ディーゼルのかっこよさとWear OSの便利さが合体
イタリアのプレミアムカジュアルブランド「Diesel」。そのディーゼルのブランドイメージのまま中身は高性能なWear OS 3を搭載しているスマートウォッチが「DIESEL ON(ディーゼルオン)」です。
2022年11月に最新バージョンである「Gen 6」が発売されました。
コードネームは「GRIFFED」。
自動車やバイクのロールバーからインスパイアされたクリップが特徴です。
スマートウォッチの機能としてはWear OS 3を搭載している他のスマートウォッチと同等と考えていいでしょう。
下記のようなスペックを持っています。
スマートウォッチライフ編集部で「DIESEL ON GRIFFED GEN 6」を入手しましたので、今回は使用レビューをお届けします。
開封から外観チェック
まずは外箱。
外箱を開けると、中からセンスのいい真っ赤なケースが入っています。
こういったデザインセンスはまさにディーゼルの真骨頂。
ケースをオープンするとゴツゴツとしたイメージのファッションウォッチが時計枕にセットされています。
内容物は時計本体、バンドコマ、専用充電ケーブル、説明書が入っています。
さっそく取り出してみると、明らかに他のスマートウォッチとは一線を画したかっこよさ!
重量感もけっこうあります。
デジタルクラウンのリューズとサイドボタンが2つ。
ガッチリとした男らしいかっこよさがあります。
正面から見るとこんな感じで、丸型のディスプレイです。
スペックとしては、1.28インチでカラーAMOLEDディスプレイ。解像度は416×416pxの326ppiと、見やすく美しいディスプレイです。
一番特徴的なのはメタルバンドのかっこよさでしょう。
ラインナップとしてはレザーバンドやフラットなステンレスベルトもありますが、せっかくDIESEL ONを身につけるなら断然このブレスレットタイプがおすすめです。
ボタンの逆サイドの側面にはスピーカーが搭載。(マイクはベゼル12時の方向についています)
Amazon Axelaが便利に使えます。
バックル部分には「DIESEL」のブランドロゴが刻印。
随所にDIESELならではのこだわりがあって、他の無機質なスマートウォッチとは明らかに違います。
裏蓋のセンサー部分には5つのLEDが搭載され、多層的な計測をしてくれます。
ちなみにケースの厚みは14mmとなかなか厚めです。
充電ケーブルは専用のものを使います。
急速充電対応で、約30分で0%から80%までチャージします。
実際に腕にはめるとこんな感じです。
センサーと腕の距離をあまりとりたくないので、しっかりフィットするコマ数にしています。
インストール〜ウォッチフェイス確認
専用アプリ「Deisel On」インストールとペアリング
それでは早速インストールとペアリング。
以前はWeae OSのスマートウォッチでは「Wear OS」アプリを使っていましたが、最新のモデルではそれぞれの専用アプリをスマートフォンにダウンロードして管理します。
「DIESEL ON」というアプリをまずはスマートフォンにインストールします。
その次にスマートフォンアプリを使ってスマートウォッチとペアリング。
ものの数分で使用できるようになります。
スマートフォンはiPhoneでもAndroidでもどちらでもOK。
ただ、さまざまな機能を全て使いたいならAndroidの方がいいでしょう。
特に電子マネーのタッチ決済が使えるのはAndroidのみです。
ペアリングしたら、いろいろとトラッキングや通知の設定をしておくといいでしょう。
バッテリーの持ちは他のスマートウォッチに比べて使用できる時間が短いので、必要な機能のみONにしておくのがいいです。
多彩なウォッチフェイス
ウォッチフェイスは、量そのものは他のスマートウォッチに比べて多いとはいえないかもしれませんが、とにかくデザインセンスが高いものがたくさんあります。
特に、常時オンに設定した時の点灯オフ時の画面がどれもかっこいいです。
腕時計のかっこよさは、文字盤・ベゼル・バンドで決まりますが、どれをとってもかっこよくて、ビジネスでもプライベートでもどんなときでもセンスの良さをアピールできそうです。
しばらく使用してみた雑感
、、、と、外観については申し分ないというか圧倒的にかっこよくて、スマートウォッチには興味のない人でも「かっこ良さ」でこの時計を選んで損はないでしょう。
厚さがけっこうあったり、重さが気になる方もいるかもしれませんが、22mm幅の替えバンドでレザーバンドやナイロンバンドに替えることもできるので、いろんなオシャレを楽しめます。
それでは、実際に使用してみるとどうでしょうか。
運動
スマートウォッチといえば、まずは運動ログをしっかり取りたい、という方が多いと思います。
「DIESEL ON GRIFFED GEN 6」はGPS内蔵ですので走ったルートなどはきちんと記録を取ってくれます。
しかも運動を自動で検出してくれるので、ウォーキング時などにリマインドしてくれます。
ログの結果はスマートフォンアプリの「DIESEL ON」で確認します。
ちなみにゆっくり歩いても「ウォーキング」ではなく「ランニング」として記録されます。
スポーツジムなんかでは「屋内運動」を記録します。
当然ですが屋内運動の場合はGPSは連動せず、活動記録のみをログします。
体感では、記録の精度はあまり高いとは感じられませんでした。
記録では58分30秒で15km走った感じになっていますが、実際には10kmちょっとしか走っていません。
1万歩ちょっとで15kmですから、どんなストライドで走ってるんじゃい、と思いました。
また、この運動ログにはけっこうバッテリーを使うようです。
1時間ほど走ってみましたが、一気に40〜50%くらいバッテリーを消費した印象があります。
運動ログメインで使用するには、やっぱり他のスマートウォッチの方が向いてるかもしれません。
タッチ決済
Wear OSのいいところは、このタッチ決済が使えるところでしょう。
前述のようにAndroidのみで使える機能ですが、使えるならとても便利です。
まずはGoogle PayアプリをAndroidスマートフォンにインストール。
Google Payで使用できるクレジットカード(2023年現在では使用できるクレジットカードはまだ少ないです)を登録し、その後でスマートウォッチに追加していきます。
(Google Payで使用できるカード)
https://pay.google.com/intl/ja_jp/about/card-lineup/
無事に「DIESEL ON GRIFFED GEN 6」に登録できると完了画面が表示されます。
私が使っているのはPayPay銀行のクレジットカードで、VISAのタッチ決済が使えます。
このVISAのタッチ決済はコンビニなど本当にたくさんの場所で使えますので、財布を持たずに買い物ができて本当に便利ですね。
身体ログ
「DIESEL ON GRIFFED GEN 6」ではもちろん各種センサーでさまざまな身体ログを取ることができます。
・心拍数
・睡眠の質
・SPO2
など、他のスマートウォッチで計測できるほとんどのものを計測可能です。
ただ、こちらも実感としては正確性に疑問が残る結果も多々ありました。
睡眠計測も、寝る前の動画を見ている時間も睡眠にカウントされることが多い印象でした。
しかも睡眠計測時のバッテリー消費も意外とありました。
就寝時に「DIESEL ON GRIFFED GEN 6」を着けた場合は、起床時は一度充電し直さないと日中のバッテリーが心配になることもあります。
こちらも運動ログと同様に、計測をしっかりやることが目的であれば他のスマートウォッチを使った方がいいのかなという印象でした。
結論:Andriod持ちでファッション性を重視する人にはベストな製品
以上がしばらく「DIESEL ON GRIFFED GEN 6」を使用してみた感想です。
結論としては
・スマートフォンがAndroidの方には使える機能がたくさんあるのでオススメ。
・機能重視でなくファッション性重視の方にはピッタリ。
と感じました。
知人友人にスマートウォッチに期待する機能を聞いても、意外とそれほど多くのことを求めておらず、むしろ見た目の方を重視している人の方が多いと感じています。
それを考えると、大多数の方に一番おすすめできるのがこの「DIESEL ON GRIFFED GEN 6」なのかもしれません。なにしろかっこいいので。
5万円以下で買えてみんなに自慢できて電子マネーまで使える。
ファッション性重視の方にはベストなスマートウォッチだと思います。
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