株式会社アジャイルウェアは、在宅勤務で運動する機会が減った現状をふまえ、社員の運動不足解消と健康促進の後押しを目的に、運動量を計測できるXiaomi Mi Band 5を全社員に配布。目標達成に応じた手当を支給することを決定しました。スマートウォッチの配布により、企業が社員の健康増進をサポートする仕組みは注目を浴びそうです!
なお同社は新型コロナ感染拡大防止策として、自由出社制や仮想オフィスの導入、社員の在宅勤務環境を整えるため、リモートワーク環境改善手当(2万円)を含む9つの補助新設など、様々な取り組みも実施しています。
「運動不足解消、一緒にがんばろう手当」
この手当は、運動不足解消を目的に、Mi band を活用したものになります。
①スマートバンド(Mi band 5)を 社員全員に支給
②月毎に定められた目標消費kcal(※1)の達成に応じて手当を支給する。
【目標消費 kcal】
▶目標をクリアできなかった (50kcal(※2) /日未満)
→その月の「おやつは1日200円まで!手当」支給なし
▶目標をクリアできた(50kcal/日以上、100kcal/日未満)
→「おやつは1日200円まで!手当」支給
▶目標の2倍をクリアできた(100kcal/日以上)
→「おやつは1日200円まで!手当」+運動手当200円/日 支給
※1. 同社で有志によるトライアル期間を設け、下記実績に基づき目標消費kcalを算出。
・終日在宅で全く運動しなかった日の消費kcal:25~50kcal
・通勤や軽い散歩を行った日:80〜150kcal
・意識して運動した日:150〜500kcal
※2. 在宅で仕事をしただけでは届きませんが、少しでも運動をすれば達成できる低めのハードルとして50kcalを設定。運用状況を見て、将来的にこの基準を見直すことも検討しているとのこと。
在宅勤務による社員の慢性的運動不足解消を後押し
同社では、新型コロナ感染拡大防止策として、2020年2月25日より全社員フルリモートワークを実施し、2020年9月よりオフィス利用を「原則禁止」から、対策を徹底した上で「自由出社制」にしました。しかし、大半の社員は現在も在宅でのフルリモートワークを行っています。
長引く在宅勤務により慢性的な運動不足が生じ、10月に行った社内の匿名アンケートでも、社員の半数以上が運動不足を感じていると回答。そこで、社員の運動量の見える化(スマートバンド支給)と、モチベーションを高め・保つ機会(目標設定と手当の支給)を設けることにしました。これによって社員の運動不足解消の実現を目指します。
トライアル期間から手応えを感じた運動不足解消の施策
今回の手当実施にあたり、同社CEOの川端光義氏はこのようにコメントしています。
「春に支給した2万円の「リモートワーク環境改善手当」は運動不足解消を目的としたものの購入も対象としていましたが、椅子やデスクの購入など、作業環境改善が優先されて、運動グッズやマシンの購入に使われたのは全体の2割だけでした。慢性的な運動不足の声はフルリモートワーク開始当初からずっと耳にしていて、運動不足が積み重なって健康を害する、ということにならないように、今回の手当実施に踏み切りました。
決定前に社内の一部でトライアルを行ったのですが、「意識して階段を使うようになった!」「消費カロリーを稼ぐために散歩に行ってきた。」など、すぐに効果が現れました。私自身長いことご無沙汰だったバスケットボールやバドミントンを再開したり、タクシーを利用せず歩く機会が増えたので、すでに今回の施策について手応えを感じています。
それでも、本当に社員の運動不足解消にちゃんと効果があったかは今後は検証していく必要があると考えています。効果は来年ぐらいにお伝えできるかと思っていますので、結果が気なる方はぜひアジャイルウェアのブログをチェックしてみてください。」
■同社のブログはこちら
https://agileware.jp/blog/