Apple Watchを含めたスマートウォッチでは、「30種類のスポーツを計測可能」というように、計測可能なスポーツの数の多さが一つのアピールポイントになっています。
しかし、「このスポーツの消費カロリー、どうやって計測してるの?」と疑問符が付くものも実は多いです。
先日ボウリングに行ったときに、Apple Watchをいじくっていたら、何と記録できるスポーツの一覧にボウリングを発見。
ボウリングって、動いていない時間のほうが多いスポーツですが、正確に計測できるのでしょうか?
試しに計測をしてみました!
一覧には出てくるが、やはり精度は疑問
そして計測をスタートしてみたのですが、のっけから上記のような表示が。
「このタイプのワークアウトは、センサーによる読み取りができないときは、早歩きの場合と同等のキロカロリーを消費したものとみなれます」とのこと。
つまり、ボールを投げずに座っているときも、早歩きと同等のカロリーを消費したものとして計測されるわけです。
これは、相当カロリーが多く表示されそうな予感がします……。
そして1ゲーム投げてみました。
3分ほど経ったところで消費カロリーを見てみると…。
やはり順調に増えています。
座っているときも速歩きをしている計算になるので、そりゃ増えますよね。
ちなみにこの日は2人でプレイしていましたが、4人とかでプレイした場合は、待ち時間がさらに増えるので、消費カロリーはさらに増えやすくなるはずです。
そして1ゲームのプレイを終えた数値がこちらです。
20分でアクティブカロリーが75キロカロリー。合計キロカロリーが103キロカロリーでした。
なお、Apple Watchの「アクティブカロリー」とは、「立ち上がったり体を動かしたりしたときに消費されるカロリー」のこと。つまりは運動による消費カロリーのことです。
そして合計カロリーは、動かないでも消費される基礎代謝を含めたカロリーのことです。
ボウリングは投げる前後では息が上がりますが、それにしても多いなと感じます(休憩中でも早歩き換算されるので当然ですね)。
iPhoneのアプリで見た結果がこちらです。
心拍数も平均80と、ほとんど上がっていないのに、この消費カロリーの多さはやはり疑問符ですね。
なおApple Watchのふだんの運動量は「腕の動き」と「加速度センサー」を頼りに記録されますが、ワークアウト App を使った場合は、「加速度センサー」、「心拍センサー」、「GPS」をもとに算出されます。
おそらくボウリングは心拍数も上がらず、位置の移動も少ないスポーツのため、擬似的に早歩き換算で消費カロリーを計測する仕組みになっているのでしょう。
下記の関連記事で示しているように、Apple Watchは筋トレなどの計測にも向かないスポーツなので、みなさんも計測する際はお気をつけを!
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、編集部員は常にスマートウォッチを片腕or両腕に着用。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」にも出演。
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