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Fitbit Charge 4 試用レビュー―「Charge 3」を毎日愛用する著者が買い換える価値があるかズバリお教えします!

REVIEW

2020.10.12

フィットネストラッカーのトップブランド『Fitbit』の「Charge」シリーズは、機能と着用感のバランスに優れた人気モデル。「Charge 3」を長らく愛用し大満足していた著者が最新作「Charge 4」を試用、はたして買い換える必要があるのか、ズバリジャッジします!

バランス感が抜群の「Charge」シリーズの最新作!

職業柄、フラッグシップ「Ionic」から「Versa」シリーズ、「Inspire」シリーズに至るまで、多くの『Fitbit』を着用してきました。

でも結局一番多くの時間腕元にあったのは「Charge」シリーズかもしれません。「Apple Watch」の牙城を崩せると期待させるほど高機能な「Ionic」や、リッチなディスプレイとスタイリッシュなケースを持つ「Versa」シリーズにも心惹かれましたが、フィットネストラッカー用途に限ると、軽量でコンパクト、カラーではないもののディスプレイの情報量もそれなりに豊富な「Charge」シリーズで十分。

睡眠データも取るので、寝るときにかさばらないスリムなケースは上位モデルよりも優れているとも言えますし、24時間ずっと着けているので、バッテリーができるだけ長持ちするものがいいとなると、「Charge」シリーズのバランスの良さが際立ってくるのです。

というわけで、「Charge 3」を長らく愛用してきたわけですが、特に大きな不満を感じることはありませんでした。とは言え、これほど気に入っている「Charge」シリーズ、最新作の「Charge 4」が気にならないわけはなく、試用してみることに。著者が気になった最新作「Charge 4」の主な進化点は以下の2点です。

・GPSの内蔵
・「アクティブ・ゾーン ミニッツ」の搭載

上位モデルですでに採用されている最新機能を「Charge 3」にも搭載した、ある意味順当なアップデートと言えますが、「Charge 3」で満足している著者に買い替えさせるほどのアップデートなのか、じっくり検証していきます。

GPSの内蔵で生活は変わったか

著者的にもっとも気になっていた進化がGPSの内蔵です。

愛用中の「Charge 3」はGPSを内蔵していないため、行動ログを取るためにスマホのGPSと連動する必要がありました。200g弱のスマホを持ち歩くくらい大したことがないように思われるかもしれませんが、実は大問題。とくに柔らかい素材のスポーツウェアのポケットにスマホを入れると、わずか200gのスマホでも結構かさばるし重みを感じるもの。

「Charge 4」を着けて、何も持たずにランニングすると、200gのスマホがいかに重たかったかが実感できます。内蔵GPSはかなり満足感が高いと感じました。また、GPSの精度も申し分なく、わざと細く入り組んだ道を歩いてみましたが、正確にルートを記録できていました。

起動時にGPS衛星の電波を掴むのがやや遅いときがありますが、一度掴むと途切れることはありません。ただ、GPSを使うとバッテリーの消耗がかなり激しくなってしまうことが少々残念。カタログスペックでは7日間もつバッテリーライフが、毎日1時間GPSを使うと5〜6日しか持たなくなるという印象です。

そしてGPS搭載にともなって失われたものが高級感。「Charge 3」はアルミケースでしたが、GPS電波をより掴みやすくするため、「Charge 4」は樹脂ケースに変更になりました。アルミのソリッドな重厚感に比べ、やはり樹脂ケースは少々チープ感がすることは確か。でも、並べてじっくり触ってみないと分からない差なので、それだけで「Charge 4」がダメというわけではありません。

「Fitbit 4」のみ装着して公園内の小道を歩いてみたが、内蔵GPSはしっかり軌跡を追えており、精度はかなり優秀だ。
charge4
左がアルミケースの「Charge 3」で、右が樹脂ケースの「Charge 4」。触れるとアルミケースの「Charge 3」の方が質感が高いと感じるものの、見た目ではほとんどわからない。

意外にも買い替えの動機になりそうな「アクティブ・ゾーン ミニッツ」

これはいいかもと思った機能が意外にも「アクティブ・ゾーン ミニッツ」です。

実はこの機能、運動に対して”意識高い系”の人向けと思っていたため、まったり運動派の著者は特に期待していませんでした。

「アクティブ・ゾーン ミニッツ」は、世界保健機構(WHO)やアメリカ心臓協会(AHA)などが推奨している健康を保つために必要とされる一週間のアクティブな時間に対し、現在の達成度をわかりやすくポイント化したもの。このポイントは心拍数から導き出される「アクティブ・ゾーン」によって、もらえるポイントが違います。

例えば「脂肪燃焼ゾーン」での中程度のアクティビティには1分ごとに1ポイントが、「有酸素運動」と「ピークゾーン」での高強度のアクティビティでは2ポイントがもらえるという具合です。先に述べたとおり、まったり運動派の著者は、ゆっくりウォーキングするのがほとんど。

でも、頑張れば「脂肪燃焼ゾーン」に入ったことを知らせる通知が腕元に届く「Charge 4」を腕にすると、明らかにモチベーションが以前より高まっていることに気がつきました。よし、脂肪をどんどん燃やしてやろうと思うのです。効果のある運動が”見える化”されると、こうまでモチベーションが違うのかと、自分でも驚くほどでした。本来の使い方とはまったく違えど、ポイントの魔力は凄まじいと言わざるを得ません。
脂肪燃焼ゾーンに入ったことを告げる表示。ちんたら歩いていた著者だが、このゾーンに突入し維持するために、キビキビ歩くようになりました。

ちょっとしたウォーキングでも、ゾーンポイントを得るために頑張れるのが「アクティブ・ゾーン ミニッツ」の効果。

派手さはないが、じわじわ「良さ」を実感できるアップデート

正直なところ、「Charge 4」を試用する前は、「Charge 3」のままでもいいと思っていました。

今回のアップデートは少し地味に感じていたからです。確かに使いはじめてすぐさま「無茶苦茶進化してる!」って感じにはなりません。でも数週間毎日「Charge 4」を着用して、たまに「Charge 3」を着けると、「Charge 4」に備わっている機能がないことに不満を感じていることに気づきます。これから「Charge」シリーズの購入を考えている人に、今なら随分安価で手に入るとは言え「Charge 3」をすすめることはありません。「Charge 4」の方が明らかに優れていることは確かで、「Charge 4」と「Charge 3」の差額でそれに見合った体験をできることも確かだからです。

charge4
充電器は形状が変えられており、「Charge 3」のものが流用できないのは残念。

【関連記事】
Fitbit スマートウォッチ 完全ブランドガイド【2021年版】

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