香山リカの新著『デジタル依存症の罠 ―ネット社会にどう対応するか』(さくら舎)が発売になりました。
著者が精神科医になった頃、テレビゲームは楽しみと同時に癒しやなぐさめなどの効果があるものでした。
それから25年余、社会は爆発的にデジタル化に突進。インターネットとスマホの驚異的普及は、生活をガラリと変わりました。
なかでも、スマホの衝撃は計り知れません。
それによるコミュニケーションの形、人とのつきあい方の変容は、子どもから高齢者まで、どれほどの影響を受けているのでしょうか。
デジタルの恩恵は大きく、多分野に加速度的に拡大。
もはや誰もがデジタルから離れられなくなっている現状に、精神科医として、どうしても悪影響や危険性、潜んでいる問題に言及しないわけにはいきません。
そして、それらにどう対応すればいいのかを著者が具体的に紐解きます。
『デジタル依存症の罠 ―ネット社会にどう対応するか』(さくら舎)
四六判/並製 184ページ 税込1,650円
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本の内容
序 章 デジタル社会に生きるということ
第1章 テクノストレスなしで生きられない
第2章 SNS依存症の深層
第3章 ICT(情報通信技術)教育がもたらすもの、奪うもの
第4章 デジタル多重人格の出現
第5章 シニアのデジタル依存症は悪性化しやすい
第6章 心の専門家はSNSをどう使うべきか
終 章 デジタル情報疲れへの処方箋
本の著者
香山リカ(かやま・りか)
精神科医。北海道むかわ町国民保険穂別診療所副所長。
1960年、北海道に生まれる。東京医科大学を卒業。豊富な臨床経験から、現代人の心の問題を分析し、さまざまな提言を続けている。立教大学現代心理学部教授を経て、現在は地域医療にも取り組んでいる。
著書には『親子という病』(講談社現代新書)、『しがみつかない生き方』(幻冬舎新書)、『「発達障害」と言いたがる人たち』(SB新書)、『「いじめ」や「差別」をなくすためにできること』(ちくまプリマ―新書)、『もっと、自分をいたわっていい』(新日本出版社)、『精神科医・香山リカのわかりみが深いココロの話』(白夜書房)などがある。