マスク生活が続くなか、iPhoneユーザーが不便を強いられてきたのが、Face IDを使ったロック解除。
マスクをしたままではロック解除ができないため、マスクを少しずらしたり、パスコードを入力したりする必要があり、ともかく不便でした。
それをようやく解消してくれたのが、4月27日のOSアップデートで利用可能になったApple Watchを使ってiPhoneをロック解除できる機能です。
Apple Watchでのロック解除を有効にするには?
この機能を使うには、iPhoneをiOS14.5以上、Apple WatchをWatchOS7.4以降にアップデートしておく必要があります。
iPhoneの「設定」の「Face IDとパスコード」で、「Apple Watchでロック解除」をオンにすれば利用可能になります。
Apple Watchを装着し、マスクをした状態でロック画面に顔を向けると、Apple Watchが振動して、ロックが解除されます。
色々な条件で試してみた!
この機能、「マスクをした顔」をどの程度まで認識してくれるのでしょうか? いろいろなパターンを試してみました。
●鼻と口を手で塞ぐ→〇
マスクではなく手を使って鼻と口の部分を覆った状態でも、Apple Watchを使った解除を行えました。
●マスク+目深にニット帽→〇
マスクに加えて、目の上ぎりぎりくらいまでニット帽をかぶった場合も解除が可能でした。
●マスク+両目を閉じる→〇
マスクをして両目を閉じた状態でもクリア。通常の顔認証とは基準がかなり異なることがわかります。
●マスク+ニット帽で完全に目を覆う→×
ただし、ニット帽を両目が完全に隠れるまで被った状態では解除できず。
●マスク+ニット帽から片眼だけ出す→×
試しにニット帽から片目だけをのぞかせた状態でも試してみましたが、こちらもNG。
●マスクをした自分の顔写真→×
リアルな顔ではなく顔写真はNG。ロックが解除されることはありませんでした。
●iPhoneを壁に向ける→×
iPhoneのカメラに「顔」がまったく映っていない状態も解除はできませんでした。
他人の顔でもロックが解除できてしまう!
ちなみにこの機能、他人の顔でもマスクをしていれば解除できてしまいます。つまり、Apple Watchをつけて寝ているときに家族が勝手にロックを解除する……といったことも起こりえるということ。
先述のとおり、解除時にはApple Watchが振動するしくみになっていますが、睡眠中であれば気づかない可能性が高そうです。
心配な場合は、睡眠中はApple Watchでのロック解除機能をオフにするといった対策も必要になるかもしれません。
そういった対策さえ実施すれば、外出先でのiPhone操作は格段に楽になる便利な機能です。
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●執筆者:酒井麻里子
ITライター。スマホ、PC、ガジェットなどのレビューや企業取材、アプリ・サービスの解説記事を執筆。Twitterでは、デジタル関連の気になる話題や、ちょっと役立つ小ネタを発信。
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