WearOSを搭載のコスパに優れたスマートウォッチとして人気のブランド・TicWatch。
同ブランドを展開するMobvoiは中国のスタートアップ企業で、GoogleやVolkswagenなども出資している、世界的にも注目されている企業です。
そのMobvoi社が新たに市場に送り出すスマートウォッチがTicKasa Variant。定価8,639円と、TicWatchの過去モデル以上にリーズナブルな製品です。
本記事では、その試用レビューをお届けします!
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1万円を切る価格で必要な機能を網羅
なおTicKasa Vibrantは、WearOSを搭載していた従来のTicWatchシリーズとは異なり、スマートウォッチアプリの「VeryFit Pro」で動作。しかし機能としては必要十分なものがしっかり揃っている印象です。主な機能は以下のようなものです。
○1.3インチのタッチスクリーンディスプレイ
○シリコンストラップはレッドとグリーンの2色展開
○腕を傾けると自動的に画面ON
○GPS内蔵
○5ATM防水
○心拍モニター
○多機能アプリ(歩数計、睡眠モニター、心拍数モニター、週間健康レポート、アクティビティの記録)
○14種類のスポーツモード
○電話の通知
○メール通知
○SNS通知
○天気予報
○ミュージックコントロール(曲飛ばし、前の曲に戻る、一時停止/再開)
○カスタムウォッチフェイス
○ロングバッテリー(7日間連続稼働)
○リラックス呼吸トレーニング(1分or2分)
○アラーム/ストップウォッチ/カウントダウンタイマー
この機能一覧は、どのブランドの高性能スマートウォッチと比較しても引けを取らないもの。見た目の雰囲気もApple WatchやAmazfit Bipに似ており、オールラウンドモデルのスマートウォッチである雰囲気が伝わってきます。編集部では同製品をいち早く入手したので、さっそく試用してみました!
開封&準備
外箱は小ぶりながらもしっかりとした作りです。開封してみると中には
・スマートウォッチ本体
・充電ケーブル
・説明書(日本語ページあり)
・登録用カード
が入っています。スマートウォッチ本体にはすでに70%以上の充電残量があり、新しく充電をせずともすぐに設定を開始できました。まずはスマートフォンに「VeryFitPro」というアプリをダウンロードします。
その「VeryFitPro」を立ち上げて、近くにTicKasa Vibrantを置いておけばペアリングの設定を開始できます。生年月日や性別、身長・体重などを入力し、同期すればすぐに使用可能です!
外観と操作性もチェック!
外観はApple Watchと同じレクタングル(長方形)のタイプ。サイズ感はApple Watchの44mmよりは少し小さめで、40mmよりは少し大きめというところでしょうか。
タッチスクリーンのスワイプやタップで、スマートウォッチ本体でほとんどの設定ができます。
なお画面は通常時はオフになっていて(5秒くらい操作しないとすぐに画面OFFになります)、腕を傾けて文字盤を見ると自動で画面がONに。これはApple WatchのSeries 4までのモデルと一緒です。
ウォッチフェイスはデフォルトで3つ入っています。そのほか、自分の好きな写真を壁紙として使えたり、「クラウド文字盤」として好きな文字盤をダウンロードして使うことも可能。その日の気分でサッと文字盤が変えられます。
バンドはスポーティーなシリコンバンドで、カジュアルウォッチとしても使えるもの。交換もワンタッチで、市販の20mmのバンドと交換可能なので、ステンレスやレザーのバンドと組み合わせればスーツ等と合わせることもできそうです。
ここからが試用レポートです!
まず感心したのは、スマホアプリ「VeryFit Pro」で上記のようにさまざまな設定ができること。「座りすぎ注意」や女性の生理周期のリマインド機能などもありました。今回はGPSとエクササイズの連動や、睡眠計測、通知機能など他のスマートウォッチと比較できる機能についてレビューしてみます。
運動の記録精度は?
TicKasa VibrantのGPS機能をオンにして、反対の腕にはApple Watch Series 5を装着。「アウトドアランニング」と「アウトドアウォーキング」の比較をしてみました。比較対象は「距離」「時間」「平均ペース」「消費カロリー」「平均心拍数」の5項目です。自宅の近所の道で、なるべく信号待ちがない場所を通って検証したところ、以下のような結果が出ました。
●Apple Watch
・距離3.35km
・時間19:01
・平均ペース5’22”
・消費カロリー254kcal
・平均心拍数138bps
●TicKasa Vibrant
・距離3.17km
・時間’19”15
・平均ペース6’3”
・消費カロリー179kcal
・平均心拍数151bps
これを「似たような結果」というのか「ぜんぜん違う」というのかは判断が別れるところですが、個人的な感想としては「やっぱりApple Watchのほうが正確」という印象を持ちました。GPSでトレースされた地図を確認したところ、Apple Watchは曲がり角を直角に曲がっているのに対して、TicKasa VibrantのGPSではナナメにショートカットしている箇所が散見。その結果、距離が短くなったのかな……と感じます。距離の差はたった200mですが、この差によって平均ペース等もズレてしまうので、ランニングウォッチとしてガチで使うにはやや不安な印象です。
一方で消費カロリーについては、各スマートウォッチによって数値が違うので、TicKasa Vibrantの数値が特段おかしいとは思えません。また平均心拍数については誤差の範囲かなと思います。すこしTicKasa Vibrantに辛口の評価になりましたが、1万円を切る価格では、この程度の誤差はやむなしという印象も。本気で平均ペースや距離を計測したい人は、本格派のランニングウォッチを使えば問題ないでしょうし、「日常のランニングでもスマートウォッチを試してみたい」という人には、TicKasa Vibrantは必要十分な製品といえそうです。
睡眠記録の精度はいかに?
睡眠記録についてもApple Watchと比較しました。なおApple WatchではSleepWatchというアプリを使用して睡眠を記録しています。
TicKasa Vibrantでは、睡眠は「深い眠り」「浅い眠り」「覚醒」の3つに分けて記録されます。入眠時間、起床時間についてはApple Watchと微妙なズレが見られましたが、数値としてはほぼ正確と言っていいと思います。睡眠の質もズレがありましたが、体感としては「深い眠り」「浅い眠り」「覚醒」の比率についてはむしろTicKasa Vibrantの方が正しいような気もします。いずれにせよ、睡眠記録の精度はApple WatchのSleepWatchアプリと同様、かなり正確という印象でした。
スマホの通知などの反応は?
スマホの通知は様々なアプリのものを届けることができます。私がよく使うのはLINE、Gmailなので、まずはこれが届けば問題ありません。なお仕事で使っているチャットアプリのチャットワーク、Slackは入っていませんでした。
このうち、LINEは問題なく通知が入ってきました。一方のGmailは相性の問題なのか設定が上手くできていなかったのか、通知が届きません。weChatも同様です。スマートウォッチをビジネスやコミュニケーションで使うには、この通知機能は必須だと思うので、しっかりと対応して欲しいところですね。
稼働時間はバッチリ!
電池の持ちに関しては、とても優れていると感じました。GPSを使ったときでも大きく消費した感じもなく、丸3日充電しなくてもまだ50%の電池残量がありました。こちらはApple Watchと比較しても圧勝といえるでしょう。
総評:1万円以下のスマートウォッチとしては大満足!
1万円を切るコストパの高いスマートウォッチとしてはシャオミのMi Band 5やAmazfit Bipなどが人気を集めていますが、このTicKasaも十分にそれらのブランドと渡り合えるだけの実力があると感じました。これからスマートウォッチを買おうという方、中国製の激安スマートウォッチを買って後悔された方など、ぜひ購入の検討をされてはいかがでしょうか。
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