8月に販売開始されたばかりのFitbit Chargeシリーズの最新モデル「Fitbit Charge5」に2つの新たな健康関連機能が追加されました。
1つは心電図(ECG)を作成して記録する「Fitbit ECGアプリ」。
もう1つは運動に適した状態かを判定できる「今日のエナジースコア」です。
なお、Fitbit公式ウェブサイト(*1)によると、現時点(2021年11月10日)では「Fitbit ECGアプリ」が使用可能な地域に日本はまだ含まれていません。
日本語のユーザーマニュアルは既に用意されているようですので、早期の対応を期待したいところです。
*1. https://www.fitbit.com/global/us/technology/ecg
【製品のレビュー記事はこちら!】Fitbit Charge5使用レビュー。バンド型モデルではNO.1の使い心地と多機能さ!
Fitbit ECGアプリ
#Fitbit Charge 5 introduces an ECG app, Daily Readiness Score, and Blood Glucose Tracking in India.https://t.co/6L8w5BwCEb
— Express Technology (@ExpressTechie) November 10, 2021
ECGアプリで心拍のリズムを読み取るため、ユーザーはアプリを開き、Charge 5の両側にあるパネルに指を置き、30秒間待ちます。
アプリは心電図(ECG)データを作成するだけではなく、不整脈の一種である心房細動(AFib)の兆候がないかを分析します。
同様の機能はApple Watch にもありますが、心拍リズムが不規則でも、それが必ずしも心房細動に繋がるとは限らないことが、ある研究(*2)で分かっています。
*2. Arrhythmias Other Than Atrial Fibrillation in Those With an Irregular Pulse Detected With a Smartwatch
https://www.ahajournals.org/doi/pdf/10.1161/CIRCEP.121.010063
心房細動かどうかの診断を下せるのはあくまでも医師だけですが、ECGアプリは心拍リズムが不規則になっているかどうかのデータを提供してくれます。
今日のエナジースコア
Fitbitによって把握された様々なデータ(運動、心拍数、睡眠)を統合して評価し、ユーザーがその日どれだけの強度でワークアウトをするべきかを推奨するのが「今日のエナジースコア」です。
ちなみにこの機能は英語では「Daily Readiness Score」と呼ばれています。
直訳すると「日々の準備ができていることを示すスコア」となるでしょうか。Readinessという単語が日本語に訳しにくいため、Fitbitの公式ウェブサイトでは「エナジー」という言葉を選択したようです。
いずれにしても、このスコアが高いほど、ユーザーはより「きつい」ワークアウトをする準備ができていることを意味します。
逆にこのスコアが低い時は、思い切ってトレーニングを休むか、あるいは回復を助ける程度の軽いものにするべきだと判断できます。
なお、「今日のエナジースコア」を利用するには Fitbit Premium のメンバーシップが必要ですが、今Fitbit Charge 5 を購入すると、6か月分の会費が無料で提供されるとのことです(通常は月640円、年単位では6400円)。
Premium 会員なら、Charge 5以外でも、Sense、Versa 3、Versa 2、Luxe、Inspire 2のFitbit製品で「今日のエナジースコア」が利用できます。
●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani
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