健康のためにエクササイズを習慣とする人が増えてきました。ほとんどのスマートウォッチは、さまざまなエクササイズに対応しており、運動ログをスマートフォンに残すことが可能です。ただ一部のモデルでは、その先を行く先進的な取り組みを行っているブランドがあります。ここではエクササイズにさらなるクオリティを求める人に向けた機能をご紹介します。
スマートウォッチがコーチになる Apple、Garmin、Fitbitの先進的な取り組み
今、トレンドとなりつつあるのが、映像と音声によるバーチャルコーチ。とくに『Fitbit』は文字盤に動くバーチャルコーチを登場させた先達と言える存在。スマートウォッチが映像と振動でやさしくリードしてくれます。
最近人気が高まっている『Garmin』はさまざまなワークアウト動画を用意。アプリから視聴することができ、もちろんエクササイズ時の心拍を始めとするデータをモニタリング、自動で記録してくれます。
そして、2020年9月に発表されたのが、「Apple Fitness +」。ヨガや自転車など、10種類のワークアウトを揃えるサブスクリプションで、Apple TVなどのAppleデバイスで動画を再生すると、自動的にApple Watchのワークアウトが起動します。また、「Apple Fitness +」では、「Time to Walk」と呼ばれる、ウォーキング時に聴くためのコンテンツも配信中です。まずはアメリカやカナダ、イギリスなど、英語圏を中心にスタートしており日本での展開も非常に楽しみです。
Apple Fitness +
英語圏でサービスを開始した「Apple Fitness+」。Apple Watchのデータを取り込んで、iPhone、iPad、Apple TVの画面でユーザーが現在のデータを確認できるようになります。
こちらは「Time to Walk」画面で、ミュージシャンのショーン・メンデスがパーソナリティを務めるウォーキング用のコンテンツ。
Fitbit コーチ
人気の「Fitbitコーチ」は、時計の文字盤の中でインストラクターが躍動。それに合わせユーザーがエクササイズを行えるというもので、まさにパーソナルコーチを雇った感覚に。
GARMIN ワークアウト
『Garmin』はさまざまな種類のエクササイズ動画を用意。アプリで難易度ごとに視聴することが可能です。
運動のペースはすべてスマートウォッチにおまかせ
ユーザーの傾向を分析し、スマートウォッチがエクササイズのプランを考える時代が到来しています。例えば、「SUUNTO3」の「アダプティブトレーニングガイド」。この機能は、ユーザーのフィットネスレベルと過去の履歴から一週間のトレーニングプランを自動で作成してくれます。やりすぎた場合や逆にトレーニングを消化できなかった場合にも、臨機応変にプランを再調整してくれます。「Garmin」のPACE PROは初心者向けではありませんが、マラソンなどのレースで、目標のタイムに対しペース配分を事前に決めておき、レース本番ではペースメーカーとなってくれるランナーにとって心強い機能です。
「SUUNTO3」の「アダプティブトレーニングガイド」画面がこちら。前日きついトレーニングをこなすと、このように次の日は優しめのメニューにプランが変更。まるで、本物の人間に指導されているかのような感覚です。
「Garmin」のPACE PRO。目標タイムとコースを設定すると、高低差を含めてペース配分を自動で計算してくれます。前半に速いペースで走るのか、それとも後半に速いペースで走るかは、スライダーで直感的に調整可能です。レースでは計画したペースと現在のペースを比較し、その差をランナーに知らせます。
健康分野で進むスマートウォッチのイノベーション。モチベーションを保ちながら効率的にエクササイズをしたい人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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