多種多様なモデルが出揃ってきたスマートウォッチ。
そのなかで王者と言える存在はApple Watchですが、Apple Watchは残念ながらスマホがiPhoneの人じゃないと使えません。
では、Androidスマホの人が使えるスマートウォッチで、一番多機能なモデルは何なのか……と問われたら、その候補の一つに上がるのが、「 TicWatch Pro 3 Ultra GPS」というスマートウォッチです。
本記事ではその使用レビューをお届けします!
レビューする製品はこちら!
TicWatch Pro 3 Ultra GPS
日本語読み:ティックウォッチ プロ スリー ウルトラ ジーピーエス
価格:35,999円(税込)
※販売価格は各プラットフォームや店舗での割引によって、変わる場合があります。
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TIcWatch(ティックウォッチ)は、グーグルが出資する中国の「Mobvoi社」が世界40カ国以上で展開するブランド。
またGoogleが出資しているため、Androidスマホのように多彩なアプリを追加できる「Wear OS by Google」 のスマートウォッチを製造販売しています。
本製品も「Wear OS by Google」を搭載しており、「プロ」と名前に入っていることからも分かるように、できることの多さはスマートウォッチの世界でもトップクラスです!
では、具体的に何ができるのか見ていきましょう。
なお、動画レビューもYou Tubeで下記のように掲載していますので、使用感の詳細などはこちらも合わせてチェックしてみてください!
当サイト調べの機能表
スマートウォッチの主張機能をチェックした表がこちら。
さすがプロモデルというだけあり、キャッシュレス決済以外のことはほぼ全て行えるスマートウォッチといえます。
スマホの通知はもちろん受けられますし、心拍計測も睡眠計測も可能。
スマホの音楽は再生・停止ができるだけでなくスマートウォッチ本体に保存ができ、Googleアシスタントでの音声入力やスマートウォッチでの通話もできます(通話ができるのはAndroidスマートフォンのみ)。
なおキャッシュレス決済については、決済に必要なNFCは搭載しており、外国ではGoogle Payの決済に対応している国もあります。
日本でも状況が変われば、このスマートウォッチでもキャッシュレス決済ができるようになる可能性はあります。
「GPS」がモデル名に入っているアウトドア向けのモデルのため、気圧高度計も搭載。
登山などのアウトドア・アクティビティでも存分に使えます。
まずは開封!
製品の入ったパッケージがこちら。
黒をベースにしたクールな見た目で、男性向けのモデルであることが伺えます。
開封した状態がこちら。
時計本体のほかは充電器と説明書が入っています。
表示はもちろん日本語対応。
説明書にも、しっかり日本語のページがあります。
ペアリングはWear OSのアプリをダウンロードして行います。
iPhoneとの組み合わせでもペアリング可能で、筆者はiPhoneとの組み合わせで今回試用しました。
なお、このスマートウォッチの製造元であるMobvoiのアプリも最初にダウンロードしておきましょう。
後述するように運動や健康の指標のチェックはMobvoiのアプリから見るのが便利です。
スペックをチェック!
ケースサイズは47mm × 48mm × 12.3mm。
Apple Watch Series 7の大きめのモデルが45mmですから、それより大きく、かなりの大画面です。
これだけ大きな画面を持っているのはアウトドア向けのモデルの特徴といえ、手元での地図の閲覧や操作などにも適した大きさと言えます。
表面はコーニング社のゴリラガラスを採用。
日差しのもとでも見やすく、引っかき傷などもそう簡単には付きません。
またIP68の防水性を持っており、プール水泳でも使用可能。
米国国防総省のMIL-STD-810Gに準拠した耐久性・防塵性などを持っており、非常にタフなモデルといえるでしょう。
バッテリーの持ち具合は?
Ticwatch Pro 3 Ultra GPSは2.0 Technology 2層ディスプレイ技術により最大72時間のスマートモード、45日間のエッセンシャルモード(省電力モード)の長時間の使用が可能。
スマートモードの場合はバッテリー寿命が最高72時間に、省電力モードで最高45日になります。
なお省電力モードはほぼ操作が行えなくなるので、あくまで非常用のモードと認識したほうがいいでしょう。
また、普段の使い方のスマートモードの場合も、健康関連の機能などを常時計測にすると、バッテリーの消費速度はどんどん上がっていきます。
あらゆる機能をオンにすると、バッテリーの持ちは1~2日という印象でした。
使う機能を厳選すれば、もう少し持ちはよくなるでしょう。
では、具体的な機能もチェックしていきます。
Googleアシスタント対応
まず便利なのはGoogleアシスタントに対応している点。
天気の確認、タイマーをかける、簡単な検索といったどうさは音声入力で簡単に行なえます。
Googleアシスタントは高性能なスマートウォッチにしかない機能なので、これは非常に便利です。
また筆者はiPhoneとの組み合わせのため使用できませんでしたが、Androidとの組み合わせの場合は、こちらのマイクとスピーカーを利用して通話も可能。
またLINEの返信なども行えます。
このあたりは、Androidとの組み合わせにメリットが大きいといえるでしょう。
多彩なウォッチフェイス
上と下の写真のように多彩なウォッチフェイスを用意しています。
有料でダウンロードできるものも含めるとその数は数百以上というレベルになるので、自分の使い方に合ったものを選ぶといいでしょう。
大量のアプリを追加可能!
そして多彩なアプリを追加できるのはやはり便利でした。
Spotifyのような音楽系のアプリから、Stravaのようなランニング系のアプリ、後述するヤマレコのような登山アプリまで、いろんなアプリがあります。
そうした専門性の高いアプリを入れれば、本格的な運動や趣味でもガシガシ使えるスマートウォッチになるのは、本モデルの大きな魅力です!
アウトドアでも便利なマップ機能と高性能な衛星測位システム
Wear OSのスマートウォッチなのでGoogle Mapsが利用可能。
スマホとほぼ同じ画面で現在位置などを正確に把握できます。
また登山アプリ「ヤマレコ」などを使えば登山道など山中のルートも確認可能。
衛星システムはGPS+北斗+GLONASS+ガリレオ+QZSSと5つに対応しているので、正確に位置情報を把握できます。
健康系の機能も紹介!
心拍数、歩数、消費カロリー、血中酸素濃度など、さまざまな健康系の指標も計測と閲覧が可能です。
なお指標を見るにはスマホのアプリで見るのが便利。
ただし、MobvoiのアプリでもWear OSのアプリでも指標の計測と閲覧が可能なので、どちらのアプリをメインに使うかは、最初に決めておいたほうがいいでしょう。
筆者はMobvoiのアプリをメインに使ったので、そちらの画面を下記で紹介します。
こちらは睡眠計測の画面。
少し表示が見にくいのが難点ですが、睡眠のステージ別に細かな計測をしてくれます。
睡眠時の心拍数なども計測してくれます。
精度はしっかり高い印象でした!
こちらは常時計測された心拍数のグラフ。
心拍数が高すぎたり低すぎたりするとアラートを送ってくれる機能もあります。
そのほか消費カロリーやステップ数なども正確に計測してくれていました。
日常の健康管理にも便利に使えるモデルと言えるでしょう!
運動計測の機能も紹介!
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは20以上のスポーツモードを搭載していて、リアルタイムで運動データを記録可能。
実際にランニングなどで計測をしてみました。
このようにVo2MAX(最大酸素摂取量)などの専門的な指標も含めて、非常に多くの項目を計測してくれます。
心拍数の計測は「ちょっと体感より高いかな?」と思う瞬間がありましたが、概ね正確でした。
またランニング中は、心拍数が高くなりすぎたり低くなりすぎたりするとアラートを送ってくれる機能もあります。
こんな形でキロあたりのペースからステップ数まで計測してくれます。
位置情報の計測はさすがに正確でした!
本モデルは気圧計も搭載しているため獲得標高なども表示してくれます。
日常の運動でも、アウトドアでの使用でも非常に便利なモデルと言えるでしょう。
その他の基本機能もザザッと紹介!
Spotify から好きなプレイリストとポッドキャストを本体にダウンロードして、スマートフォンなしでも音楽を聞くことが可能。
もちろんスマホを持った状態で、スマホの音楽の再生・停止などの動作も行えます。
これは音楽を日常的に聞く人には便利な機能ですね。
こちらは天気の表示。大画面で非常に分かりやすいです。
なお雨雲レーダーなどの天気アプリも追加でダウンロードできます。
地味だけど良く使うタイマーのアプリもあり。
バイブで通知してくれるので、タイマー終了時に絶対に気づけるのが魅力。
Googleアシスタントから音声入力で命令するのが便利です。
手元でちょっとしたニュースを見ることもできます!
非常に多機能なスマートウォッチ!
週間ほど使用してみて感心したのは、やはりその多機能ぶり。
デフォルトのアプリだけでも様々なことができますが、Google Playストアからアプリを追加すると、できることの幅はさらに大きく広がります。
大画面の視認性の高さや操作のしやすさ、バンドのやらわかな質感の良さなども含めて、さすがはプロモデルだと感じました。
一方で使用するアプリが2つあったりと、使う側に知識や判断力が要求される点は、やや上級者向け。
その点も含めてプロモデルなのかな、と感じました。
また日本語の翻訳がやや怪しい部分があったので、その点などは今後改善されるのを期待したいです!
先に紹介した動画レビューも再度下記に掲載しますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
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