まだまだ猛威を振るう新型コロナウイルス。医療機関での病床ひっ迫も問題視されています。そんななか、新型コロナウイルス感染症患者の遠隔モニタリングに役立つ注目のサポートツールが発表されました。
そのサポートツールが、AP TECHが開発した『Hachi for COVID-19(仮称)』。この『Hachi for COVID-19(仮称)』では、医療機関や宿泊者療養施設で治療中・療養中の患者のバイタルデータをApple Watch等で測定。非接触の最新バイタル把握+ビデオ通話で患者の状態が24時間365日にわたって把握可能で、陽性患者の重症化を見逃さないために活用することが可能です。
「Hachi for COVID-19」の特徴
・24時間365日の最新バイタルデータを一覧可能
・過去のバイタル推移を閲覧可能
・しきい値設定により、バイタル異常値を自動アラート
・1タップでビデオ通話
・家族向けiPhoneアプリと連携し、ご家族による見守りも並行可能
非接触で低リスク、患者の遠隔バイタルモニタを可能に
iPadのアプリ画面。登録患者の最新情報が一覧できる。(データ送信頻度は10分5分1分から任意設定)
『Hachi for COVID-19(仮称)』は、Apple Watch等で取得した患者の最新バイタルを一覧することができる、iPad用のアプリケーション。なおApple Watchの最新機種Series6は、リアルタイムでの心拍数、歩数、位置情報の自動取得に加え、簡単な操作で「血中酸素ウェルネス(Apple Watchが取得する、血中に取り込まれた酸素レベルを示す指標。血中酸素濃度。)」が取得可能です。
使い方の手順としては、新型コロナ陽性患者がアプリ設定済みのApple Watchを装着。そして患者自身が定期的な各種バイタル計測を行うことにより、医療従事者が、非接触のままで最新バイタルの把握とビデオ通話によるコミュニケーションが可能となります(現状Apple Watchで取得されない体温や血圧についても、Bluetooth対応の機器を併用することによりアプリ上での閲覧が可能です)。
バイタル推移の閲覧+自動アラートで、重症化サインを見逃さない
各バイタルの閾値を設定可能。取得したバイタルは履歴が残り、推移も閲覧できる
バイタルがしきい値を超えた場合、アラートマークが画面上に表示される。
併せて、メールや着信での通知も可能
iPad画面では、登録患者の最新状況が一覧できるほか、各バイタルの推移閲覧や個別のしきい値設定による自動アラート機能(例:体温37.8°C以上、心拍数110以上など)を備えています。これらの機能により、患者の容態変化を24時間365日正確に把握できます。医療現場へ「Hachi for COVID-19」を導入することにより、高精度の患者モニタを最少の接触頻度が実現でき、感染リスク及び管理コストを大幅に削減することが可能となります。
家族とのつながりで、患者の不安や孤独も解消
非接触で、医師と家族が24時間患者を見守ることが可能。右画像は家族用のiPhone画面
患者のApple Watchから取得されるデータは、iPhoneアプリ「家族のつながりアプリ・Hachi」とも接続可能です。隔離された家族の様子を遠方から把握したり、ビデオ通話でコミュニケーションを取ったりすることで、患者及び家族の安心とつながりを確保することが可能となります。
最新デバイスを活用し、ウィズコロナ時代の医療現場に貢献
AP TECHは、こちらのサービスを通じ、危機に晒されている医療現場の感染リスクの最少化及び感染症対策コストの低減を図るとともに、不安を抱える患者の及び家族に寄り添うことで、ウィズコロナ時代の医療体制の確立に寄与していくとのことです。
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