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ウェアラブルから取得したデータから体調管理の気づきを与えてくれるAIアプリ「you’d」。使用感をレポート

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2022.08.02

何のためにスマートウォッチでデータを取り続けるのか

Apple Watchなどのスマートウォッチを使っていると、心拍数やストレス値などを測定してくれたり、睡眠の分析をしてくれたり、あるいはウォーキングやランニングでのエクササイズデータを記録してくれます。

とても有意義なデータが記録されるのですが、スマートウォッチを使っていない人にはいつも言われます。

「そんなデータ取ってどうするの?」

・・・確かに、取ってどうするのと言われると反論の言葉が見つかりません。

健康チェックのため、とか、ランニングのモチベーションになる、とかが理由になるのでしょうが、取ったデータを後で見返しても「ふ〜ん。」としか思っていない自分もいます。

そんな迷えるスマートウォッチユーザーにとって「何のために私はスマートウォッチでデータを取り続けるのか」の答えを出してくれるスマートフォンアプリが開発されたかもしれません。

そのアプリの名前は「you’d(ユード)」。

「ライフ・テック・リバランス」インターネット・テクノロジーをリアルな世界と生活のために役立てることをテーマとするIT企業、ヴェルトが開発したアプリです。

アプリの説明を読むと『「you’d」ではウェアラブルなどから取得したデータや、ユーザーが記入したライフログなどを「Smallytics」アルゴリズムで解析し、日々の体調や不調症状に影響を与えている可能性がある要因に気づくことができます。ご紹介する機能はすべて無料です。(App内課金あり)』とあります。

ヴェルト社が開発した「Smallytics」という解析アルゴリズムを使って、体調と関連がありそうな個人個人の習慣を把握して体調管理の「気づき」を与えてくれるアプリのようです。

数年間スマートウォッチで身体ログや行動ログを取り続けている筆者に、どのような気づきを与えてくれるのか、試しに使用してみようと思います。

「you’d(ユード)」を実際に使ってみた

その日のアプリを最初に立ち上げた時に体調を聞かれ、身体データの入力画面もあります。

そんなに変化もないので、毎日「まあまあ」に合わせてOKしてしまいますが、自分で僅かな変化に気づいて「良い」「悪い」に合わせられるなら合わせた方が良いと思います。

その他の基本的な行動はスマートウォッチ等で記録されたデータから自動解析してくれます。

大きな体調の変化があればそれをアプリに記入。大きな変化がなければ時に記入する必要はありません。

「ランキング」タブで傾向と対策を知る

そのようにして自己申告した体調変化と自動解析されたバイタルデータやエクササイズデータから、「体調変化の原因となったであろう要素」を教えてくれるのが「ランキングタブ」です。

下記は「あなたの睡眠時間の変化はどんな要素に影響を受けているか」の解析です。

睡眠時間に影響があると思われる要素を10位までのランキング形式で表示します。
こちらを見ると

1位 気温の変化
2位 心拍数
3位 気圧変化
4位 月齢
5位 UVインデックス
6位 湿度変化

と表示されています。

1位の「気温」を「睡眠時間」のそれぞれ1週間の経過のグラフを重ね合わせて表示してくれます。

これを見ると「その日の平均気温が高くなると睡眠時間が増える」という相関関係があるようです。

これはたまたまな気もしますし、「気温が高くなるとその日の疲れが増して、より就寝時間が早くなる」ということも考えられます。

2位の「心拍数」については、長い時間歩いたりあるいはランニングエクササイズなどでその日の心拍数が高かった日はその日の疲れが増して、より就寝時間が早くなる、という相関関係はなんとなく理解できますね。

3位の気圧変化などはおそらく関係ないんじゃないかなと思いますし、4位の月齢に至っては「満月に近くなると就寝時間が早くなる」みたいなこともありません。

こういう場合は「関係ないと思う」というボタンをタップしておけばランキングには表示されないので、意味のありそうなものだけを表示することができそうです。

下記は睡眠効率のデータです。

1位 心拍変動
2位 気温
3位 月齢
4位 体調
5位 エクササイズ時間
6位 スタンド時間

とあり、こちらも「月齢」は関係なさそうなのと「体調」もあやふやな自己申告なのであまり関係なさそうですが、心拍変動やエクササイズ時間、スタンド時間は大いに関係がありそうです。

さらに見方を変えて「要素となるイベントが体調変化にどのような影響を与えるのか」という方向からも検証することができるようです。

左上のタブで「体調」と「習慣」という2つの項目を選べますが、「習慣」を選択すると「イベント→体調」という方向での相関関係を表示します。

「活動量」「歩数」「ランニング距離」などが体調にどのような変化を与えるのか、ということを調べられますがまずは「ランニング距離」で見てみると

「ランニング距離が増えると」

1位 体脂肪率(が下がる)
2位 最大酸素摂取量(が上がる)
3位 睡眠時覚醒回数(が増える)
4位 体重(が減る)
5位 睡眠効率(が上がる)

という結果になりました。上記の「上がる」「下がる」「増える」などはたまたま私の結果がそうなっただけで、反対方向に結果が動くこともありますが、少なくとも大きな相関関係をつかんで表示してくれます。

まあ、この結果についてはそれなりに納得できるかもしれません。

Apple Watchに対応したyou’d

このyou’dアプリが2022年7月にApple Watchにも対応しました。

ただし、「Apple Watchに対応」というのは、あくまで「記入デバイス」としてApple Watchを使えるようになっただけで、特に分析項目が増えたりすることはなさそうです。

iPhoneにyou’dアプリをインストールすると、自動的にApple Watchのホーム画面にもyou’dが追加されます。

アイコンをタップすると、下記のように体調変化や不調な項目を記入できます。

また、習慣化された「薬を飲む」とか「運動する」などの行動を記入することもできます。

正直に言って、スマートフォンで入力するのとそれほど手間は変わらず、細部の入力もできないので「Apple Watchに対応」という表現が適当なのかどうか難しいところですが、できないよりは便利、といった程度なのかなと感じました。

まとめ

1週間ほどyou’dを使ってみましたが、意外と有用なアプリなのかなと感じました。

いちいち体調を入力するのは面倒ですが、面倒な場合入力しなくても自動で解析してくれる項目もたくさんあります。

日々、スマートウォッチを使って取得しているさまざまなデータも、複合的にみると「こんな相関関係があるのか」という単純な驚きもありました。

もちろん、「だから何?」と言われてしまうとそこまでですし、相関関係がわかったところで「ふ〜ん。」という感想も(一歩先に進んではいますが)大きく変わるものではないかもしれません。

ただ、使えば使うほど自分自身についてAI学習してくれて、1年くらい使い続けていると意外と手放せなくなっているかもしれないな、とも感じました。

今のところ3ヶ月間のデータ保持までは無料ですべての機能を使えるようですので、試しにインストールしてみてはいかがでしょうか。
(Android版は現在非対応で、2022年秋にリリース予定のようです)

●ライター 杉本陽介
スポーツ好きアラフィフ男子。常にスマートウォッチを両腕に着け、1日12,000歩を目標にしている。

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