得したデータをApple Watchで見ることができます。Oura社はこれを「iPhone上のOuraアプリのミラーリング」と呼んでいます。OuraリングをiPhoneと同期すると同時に、Apple Watchのデータも更新されるというわけです。
Apple Watchユーザーからすると、Ouraリングを併用すると、睡眠や健康データを取得するために常に腕時計を着用する必要がなくなります。私もそのひとりですが、寝るときに腕時計をすることを嫌う人は多いので、これは大きなメリットになると思われます。
スポーツをしている以外の時間、たとえば仕事中や社交の時間には、Apple Watchより見栄えの良い腕時計を着用したい人も、Ouraリングには抵抗感が少ないかもしれません。
またOuraリングはApple Watchよりはるかにバッテリー持続時間が長いので、充電にかかる時間と手間もそれだけ少なくなります。
Apple WatchもOuraリングもけっして安い買い物ではありませんが、常に健康を気にかける人にとっては非常に役立つ製品です。両者が連携することによって、ますますユーザーの利便性は高まっていくのではないでしょうか。
●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookはhttps://www.facebook.com/WriterKakutani
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