世界シェアを拡大しつつあるシャオミ
世界中で市場規模を拡大し続けているスマートウォッチですが、その中でも一際勢いを感じさせるブランドであるXiaomi。
そのスマートウォッチの特徴といえば、やはり群を抜いたコストパフォーマンスでしょう。
バンドタイプのMi Band 6は5,000円台の低価格ながら機能が豊富で、男性だけでなく女性にも人気のシリーズ。
2021年の年末にはウォッチタイプの「Redmi Watch 2 Lite」を8,980円で発売しています。
レビューはこちら!
「Redmi Watch 2 Lite」試用レビュー。格安スマートウォッチの決定版
このような高いコストパフォーマンスでシェアを拡大し続けるシャオミにとってのハイエンドモデルが「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」です。
ビジネスシーンでの使用などスーツスタイルにもピッタリで高級感あふれる「Xiaomi Watch S1」は税込32,980円。
スポーティーなシーンでハードに使える「Xiaomi Watch S1 Active」は税込22,980円。
今回はスポーツに重点をおいた「Xiaomi Watch S1 Active」についてご紹介します。
メーカー発表のスペックは下記の通りです。
カラー:ホワイト/ブルー/ブラック
サイズ:46.5 × 47.3 × 11 mm
衛星測位システム:GPS、GLONASS、GALILEO、BDS、QZSS
ディスプレイ:1.43 インチ AMOLED ディスプレイ
防水等級:5 ATM
解像度:466 × 466
機能の一覧は下記を参考にしてください。
開封から初期設定
外箱と内容物
パッケージは縦長タイプで、とてもしっかりした箱に入っています。
箱に表示されている商品画像は原寸大からは少し小さいようです。
箱を開けてみると時計本体が存在感をもって構えています。
箱の中には、ウォッチ本体、専用充電ケーブル、説明書・保証書が入っています。
裏蓋とベルト
裏面は樹脂製で6つのセンサーがついています。
専用の充電ケーブルはマグネット式で、誤って外れることはなさそうです。
過去のシリーズとの互換性もあるようです。
ベルトは商品名のとおり、アクティブな使用にピッタリのシリコンバンドです。
ブラックももちろんいいですが、ネイビーやホワイトもスポーティーでよさそうですね。
バンド周りに安っぽさはありません。
固さもちょうどいいバンド(ホワイトの素材はシリコン、ブラックとブルーの素材は熱可塑性ポリウレタン(TPU)となります)
バンドはワンタッチで取り外し可能。
22ミリのワンタッチバンドがあれば簡単に付け替えられます。
機能はとても豊富ですので、休日はシリコンバンド、平日は革ベルト、みたいな併用もアリだと思います。
インストール
早速インストールを始めます。
ボタンを押すとまずは言語設定。
ウォッチ本体で日本語を選択します。
また、スマートフォンには連携アプリの「Mi Fitness」をインストールします。
以前は「Mi Fit」というアプリケーションでしたが、バージョンアップしたようです。過去のMi Fitのデータを引き継ぐこともできます。
「Mi Fitness」のアプリの「デバイス」タブから右上のプラスマークをタップしてデバイスを追加します。
Xiaomi Watch S1 Activeを選びます。
ウォッチ本体とペアリングが終われば早速使えます。
ウォッチ本体のソフトウェアのアップデートを確認(アップデートには結構時間がかかります)して早速使用開始です。
ウォッチフェイス
1.43インチの美しいAMOLEDディスプレイを存分に味わえるウォッチフェイスが用意され、ダウンロード可能なものを加えると200種類もの選択肢があります。
「Mi Fitness」のアプリの「デバイス」タブから「オンライン」をタップします。
「ローカル」には既にインストール済みのものが表示され、「オンライン」にはダウンロード可能なものがたくさん並んでいます。
シンプルな三針のモデル、デジタルでたくさんの情報が並んだもの、アニメーションが美いもの、シンプルで可愛らしいものなど、必ずお気に入りのものが見つかるでしょう。
実際の画像は下記のようなものです。
画像では分かりにくいですが、アニメーションがきれいなウォッチフェイス
通常の「常時表示」がこちら。常時表示の画面も高輝度でみやすいディスプレイです。
シンプルな文字盤
情報量の多い文字盤
クラシカルな文字盤ならばスーツスタイルにも合います。
クラシカルな文字盤の「常時表示」がこちら。この文字盤で十分カッコいいですね。
画像ではすこし「モアレ」のように見えますが、肉眼ではとても綺麗に感じられるディスプレイです。
ウィジェット
よく使う項目をウィジェット登録できます。
「Mi Fitness」のアプリの「デバイス」タブから「ウィジェット」を選択て登録します。
実際の使用感
ランニングでの使用
まずは、ランニングで使用してみました。
コースは皇居一周です。
右下の物理ボタンを押し、屋外ランニングをタップすると「開けた場所で運動してください」という表示が出て、GPSをウォッチ本体が探す画面になります。
グレーの表示がグリーンの「GO」の表示に変わるとGPSをキャッチしたサインですので、そこから走り始めるといいでしょう。
開けた場所なら10秒程度でキャッチしますが、ビルとビルの間だとまったくキャッチしてもらえないこともあります。
実際に一周走ってみた記録がこちらです。
心拍数や距離は納得できる数値でした。高低差については、これほどのアップダウンはないと思われます。
GPSはさすがの精度で、きっちりと取れています。
下記がアップルウォッチでの計測との比較ですが、アップルウォッチが少しヨレて走っているように見える一方、S1 Activeの方は真っ直ぐ計測できているように見えます。
ランニングで使用した感想としては、まずは「軽い」ということでしょう。
つけていて気にならない軽さでした。また、ランニング中の視認性も抜群でした。
表示させるために腕を少し回転させる必要がありますが、物理ボタンもありますし、走りながらの操作性はとても快適でした。
バッテリーの持ち
2週間ほど使用してみての感想ですが、通常使用モードで「12日間」と言われるほどにはバッテリーは持たない印象です。
私自身がGPSを多用するような使い方をしており、なおかつSPO2の常時計測、心拍の常時計測、ストレスの常時計測をしていました。
ディスプレイの常時表示もしており、睡眠中も装着しているため、機能をフルに使っていましたので仕方ないかと思いますが、丸3日間使用したらほとんどバッテリーはなくなっていました。
もっとも、Apple Watchはこのような使い方をしていたら24時間でバッテリーがなくなってしまうので、単純に計算すると3倍くらいは長持ちすると思いますし、2日に1回充電すればいい話なので、バッテリーの持ちについては満足です。
ただし、1週間充電なし、というわけにはいかないと思いますのでご注意ください。
その他機能と全般的な感想
その他、さまざまな機能がついています。
例えば緊急連絡先を登録しておいて、その連絡先には右下の物理ボタンを3回押すと、Bluethoothでスマートフォンにつながって電話をかけることができます。
マイクとスピーカーが搭載されているのでできる機能ですね。
もっとも、例えばどこかで転倒して生命の危機に瀕するような状況だったとしたらウォッチのボタンを冷静に3回押すようなことはしないような気がしますし、もうちょっと落ち着いたシチュエーションならば普通にスマートフォンから通話するかと思います。
お守り代わりの機能かな、という印象でした。
期待されている電子マネー機能ですが、スマートウォッチのデバイス側での準備は整っているものの、日本でのサービスはまだ先になるようです。
「Xiaomi Pay」という項目があって、使える期待が高まりましたが「お住まいの地域ではMaster Cardはご利用いただけません」と表示されました。
少し残念だったのがVO2MAXとPAIの計測ができないことでしょうか。
VO2MAXは「運動時の最大心拍数」と「安静時の心拍数」 = 15 x 最大心拍数 / 安静時心拍数がわかれば計算で求められる数値のはずなので、計測自体はできるような気がしますが。
スポーツモデルというべきこのスマートウォッチでVO2MAXが計測できないのは少し寂しいところ。同様にPAIの計測ができないのも残念です。
「Mi Fitness」のアプリで表示される項目で、S1 Activeの端末で計測可能なものは現状では上記のみのようです。
S1 ActiveはXiaomiの上位モデルという位置付けですから、アップデートで使用できるようになることを期待したいところです。
まとめ
2週間ほど使用しての感想ですが、全般的にはとても満足です。
全く不満がないわけではないですが、価格が2万円なら十分に安いと言えるでしょう。
ただし、今までのMi WatchやRedi Watch、 Mi Band 6があまりにもコストパフォーマンスが良かったので、それと比べると割高感はあります。それでも他のメーカーに比べてハイコストパフォーマンスな商品だと言えるでしょう。
デザインがスポーティでかっこよく、ビジネスでもOK、アウトドアならさらに機能をフルに使えるスマートウォッチXiaomi Watch S1 Active。
アクティブな方におすすめできるスマートウォッチです。
●ライター 杉本陽介
スポーツ好きアラフィフ男子。常にスマートウォッチを両腕に着け、1日12,000歩を目標にしている。