本連載は弊誌編集長から突如スマートウォッチのレビューを依頼された、まったくデジモノに興味のないアナログ人間によるはじめてのスマートウォッチ体験記の最終回。前回は、腕時計型スマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」とバンド型「HUAWEI Band 4e」のデュアル接続を体験。第3回は、「HUAWEI Band 4e」のフォームチェンジに挑戦します。
第1回「スマートウォッチとの出会いは突然に編」はこちら
「HUAWEI Band 4e」に1日頼りっきり。フォームチェンジしてマルッと楽しむ
翌日は日曜日……。ということで、本日も息子を後ろに乗せてお出かけです。前日は「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」とのデュアル接続により快適なサイクリングを楽しみましたが、本日は「HUAWEI Band 4e」1つで出かけてみます。「HUAWEI Band 4e」は1度フル充電をしてしまえば通常使用で約2週間充電なしで使えてしまうロングパワーリーザーブもウリ。一晩中腕に巻いていたこともあり土曜の朝から充電しておりませんが、まったく問題ありません。自宅から出発するにあたり、まずは“フット”モードにしてシューズに取り付けます。個人的にですが、前日のような色の効いたスニーカーよりも、この日履いているようなアウトドアシューズとの相性が良い気がします。見た目にも足元に溶け込んでくれて目立ちません。
本日はいつも電車にて出かけている吉祥寺まで、ということもありだいぶ漕いでいます。不思議なことに、移動距離や消費カロリーが数値化されると、その上を目指そうという気になってくるのです。そういう意味ではエクササイズに夢中になっている人がみんなスマートウォッチを使っているのも納得です。
さて、着々と経過する時間、着々と積み上がっていく消費カロリーを赤信号の度にスマホでチェックしながら走って行きます。スマートウォッチがあったときにはある程度の情報も(もちろん時刻も)横目で確認できていましたが、すべてがスマホ便りとなると少々面倒かも……。やはり、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」も連れてくるべきだったかと少し後悔。
こぎ続けて20分。ようやく京王井の頭線・井の頭公園駅周辺にさしかかりました。この辺りになってくると、休日ということもあり人も増えてきます。川沿いの道は足場も悪いのでデータの確認も一苦労です。デュアル接続の恩恵、便利さを実感しながら、もうひと漕ぎとばかりにダッシュ! はやる気持ちと背後からの声援に、ケイデンスもやや上がり気味です。
ということで、ようやく目的地周辺に到着。吉祥寺駅も、すぐそこです。流石にボート乗り場近くなってくると人も多くなってきたので、ここらでサイクリングモードをストップ。ママチャリを降りて、押して歩きます。乗り慣れた人からすると「このくらいで!」と叱咤されるかも知れませんが、小太りパパにはなかなかの苦行でした。この時期でも、背中に汗をかいています。
しかし、サイクリングデータの詳細を見ていると、そんな疲れも心地良い爽快感へと変わっていきます。前日短距離を走った際には活用できなかった1kmごとの速度、ケイデンスのチャート、各データの詳細……、と自分の頑張りが可視化できるのは楽しいものです(これだけ走って食パン1枚のカロリーしか消費してないのか……、と絶望したのは内緒です)。
目的地に到着したのでこれで今日のルポは終わり! ……ではなく、ここからが真骨頂。スニーカーから外し、持ってきたバンドに付け替えて腕に巻きます。これで、街散策のときは腕時計として活躍してくれるというわけです。当然ながら、軽い軽い!ケイデンスこそ取れないものの、スマウォ同様に優秀な活動量計としてデータを取得してくれるのは心強い限り。実はこれがやりたくて「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」はあえて持ってこなかったのです。リバーリブルのアイテムは必ず両方使う主義でして。
上写真のように息子と手を繋いでいるときも、ごつごつとぶつかることはないのでちょっと安心。この後、パパがちょこちょこ撮影を行っていたことが不満だったらしく、ゴネにゴネた息子に「リーベル」のフルーツサンドを買わされたりもしましたが総じて良い吉祥寺散策が出来ました。余談ですが、吉祥寺の東急百貨店屋上、「太陽の広場」がリニューアルしていました。人工芝が敷き詰められており、お子さんが裸足で走り回ったり、疲れ切ったパパが寝転んでいたりなどなど、なかなかリラックスできる良スポットなのでぜひお立ち寄りを。“フット“モードに切り替えて仲良くサイクリング……、しながら帰途につきましたが、そこは行きと描写が変らないため割愛します。
何はともあれ、これにて「HUAWEI Band 4e」のみでの外出パターンの検証もおしまい。1日走り回った結果ですが、“自分のような初心者はこのバンドだけでも十分かも知れない”というのが正直な感想です。初日にデュアル接続を試していたために、サイクリング中のデータ確認を億劫に感じてしまいましたが、ケイデンスまで気にしてアクティビティを行うことは(一般的なパパであれば)あまりないはず。
経路、距離、消費カロリー、時速さえ取れればOK、という考え方であれば、いちいちモードを切り替えずともシームレスに使えてしまいます。加えて、2週間充電不要というのが、いきなり充電するデジモノが増えることに抵抗があるアナログ派にはうれしい限り。そして何より、左手に大好きな機械式、右手にバンド……と着けていても、一見ゴツく見えないのは大きなメリットでしょう。
と、とりあえず自宅に帰り着き次第、粛々とスマウォ・バンドをクリーニング&梱包。編集長に送り返しました。特に感想などは同封しませんでしたが、このレポートで十分でしょう。
まず試してみるなら、バンドから。慣れてきたら、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」も検討すべし
タイトルにもある問いかけ、“機械式時計至上主義のパパの休日が、ファーウェイの“スマウォ”&“バンドでどう変わったか?”。その答えは、“とりあえず自腹でバンドを買い、日々の活動量を計測するようになった”でした。
前段の感想でも記載したとおり、とにかく「HUAWEI Band 4e」の使い勝手が良い。しかも2000円台で買えるプライスも魅力。(機械式時計と別れられない、という優柔不断さもありますが)いつもの腕時計と併用できるというのはライフスタイルにも合っていますし、取得できる情報も、まずはこれだけで十分、と思えるほど豊富です。睡眠時のデータを取る際にも、この軽さが威力を発揮します。
しかし、だからといって「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」に代表されるスマートウォッチ群が不要かと言えば、使いこなせる人はこっちの方がいいのだと思います。スマートウォッチで通話できたり、mp3データを約500曲保存してブルートゥースイヤホンで聴けるっていう機能は個人的にも使いたいと思いましたね。今回は、アナログインドア派パパである私には行きすぎた代物であったというだけ。もちろん私としても高級素材をふんだんに使用した「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」のコスパぶりにはかなり惹かれるものがありましたし、何よりルックスのラグジュアリー感はなかなか惹かれるものがありました。ややマイナーですが『ポルシェデザイン』あたりが好きな人は、ハマるのではないでしょうか?
と、フォローのように「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」をプッシュしてしまいましたが、しばらくは「HUAWEI Band 4e」のヘヴィロテは免れません。しかし、これだけでもデジタル音痴の私には大きな進歩。自宅に届いた際には、やっぱり着け慣れた機械式時計が一番ですね! と一歩も譲らないつもりでいましたから。
ということで、2日感みっちり使ってみてのルポは以上です。いかがでしょうか、編集長?
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