近年の学校教育ではiPadなどのタブレット端末を使った授業法も多く用いられるようになってきました。
そんな時代の数学の教え方をまとめた『創造的な学びを実現する! iPadでつくる数学授業』(明治図書出版)という書籍が発売されました。
同書では「ただ使っているだけ」になりがちな数学の授業におけるiPadの使い方を徹底紹介。
「生徒にあったLMS(学習管理システム)選びのポイント」「基本アプリケーションの使い方」など、授業の可能性を広げるために知っておきたい「iPad活用のヒント」から、4ステップでよくわかる最新の「授業事例」まで紹介します。
なお本書の著者は自身が中学・高校の数学教諭。
実際に数学の授業にiPadを使うようになったことで
・iPadのもつ創造性は,生徒たち本来の想像を生かし,共有によって対話や相互関係を生み,実社会とのつながりを容易にして,たちまち生徒たちを学びの主役にしてくれます。私はiPadによって,生徒たちに教わり,一緒に学ぶようになりました。
・生徒たちにiPadを使った学び方を提案して任せると,「なぜそれが成り立つの?」「自分だったらこう考える!」ということを繰り返し,周囲に活力と喜びを与えてくれるようになってくれました。するといつも生徒たちはこちらが思っている何倍もの思考を巡らせていて,予想を上回る成果を発揮していることに気づきます。生徒たちそれぞれがもつ感性と情熱の部分がiPadを通して引き出されることで,自身の素養に気がついていき,数学を学ぶことにつなげていく過程を見せてくれるようになっていきました。
といった変化を体験したとのこと。数学に限らず、授業でのiPadの使い方に迷っている人には参考になることが多い1冊となっています。
『創造的な学びを実現する! iPadでつくる数学授業』(明治図書出版)
A5判 144頁 2,156円
Amazonで詳細を見る
公式サイトで詳細を見る
Chapter1 iPadでつくる!数学授業のヒント
Chapter2 iPadでつくる!数学授業~準備編
Chapter3 iPadでつくる!数学授業~実践編
Chapter4 iPadでつくる!数学授業~発展編
本の著者
芥 隆司(あくた たかし)
新渡戸文化中学校・高等学校(ラーニングデザインチーフ・数学科)教諭,数学の授業にICTを用いることで「効率化」「生きる力=創造性」「つながる力」を育むことに情熱を注ぎ,数学での社会的創造性を育む授業と,Challenge Based Learning(現実課題に基づく学習法)を実践。自律して学び,社会に自走する生徒たちを輩出している。2017年に「Apple Distinguished Educator」の認定を受け,2019年から関東STEM教育研究会の運営をはじめる。iPadでの創造的な学びやCBLをテーマにしたワークショップ講師,大学での特別講義,番組委員などを務め,メディアやデジタルブックへの執筆も行っている。
※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。