さまざまな健康に関する指標を計測可能なApple Watchですが、watchOS 8以降からは睡眠時の呼吸数を記録できるようになっています。
その呼吸数を把握することは、体全体の健康状況について、より詳しく知ることにもつながります!
本記事では、その呼吸数の確認法と、数値が何を意味するのかを解説します。
呼吸数はiPhoneのアプリで確認を!
呼吸数を確認するには、まずiPhoneの「ヘルスケア」のアプリを開きます。
右上のハートマークのアプリですね。
次に開いた画面で「ブラウズ」をタップします。
右下の四角が4つ並んだアイコンです。
すると、「呼吸」という項目が出てくるはず。
ここをタップすれば、Apple Watchを着用して寝ている人の場合は、睡眠時の呼吸数が表示されるはずです。
筆者の場合、昨晩の呼吸数は平均で17.5回/分でした。
ほかにも様々な健康関連の指標が表示されていて興味深いです。
なお呼吸数は1時間毎のグラフも見れますし、過去数十日間の平均の数値なんかも分かっちゃいます。
初めて見る人は「こんな数値が計測されてたのか!」と驚くことでしょう。
正常な呼吸の回数とは?
では呼吸数が何を表しており、正常な呼吸数はどの程度なのかを、Apple公式の解説をもとに説明します。
人の呼吸数は、状況に応じて変化します。
つまり、現在行っている活動の種類や、その激しさに応じて呼吸数は頻繁に変わるわけです。
たとえば、目が覚めていてもあまり体を動かしていないときの呼吸数は、1分間に12~20回程度。
これは 一般的に大人の正常な呼吸数と考えられています。
上の筆者の呼吸数も、この範囲内に収まっていることが分かりますね。
なお子供の呼吸数はやや速く、1分間に18~30 回です。
健康であるほど呼吸数は低くなる
一方の運動中は、激しく動くほど呼吸は速くなりま す。
これは、体により多くの酸素を取り込み、 二酸化炭素をより多く排出する必要があるからです。
定期的に運動をすると、筋肉の強さと効 率が上がるので、酸素を取り込みやすくなりま す。
さらに、心臓と肺はより効率的に酸素を供 給し、二酸化炭素を排出できるようになりま す。
これらの理由から、健康であるほど、呼吸数は低くなると考えられます。
では睡眠中の呼吸数は?
睡眠中は、起きているときよりも呼吸が遅くなる傾向があります。
深い睡眠をしているときは、呼吸数は減りますが、深い呼吸を一定間隔で行います。
レム睡眠中(夢を見ているとき) は、呼吸数が増え、呼吸が浅く、不規則になります。
そして呼吸数は、さまざまな病状によって影響を受けます。
たとえば、睡眠時無呼吸症は、睡眠中に呼吸の停止と再開が繰り返される状態です。
また、慢性肺疾患などの病気では、損傷した肺が 体内に酸素を供給しにくくなるため、呼吸数が 正常よりも多くなることがあります。
Apple Watchの睡眠計測は医療機器レベルのものではありませんが、睡眠時の呼吸数にバラつきがあったり、以上に多かったり少なかったりする場合は、疾病のリスクもあるので、医療機関に相談するのもよいでしょう。
なおApple Watch以外のスマートウォッチでも、呼吸数が計測できるスマートウォッチは最近増えているので、別のスマートウォッチをお持ちの人も使えないかチェックしてみると良いでしょう!
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、編集部員は常にスマートウォッチを片腕or両腕に着用。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」にも出演。
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