さまざまなワークアウト(運動)を記録可能なApple Watch。
なかでも多く利用するのはウォーキング、ランニング、サイクリングなどでしょう。
なおサイクリングについては、最近は電動アシスト自転車を利用している人も多いはず。
筆者もシェアサイクルで電動アシスト自転車に乗ることがよくあり、「この電動アシストされている状態って、Apple Watchは普通に自転車に乗っている状態と区別できているのかな?」と以前から疑問でした。
そこで、その検証を実際に自転車に乗って行ってみました。
You Tubeの動画レポートもありますので、そちらもぜひチェックを。
同じルートを走って検証した結果……
検証の方法は以下になります。
・使用した自転車は電動アシストのシェアサイクル
・走った場所は平坦な河川敷
・約3kmの同じルートを、「電動アシストあり」「電動アシストなし」の状態で走ってみる
・計測はワークアウトの「サイクリング」で実施
・心拍数の影響も考慮し、1回目の走行が終わった後は、心拍数が落ち着いてから2回目の走行を行う
その結果が以下の画像のようなもの。
左側が「電動アシストなし」で、右側が「電動アシストあり」です。
なんと、消費カロリーなどの数字はほぼ変わりませんでした。
そして、電動アシストなしの状態のほうが、「心拍数も上がっている」「走っている時間も長い」という結果にも関わらず、わずかながら消費カロリーが少ない結果となっています。
逆に言うと、「電動アシストされてラクに走っている状態のほうが消費カロリーが多い」ということなので、これは非常におかしな結果といえるでしょう。
この結果が導かれた理由はなぜなのでしょうか。
筆者の推測は、「電動アシストありの状態のほうが平均速度が速かったので、消費カロリーが多い」という判断をApple Watchが行った……というもの。
ただし、Apple Watchは「ワークアウト」の計測中は、心拍数のデータももとに消費カロリーを算出するはずなので、心拍数が低い「電動アシストあり」の走行のほうが消費カロリーが高く判断されてしまうのは、やはり納得がいきません。
このあたりの計測精度も、次のSeries 8やOSのアップデートで改善されることを期待します!
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、編集部員は常にスマートウォッチを片腕or両腕に着用。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」にも出演。