高級ブランドがこぞって採用するフォージドカーボンて何?
『オーデマ・ピゲ』に『リシャール・ミル』と、プライス的にいわゆる“雲上”に位置するブランドたち。加えて、ミドルプライスでも『ベル&ロス』に『タグ・ホイヤー』、新鋭ならば『ゴリラウォッチ』……、そのいずれも腕時計界において革新的な試みを行ってきた実力者たちです。これらのブランドに共通しているのが、“フォージドカーボン”を採用していること。
「フォージドカーボン? 要するに、カーボンでしょ?」と思う方もいるかも知れませんが、それは早計。同素材はフランスはリヨンにある航空機メーカーが特許を取得している素材で、現在実用可能なカーボンの中で最も強靭で軽量といわれています。その製造工程はダイヤモンドの製造と似ており、“フォージド=鍛造”の言葉が示すように高い技術力を持って錬成された素材です。腕時計の素材でいうと昨今チタンも注目を浴びていますが、軽さ、強度においてはフォージドカーボンがはるかに上。独特の製造工程により生まれる波紋のような模様は1つとして同じモノはなく、同素材を使用した腕時計はステータスの証として認識されています。
ベゼルに浮き上がる波紋は、フォージドカーボンならではの特徴。
フォージドカーボンケースでApple Watchを格上げ
前置きが長くなりましたが、そんな“最強”素材を「Apple Watch」に載せてしまおうというのがスウェーデン発の「Apple Watch」ケースブランド『ゴールデンコンセプト』の目論見。ベゼルに同素材をビス留めし、ケースからストラップまで流れるようなシルエットを構築することでラグジュアリースポーツの流れをも汲むことに成功しています。耐衝撃性もさることながら、高い工作精度で仕上げられた新作「SPC44」のケースは同ブランド内でもトップクラスの高級感を獲得。目の肥えた時計識者から見ても納得のクラス感は、ただのデジモノにとどまらない、ひいては名の知れた雲上ブランドにも引けを取らない“格”を腕元に宿してくれることでしょう。
気になる価格は15万円超え……!? と驚くのは野暮。上記の名だたるブランドの製品はそれ以上のプライスを設定しているのですから、むしろお得といえるかもしれませんよ?
金属部のエッジ、仕上げ共に最高クラス。リューズの刻み1つ取っても妥協は感じられません。
腕元における存在感は格別。まさかひと目見てスマートウォッチだとは思わないでしょう。
商品概要
・モデル名:SPC44
・販売価格:ブラック、ローズゴールド 16万5000円(税込)、シルバー 15万4000円(税込)
・互換性:44mm APPLE WATCH Series 4、5、6 およびSE。
・ベゼル:フォージドカーボン
・ケース:316Lステンレススチール
・サイズ:42×46 mm
・防水:APPLE WATCHの防水性に準ずる
・ケース厚:12mm
・ブレスレット:316Lステンレススチールピンバックル付き ラバーストラップ
・重量:おおよそ83グラム(アップルウォッチを含めておおよそ108グラム)
・付属品:取扱説明書、時計ケース、ブレスレット、ネジ