猛暑の影響でますます重要度が増す夏の水分補給。いま、そんな熱中対策にスマートウォッチが大活躍していると話題を呼んでいます。
そこで当記事では、なぜスマートウォッチが熱中対策に役立つのかその理由をレポート。いよいよ訪れた酷暑のシーズン、自分や大切な人を熱中症状から守るためしっかり対策しておきたいもの。スマートウォッチの熱中対策の実力はいかに!
スマートウォッチが熱中対策でますます注目されている理由とは?
熱中症状ってなぜ起きるの?まずはそのメカニズムを知ろう
そもそも熱中症状はなぜ起きるのでしょうか。
通常ヒトのカラダは、汗をかいたり皮膚温度を上昇させることによって体温を下げています。しかし、気温や湿度が高い環境の中に居続けたり、激しい運動をしたりすると、これらの体温調整機能のバランスがくずれ、カラダの表面から熱を逃がすことができなくなります。このように体温の調節がうまくできなくなると、カラダの中に熱がたまって体温が上昇し、めまいやけいれんなど、熱中症状を引き起こします。
このように熱中状態のメカニズムを見てみると高温多湿の日本の夏は、とくに熱中対策が必要なことが分かるでしょう。
スマートウォッチが熱中対策に役立つってどういうこと?
熱中対策のもっとも有効な対策のひとつに、こまめな水分補給が挙げられます。汗をかいて体内の水分が失われているのに、水分を補給しないと、脱水症状になりカラダに熱がこもってしまうからです。
でもこの水分補給、なかなか意識してもこまめに行うことが難しいもの。特に何かに夢中になっていたりすると、うっかり水分を摂るのを忘れてしまいがちです。また、感覚と実際のカラダの状態が異なることもよくあります。コロナ禍でマスクをしていると、口の周りに湿気があるので喉が乾いた感覚がなくなりがち。カラダは水分不足なのに水分補給をしないという例も多いようです。
そこで、注目されているのがスマートウォッチによる熱中対策。スマートウォッチには水分補給をモニタリングする機能がついているモデルが発売されています。水分補給の状態をデータとして認識できるため、感覚に頼ることなく効果的に水分補給ができ、熱中対策の切り札とも言われているのです。
たとえば、スタートアップ企業の『HEALBE』が開発したスマートウォッチ「GoBe3」は必要な水分バランスを計測し、必要なときに水分補給を促す機能があります。他のスマートウォッチが水分補給量を手入力する必要があるのに対し、「GoBe3」は特許取得済みの生体インピーダンスセンサーで細胞内の水分レベルを計算し、正確な水分バランスの計測が可能。そしてそのデータから適切な水分補給のアラートを行ってくれるので、熱中対策デバイスとしてもぐんぐん注目度を高めているんです。
GoBe3の水分バランス機能は、ユーザーの水分レベルを測定し、水分補給が必要かどうかの判断の助けになる。
GoBe3には水分補給のアラート機能もある。
熱中症状になりにくいカラダ作りをスマートウォッチがサポート!
熱中対策として、スマートウォッチが注目されている理由は、水分補給面だけではありません。ここでは、猛暑に負けないカラダ作りに役立つスマートウォッチの機能を紹介します。
熱中症になりやすい人ってどんな人?
熱中症状は誰にでも起こりえますが、なりやすい人となりにくい人が存在します。代表的な例として、体温調整機能がまだ未熟な乳幼児や、カラダの水分量が少ないお年寄りがあげられます。
しかし、乳幼児や老人以外でも油断は禁物。皮下脂肪が多く熱が体外に逃げにくい肥満の人、体調の悪い人や普段から運動をしていない人、寝不足の人も熱中症状を起こしやすいのです。簡単言えば、健康管理をしっかりしていない人は、健康な人にくらべ、熱中症状を起こすリスクが高いのです。つまり、日々の健康管理が熱中対策になるというわけなんです。
スマートウォッチは熱中症に強いカラダを作るための最強ツールだ!
そこで、登場するのがスマートウォッチ。スマートウォッチと言えば、スマホの通知を始めとする情報閲覧デバイスと誕生時は捉えられがちでしたが、最近では健康管理ツールという側面が強くなってきました。
たとえばスマートウォッチなら、病気と密接に関係のある脈拍数や、歩数や移動距離測定などを24時間モニタリングできたり、睡眠を分析してくれたりするので、健康管理や肥満の予防に最適なんです。先程登場した「GoBe3」で言えば、歩数、心拍、睡眠記録に加え、世界唯一となるカロリー摂取量の計測や、ストレス計測も可能で、日々の健康管理をサポートしてくれます。
水分補給などの熱中対策はもちろん、そもそも猛暑に負けない健康なカラダ作りも立派な熱中対策。どちらの対策にもスマートウォッチが非常に役立つのです。
GoBe3の脈拍計測画面。体調を崩す前には心拍が上昇するという研究結果もあり、健康モニタリングには欠かせない指標だ。